やりたいことはやり続けられることから考えよう
あなたのやりたいことはなんですか?
この問いのためにキャリアに悩む人たちがたくさんいます。意外と答えるのが難しいんですよね。
今回は、キャリアを考える上で出発点となる「やりたいこと」についてお伝えしていきます。
こちらが今回のポイントです。
ここがポイント
▶︎やり続けてしまえることを見つける
▶︎やり続けてしまえることを最大限ストレッチした目標を設定する
それでは、参りましょう。
やりたいことは?と聞かれても…
「やりたいことはなんですか?」という問いにいきなり答えるのは意外に難しいことです。
まして自分が一生を捧げるに足る目標とはなんだろう?などと考え始めると完全に袋小路に入ってしまう…
これが正直なところではないでしょうか?
「やりたいことは?」と聞かれると、ついつい大きく考えすぎしまうので難しくなってしまうんです。もう少し小さく考えましょう。
それには、少し問いかけを工夫する必要があります。
「あなたが、やり続けてしまえることはなんですか?」
という問いで考えてみましょう。少し答えやすくなったのではないかと思います。
「やりたいこと」と考えるのをいったんストップして「やり続けてしまえること」で考えてみてください。
他人にやれと言われなくてもやってしまうし、なんならやるなと言われると余計にやりたくなってしまうようなことはありませんか。
「誰にも求められなくても、賞賛されなくてもやってしまうこと」、これがやりたいことのタネです。
例えば僕の場合「人の相談に乗り最適な答えを一緒に導く」ことが勝手にやり続けてしまうことであり、やりたいことにあたります。
他の予定が入っていても、誰かから「急いで相談に乗って欲しい」と言われると他の予定をキャンセルしてでもやってしまいます。
現在は組織人事コンサルタントやコーチとして活動をしているのですが、どちらの仕事もこの点が共通しているため、上手く行っても行かなくても面白がれています。実験的であるわけです。追求し続けたいと思えるんですね。
やり続けてしまえることはすでに顕在化している
やり続けてしまえることは、これまでの人生を幼少の頃のことから丁寧に棚卸しすれば自然に見つかります。
僕の場合を例にお話ししましょう。
小学一年生の時、少林寺拳法を習い始めたのですが、道場で大人から習ったことを自分なりに咀嚼して下の子たちに教えると、大人からめちゃくちゃ褒められたんですね。
それがとてつもなく嬉しかったのを覚えています。それ以来、教えるのって楽しいなと思うようになり、自分から進んで人に何かを教えようとするようになりました。
このように、これまでの人生において「集団の中でどんなキャラだったか」だったり「こんな役割を担うことになった時はすごい夢中になってやり続けていたな」ということを探してみてください。
「やり続けてしまえること」はやり続けられるがゆえに「自分なりのこだわりを持っていること」が多いです。
過去に強く憤慨した記憶など、自分のこだわりが表れたシーンを探ってみるのも良いでしょう(どこに喜怒哀楽を感じるかということ自体がその人らしさを表しています)。
僕は、大学生の時塾講師のバイトをしていたのですが、周りの講師に比べたら異様なくらい熱心に指導に当たっていました。講師の在り方を巡って口論になったこともあるくらいです。完全にムキになれていたんです。
このように丁寧に振り返ってみると、自分の中の「やり続けてしまえること」があぶり出されます。
自分の人生の中で特に嬉しかったこと、異様に燃えていたこと、譲れなかったことなどを探ってみてください。
「やりたいこと」は「やり続けられること」を最大限ストレッチさせて設定する
「やりたいこと」は「”やり続けられてしまうこと”を最大限ストレッチさせてみた時にどんなチャレンジが出来そうか」という観点で”設定する”もの
前に、「キャリアとは轍(わだち)である」とお伝えしました。轍を歩みと言い換えても構いません。
キャリアを轍であるとすると、これからのキャリアを考えるというのは、次に描きたい轍を考えるということになります。
あなたは、これからどのような轍を描いていきたいですか?
自分が次に描きたいと思える轍かどうかは以下の2点で決まってきます。
⒈ 自分が心からやりたいと思えることであること
⒉ これまでの自分では成し遂げられなかったこと
この2点が重要なのですが、大体の場合どちらかだけを考えるので難しくなってしまいます。
そこで、先ほど棚卸しした「やり続けられること」をベースにチャレンジングなゴールを置いてみるというやり方を取るとスムーズにいきます。
やり続けてしまえることであれば、四六時中そのことばかり考え試行錯誤しまくることも可能ですから、ゴールを描いただけで終わりなんてことにさせないことができるわけです。
やり続けてしまうことを最大限ストレッチさせてみたゴールを設定する、これをぜひやってみてください。
努力は夢中に勝てない
やりたいことの力は大きく、夢中は努力に勝ります。
夢中は人に奪われません。
四六時中そのことばかり考えていても飽きない、楽しくて仕方がないことなのです。誰になんと言われようと、あるいは誰からも賞賛されなくてもやりたくて仕方ないことでもあります。
夢中になってやれていることについては、失敗という概念が頭からすっぽり抜け落ちたようになります。実験的にあれこれ試せるようになり、恐れがなくなります。ですから、多種多様な経験を積む速さが圧倒的になります。
自分の「やりたいこと」、夢中になれることをわかっていれば、キャリアを考える上でこれほど頼もしい立脚点はないというわけです。
努力は夢中に勝てない。
一番強いのは「自分が夢中になれること(やり続けてしまえること)」を知っていることなのではないでしょうか?
みなさんも自分のやり続けてしまえることをぜひ見つけてみてください。
今回は以上です!
ざっくりまとめ
やり続けてしまえることを見つけましょう。自分が次に描きたいキャリアは、やり続けてしまえることを最大限ストレッチした目標です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
ライター紹介
このnoteは、浜岡範光さんが口頭で語った内容を大学生ライターのりょーやが編集し書き起こししてお届けしていきます。チャンスをくださった浜岡さん、丸山修平さんには深く感謝しております。
浜岡さんのお伝えしたいことがみなさんにしっかり伝わるよう頑張ります!
僕自身のnoteではかなりラフに自分の考え事や創作を発信しておりますのでよければそちらもぜひ。
読者のみなさんからの質問等にはもちろん浜岡さんがお答えします。