パニックの深層心理
WHOのパンデミック宣言が出て、いよいよ拍車がかかってきた感がありますが。。。
パニックってのはそれ自体いやなもんだけども、今般の情勢に触れ、そのパニックがどうも浅薄で、嘘っぽく感じられるのがもっといや。パニックごっこかよ。。。また。。。という感じね。
1970年代のオイルショック時のトイレットペーパー騒ぎもそうだけれども、パニックって実はそうでもないって人も結構多い。つまり、別にスーパーにペーパー求めて走って行ったなんてこと全くしなかった人だって相当数いたということ。
今回はどうやらSNS上のデマが発端だったらしいけれども、日本のみならず、オーストラリアのスーパーとかでもショッピングカートにペーパー山積みの人々がレジで列作ってる写真が出ていたようで、現代人のパニックに陥る心理は中々根深いと感じさせられる。
3.11後にあった水とかでなく、トイレットペーパーってのがまた。。。哀れというか象徴的というか。。。
ググって見て、いろんな説明がなされていたけれど、まあまあ納得できたのは「みんなが買ってるからとりあえず」というやつ。「仲間外れの恐怖(FOMO症候群)」というらしい。
それでもイマイチ合点はいかない。
ということで考えたんだけれども、いやぁなもんのはずのパニックにかくも容易に身をやつすことが出来てしまうってのは、現代人に沁みついている心性が影響しているのではないか?
現代人の心性って具体的に何よ?と言われれば、現代人的自我認識。
というとちょっと硬いな。。。
自我というかね。もうなんちゅうか。。。
自分以外のせいにできるものが身の回りにあり過ぎるってことの方がデカいように感じる。
パニックであろうがなかろうが、そうして日常生きてるもんで、「大丈夫よ」なんて言ってみたところで効き目はほぼない。
社会的分業?分業的社会の弊害?
勿論分業することによっていいところもあるんだけれどね。。。
ムズカシイよね。。。
自分に与えられた任務に専心しつつ、全体のバランスも考慮に入れるってのはね。。。
ましてや、「考慮に入れる」にとどまらず、「全体への責任まで感じる」なんて、、、言ってて虚しくなるぐらいの夢物語や。。。
要するに、今回だってパニくってる人々も、「別に?パニくってなんかないよ。どっかにパニくらせてる人がいるんでしょ?」ぐらいのもんなんだろな。
そうして自分自身では「なぜトイレットペーパーをこれだけの量買っておく必要があるか」を滔々と説明できてしまうことだろう。
Twitter上では、「こうして買った大量のトイレットペーパーが、自宅に山積みされているのを見て後悔することだろう」なんてコメントがあったが、、、多分しないね。
後悔できるぐらいならそもそもカート山積みなんてせんやろ。。。
山積もうとしている時点で多少なりともかかっているはずのブレーキを、葛藤があるのかないのか分からんが結局は無視できちゃうわけやからね。。。
なんでみんなやってんのに自分だけ抑えないかんの??
自分一人がやろうが止めようが大勢に影響はないやろ?
ほんでもって招来されたパニックの様子を見て、「アホやなーみんな」ってそっから自分を完全に除いた感想すら漏らせることだろう。
死ぬまで(死んでも???)自分のせいとは思うまい。
このようにすっかりモノ化してしまった現代人。
その生き方で別にいいってんなら何ができようか?(何もできはしない)
原油価格は暴落し、株価も下がってる。。。
経済活動があまりに急速に縮小すれば、金融システムだってみんなを支えようなんてことあっさり諦めちゃうってな事態も避けられない。
文明の崩壊なんっていうとかなりドラスティックに聞こえてしまうけれども。。。今よりでっかいショックが来たとしても、「ふーん。たいへんなことなったね。。。」ってしばらくは平静を保てるぐらいの心の準備はしておきたいと思う。「心の」はまあ気の持ちようやからまだええが、、、日々の生活やね。。。って。。。そりゃ一朝一夕にはならず。。。うーむ。。。またまた混乱は避けられそうにないな。。。