よく回るとはいっても
モノに投影できるものは限られとるんよ。
すぱぁー。
親爺はキセルをふかした。
人がモノを作り、それを人が使う。
作る人、売る人、使う人。
それぞれ違った意味をモノに投影する。
現代ではおカネの価値。
おカネの価値が、異なる意味をもった異なる人間の間でモノを交換することを助けている。
おカネの価値には「生きていくのに必要なものを得る(得られそう)」という異なる人々に共通の意味が乗っている。
生身の人間ってなーな。厄介なもんなんだで。
かもーてもらいたいけんども。めんどーは御免だ。
モノを取引きなんつったらよ。今じゃあご立派なビジネスだぁ。潜在需要を掘り起こすなんつってな。ヒトの心ん底ちょびっと探った気にもなれらぁな。
ま。売り手にしても買い手にしてもな。勝手な想像でお互い満足できてりゃ外野がなんのかんの言うもんでもなし。
すぱぁー。
便利な世の中になったもんだべ。