Aqours学特講 曲編④「なんどだって約束!」
皆さん、こんにちは。はまーです。
本日、2022年4月13日。Aqours 6th LIVE <WINDY STAGE> テーマソングCD「なんどだって約束!」が発売されました。(これを書いているときは2022年4月13日です)
前に発売された、「ラブライブ!サンシャイン!!」TVアニメ1期・2期&劇場版 ラブライブ!サンシャイン!!Blu-ray BOX 特典曲である、「GEMSTONE “DE‐A‐I”」について、いつものようにブログを書こうと思いました。
ですが、あの曲は現地で聞くことによってきっと違う感じ方もできると思ったので、未だ敢えて言語化せずに置いています。
では、何故今回、東京公演での披露がほぼ確約されている「なんどだって約束!」を、実際に聴く前に言語化しようと思ったのか。
それは、私にとって、そしてきっと、読んで下さっている貴方にとって「Aqoursとの『約束』」とは、果てしない価値を持つものだと確信したからです。
今回、一応「Aqours学特講」と銘打っているので、読んで頂いている方にとって勉強になるようなことも書きます。
しかしながら、それ以上に、私とAqoursとの「約束」についてを書かせて頂きます。
なので今回は、講義というよりは、講義の間のアイスブレイクのような話にしたいと思います。
それでは、講義開始です。
あと、この記事はスパボさん(@daisonHDD)との共同企画であることを示しておきます。
「なんどだって約束!」基本情報
Aqours 6th LIVE <WINDY STAGE> テーマソングCDであり、作詞:畑亜貴、作曲:TAKUYA, MEG, Kanata Okajima 編曲:本間 昭光(敬称略)というメンバーです。
曲としては、Aqours 6th LIVEのメインテーマのフレーズがイントロで用いられており、全体として、ギターサウンドとトランペットで引っ張っていく、明るい曲となっています。
ここで話したいのは勿論、作曲編曲をしてくださった方々について。
私の直感だったのですが、6thの名古屋公演<OCEAN STAGE>で開幕のギターのイントロを聞いたとき、凄くキャッチーでいい音だなって思いまして。
その後に、これまでのシングルのロックアレンジが流れ出した時、「もしかして、これTAKUYAさんが絡んでないか?」という疑念と果てしない期待を胸に秘めていました。
それが核心に変わったのは、3月16日20:00からの生放送、「みんな集合!OK! レッツゴー東京ドーム!! おつかれサニー!Aqours浦の星女学院生放送」での情報発表でした。(いや、タイトルw)
当時の僕は余りに驚いて呆然としたのを覚えています。
MEGさんは、Guilty Kiss 2nd LoveLive!の時に、「Guilty Devils」として、
TAKUYAさんと本間昭光さんは、CYaRon!2nd LoveLive!の時に、「CYaRoTOMO'S」として、
Kanata Okajimaさんといえば、MEGさんと共に「Guilty Kiss 1st フルアルバム」を制作し、他は「Fantastic Departure!」や「DREAMY COLOR」を作った、最近のAqoursの曲の中心となる大黒柱のような方です。
私はこの中でも特にTAKUYAさんが曲を作ってくださったことが嬉しかったのです。
Aqoursの現場の音響にもちゃんと提言を行ってくださったり、個人のYouTubeチャンネルではCYaRon!のLIVE前に、沼津に行ってくださったり。
ただ単純に「仕事」だから、という訳ではなく、この作品とCYaRon!とAqoursの在り方を認めてくださってるから、真摯に向き合ってくださっている、と常々思っているのです。
そんな、最近のユニット楽曲やAqoursの曲により、Aqoursを支えるメンバーの一員になってくださった方々による曲が、この「なんどだって約束!」なのです。
そんな素晴らしい方々による、サウンドを是非噛み締めながら聞いてほしいです。
2022/3/20 追記
TAKUYAさんが素晴らしいドキュメント映像をあげてくださったので、是非ご覧ください。
普段このような曲が出来ている、と思うと感慨深いですね…
タイトルの意味
「なんどだって約束!」。
この言葉だけであまりに大きな意味を持ちますね。
何度も約束をすることって「当たり前」のようで「当たり前」じゃない。
きっと小学校や中高で、「また明日会おうね」、といった約束を行ってきた人たちと、今では会わなくなってしまうことは別に「当たり前」で。
今、Aqoursとこうやって様々な「約束」を交わせるのは、きっとAqoursも僕らもここまでお互い走ってきたから、できる事なんだ、って思っています。
以上が、この曲から、私が皆さんに伝えられる「普遍的要素」です。
かつて、4th LIVEを現地で迎えた人が、この曲を聞くと、東京ドームで「また会おう」という「約束」を思い浮かべると思います。
かつて5th LIVEに行った人たちは、このような情勢下になったからこそ、またAqoursに会う、という「約束」を思い浮かべると思います。
このように、「なんどだって約束!」の最大の魅力は、それぞれの人たちが持っているAqoursとの「約束」を思い浮かべれる所だと考えています。
それ故に、私はこの曲で「Aqours学」的に語れることはもうほとんどないのです。
そのステキな「約束」の話を逆に聴かせて頂きたいと、本気で思っています。
ここからは、歌詞の中にある「Aqours学」的要素に触れた後、私の人生とAqoursとの「約束」にフォーカスした話を、つらつらと書いていきます。
自分語りしかない文章になりますが、ご容赦ください。
「僕ら」の「約束」
タイトルは、前回のAqours学「未来の僕らは知ってるよ」より一部引用しました。
まず、解釈的側面から話していきたいと思います。
一番Aメロの歌詞は、東京ドームでこの歌詞を歌い上げることによって完成するものです。
それは「今」だった、と言っていることがその証左です。
「この日を待ってたよ」、とAqoursが思わず言ってしまうほどの場所が、今度LIVEの行われる「東京ドーム」という場です。
4th LIVEを参加した「No.10」の人たち。そして私みたいに、4th LIVEに参加できず、あの場にいる「No.10」になれなかった人たち。
その双方にとって、大切すぎる場所です。
思わず痛みを抱えてしまうぐらいの。
それ故に、私はこのLIVEに、何があっても行くと決めています。
「遠く離れ」ざるを得なかった2020年と2021年の前半。そんな時でも、ココロはずっと一緒だった。
「DREAMY COLOR」でも歌っていましたね。
Aqoursはいつだって僕らの事を信じてくれています。それは、きっとAqoursにとっての「当たり前」なのでしょう。
一番Bメロで話したいのは最初のフレーズです。
そもそもAqoursは、僕らに声を直接届けようとしても出来ませんでした。
そんな中作られた曲では、このように歌っています。
そんな時から時間は流れ、漸く直接伝えれるようになったAqoursですが、「なんどだって約束!」のこのパートは小原鞠莉ちゃんが歌っています。
そういうことです。
実際は、このパートは黒澤ダイヤちゃんがメインで歌っている訳なのですが、鞠莉ちゃんは「言葉だけじゃ足りな」かった出来事を体験しています。
そんな彼女が「言わなくても わかりあえる」と断言できるほど、きっとAqoursと僕らは時間を共にしてきたのでしょう。
それでも「コトバにしちゃいたい」、と。
最近のAqoursらしい最高の言葉ですね。
「好き」の気持ちを声出してくれるのは、「分かち合えたら嬉しい」から。
その極致を皆さんは知っているでしょう。
6th LoveLive! 最後の伊波杏樹さんです。
今回の帯がこれなのも、きっと確信犯ですね。
「SUKI for you, DREAM for you!」の話は前にしたので、ここではしません。
軽く纏めると、Aqoursの掲げる「好き」という気持ちは、どこまでも優しさに満ちていて、Aqoursにとって「単純」だ、ということです。
一応、注釈として書いておきますが、ここで「コトバにしちゃいたい」のは、「好き」という気持ちでもあり、文脈的には「約束」だと思います。
何かを言葉にすること、その意義を説明するために、上の「好き」の話をしました。
一番サビで語りたいのは後半の歌詞ですね。
「約束をもっと」するという「願い」は、きっと「ムリ」と言ってしまうほど難しいことで。「当たり前」だけど「当たり前」じゃないのです。
でも、「君とならがんばれる」のです、Aqoursは。
「未来の僕らは知ってるよ」の記事でも書きましたが、Aqoursの凄いところは「未来」という不確定なものを勝手に決めつけて行動しているところです。
そして、そんな「ミライ」は、「楽しさつかまえる毎日」だ、と。
私が「みら僕」の記事で書いたこと、正しくその通りすぎて、我ながら感動しています。(おい)
Aqoursは「楽しさ」にどこまでも重きを置いています。
何故なら、それが「輝くこと」ですから。
最後の「終わらせないからね」という強気のAqoursの言葉、聞き覚えがありますよね。
最近のAqoursはこういう言葉遣いをするようになりました。
こういった強い言葉を言えるぐらいのAqoursの「優しさ」に、私はいつも救われています。
きっと、あなたもそうではないでしょうか?
私とAqoursの「約束」
この楽曲の二番を初めて聴いたとき、冗談抜きに私はずっと嗚咽を堪えながら聴いていました。
それくらい、私の人生において、この曲が響いたのです。
順番に解説しても正直言って、あまり人の勉強にはならない話ばかりですが、書いていきたいと思います。
今回は「自分勝手なパッション」を「勝手にやっちゃえレッツゴー!」させて頂きます。
私にも「カタチ」から入った夢、情熱が、13年前からあります。
Aqoursと同じく、浪人とか、夢が消えそうになる、とかいう「どうにかなる」失敗ではなく、「どうにもならなかった」事を経験して、今、その夢と共に生きています。
そんな「もどかしさ」を抱えて、「くやしい日々」を重ねた瞬間が、私のもAqoursにもあります。
私は2019年で、Aqoursは2020年、2021年だったのだと、今では思っています。
そんな日々の中、私を突き動かしていたのは、ただ漠然とした「負けたくない」という気持ちでした。
世の中の不条理、努力しても報われない世界。
結果至上主義の世界。
たかが浪人程度に、Aqoursとの出会いも、自身の夢ですら脅かされることが本当に許せなくて、毎日見えない何かに対して、果てしない怒りと殺意を抱いていました。
Aqoursはそんなに強烈な感情を抱いていないと思いますが、こういう情勢になってしまって、何に起こればいいのか分からなくて、どうしようもないことに満ち溢れていて。
そんな中、思うことはきっと、見えないモノや、心折れそうな自分に対して「負けたくない」と思う気持ちなのだと思います。
だから、「しかたないとあきらめない」と歌っているのでしょう。
何もかも失ってきたAqoursだからこそ、譲れないのです。
この歌詞を聴いたとき、真っ先に思い浮かんだのが、年末の小林さんのMCでした。
Aqours magazineの方でも、小林さんは言っています。
Aqoursは諦めの悪いグループなんです。
歌詞でも歌っています。
Aqoursは何のために頑張ってきたのでしょうか。
それは、会う為に、です。
出会いを何よりも大切にしてくれているAqoursの気持ちをこの曲から受け取って、私は涙が止まりませんでした。
そして、それが、私がこの曲のブログを書いた最大の理由です。
私が一方的にAqoursとした約束です。
二度と忘れはしない、現役の受験後である2019年の3月3日、「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー」昼の部で初めてAqoursを見たあの日。
結局落ちた自分に対してどこまでも呪いとなった「君のこころは輝いてるかい?」と「ホップ・ステップ・ワーイ!」と「勇気はどこに?君の胸に!」を取り戻すために。
「想いよひとつになれ」を現地で聞くために。
何よりも、もう一度、Aqoursに会う為に。
自分は死にたくなるような世界を生きてきました。
私が浪人期よく聞いていた、槇原敬之さんの「どんなときも。」という曲があります。そのBメロがまさしく当時の私でした。
文字通り、「ムリでもムリじゃないふり」をしながら、毎日生きていました。
どうしたらいいか分からず、勉強と成績のみが正義の狂った価値観の中、一番信じられない自分を信じなければならなかった、そんな日々でした。
Aqoursは凄いんですよ。そんな状況でも、きっと大胆な不敵な笑みを浮かべていると思います。
これを読んで下さっている貴方にも共感できる部分があると思います。少なくとも、2020年より前からAqoursが好きな人たちは、Aqoursに会いたくても会えなかったのですから。
別に、どのタイミングでAqoursの事を好きになったとかは問題ではありません。
この情勢下、きっとAqoursに会ったことある人も、無い人も、Aqoursとの「それぞれの約束」があったからこそ、日々を「がんばれた」のではないでしょうか。
すべては「Aqoursと出会う」為に。
そんなAqoursと我々が、漸く「東京ドーム」という場所で再会、またはようやく「出会え」ます。
それだけでも、感無量になるぐらい嬉しいことですが、Aqoursはそれだけで満足していません。
楽しみはまだまだあるし、東京ドームだけで、終わらせない、と。
だから、「なんどでも また会おうね」。
これが、この曲のタイトルである「なんどだって約束」の意味です。
これからも、一緒に「楽しいこと」しようね、って笑顔で言ってくるんです。
そんなAqoursが、私の誇りです。
最後に、一番最後の歌詞について話して終わりたいと思います。
一年→三年→二年という順番で歌っていくパートなのですが、私が得意で、大好きな二年組の所を重点的にお話させて頂きます。
まず、何故「あいさつ」なのかと言いますと、この「約束」の内容が「また会おうね」という、一種の「あいさつ」だからだと私は思いました。
で、その次は「いつ?」と聞くと、「すぐ!」と強く返事が返ってきます。
Aqoursはそれぐらい、いつでも会えるよ、って私たちに言ってくれているのです。(「すぐだよ!!」ってNext SPARKLING!!を超えた小原鞠莉ちゃんが力強く答えるの、実は相当涙腺に来ます)
私が言いたいのは、「伝わってる」の桜内梨子ちゃんの歌い方です。
桜内梨子ちゃんは出会いの意味といった物事の意味を真剣に受け取る子です。そんな子が、優しい声で「伝わってる」と、僕らに伝えてくれていることに、どうしようもなく私は救われました。
ずっと会えなかったけど、私の気持ちって、Aqoursに伝わってるんだなって。
ここの「伝わってる」の歌い方、それぞれのソロver.で個性が出ていて、みんな優しく伝えてくれようとしているので、是非貴方の好きな子の「伝わってる」を聞いていただきたいです。
学年パートの最後である「だから」という理由を表す強い接続詞を、高海千歌ちゃんが歌っています。
それしか言えません、聴いたら分かります。
これがAqoursのリーダーです。
以下個人的意見マシマシですが、ここの「だから」という言葉。どうしても伊波杏樹さんと高海千歌ちゃんの両方を私は感じてしまいます。といいますか、この曲全体を通して、キャストとメンバーの計18人を強く実感する場面が多くて。
降幡さんの仰っていたように、今のAqoursはもうその域に達しているのかもしれません。二つの世界のAqoursの差がほとんどない段階へ。
Aqoursの止まらない進化と、その先の景色を、追いかけたいと、思わせてくれる曲でもあります。
最後に
また長い文章ですし、リリースされて一日で書いてしまうし、最早「Aqours学」でもない文章になりましたし…。
でも反省も後悔もしてません。(は?)
この文章で伝えたかったことは、
この曲は東京ドームで歌われることによって真価を発揮する
それぞれの人たちがAqoursとの「それぞれの約束」を持っている
「なんどだって約束」するのは「当たり前」じゃない事(僕らもAqoursもあきらめなかったから出来る事)
東京ドームだけで終わらず、これからも「なんどだって約束!」する
ということです。
ソロver.本当にそれぞれの個性が出ていて、絶対に聴いたほうがいいと思うので、「面倒やな~」って思っても、騙された、と思って聴いてみてください。
お願いします(土下座)。
上にも書きましたが、この曲は18人のスクールアイドルたちの曲だと思っています。そして、私の「約束」の話はここでつらつらと書きましたが、きっと、読んで下さっている「貴方」とAqoursとの「約束」もあると思います。
それを、もしこのブログを読んで下さっている方がいるのなら、是非私に教えたり、ぶつけたりして頂けないでしょうか?
私の自分勝手な願いですが、お願い申し上げます。
いつも通り、講義の最後は好きな歌詞を引用して終わりたいと思います。
Aqoursにまた出会えることを信じて。
Special thanks
ノットをたべたさかな、スパボ(敬称略)
p.s.
今回の記事は、スパボさんとの共同企画ですが、私と彼は東京ドーム公演の連番です。4th LIVEに行けなかった桜内推しの私が連番相手に選ぶ程の人です。
自分はどうも愚直に生きてしまいすぎる節がありまして、そんな時にいつも支えてくれた戦友です。
僕と彼の「約束」を、果たしに行ってきます。