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【横浜DeNA】DeNA指名変化から分かる補強のタイムラグ【無料】

近年の順位と指名傾向

DeNAのここ数年の順位を見ると、2019年までAクラスが続いていた状態でしたが、2020年から順位が下がってBクラスに落ちています。

2016年 3位 ラミレス監督
2017年 3位 ラミレス監督
2018年 4位 ラミレス監督
2019年 2位 ラミレス監督
2020年 4位 ラミレス監督
2021年 6位 三浦監督

こうなった要因は色々とありますが、ドラフトの指名傾向の変化も1つの要因として考えられます。
2018年までのドラフトは上位指名が大学生・社会人中心で、高校生はいつも3位以下でした。
指名全体としても高校生よりも大学生・社会人の方が多めでした。
それが2019年から高校生を1位指名するようになり、本指名でも高校生が半数以上になっていて、指名順位や人数で高校生重視に変わっていきました。

2016年 本指名9人、うち高校生3人(33%)
2017年 本指名9人、うち高校生2人(22%)
2018年 本指名6人、うち高校生2人(33%)
2019年 本指名7人、うち高校生4人(57%)
2020年 本指名6人、うち高校生3人(50%)
2021年 本指名6人、うち高校生3人(50%)

本指名の人数も近年は6人程度になっていてだいぶ絞ってきているため、大学生・社会人の指名が2016年頃と比較すると半分になっています。
こうなると、即戦力になりやすい選手が減り、1軍へ早く送り込める選手が減っていきました。
これがちょうど2019年からの変化で、そのため一時的な戦力低下があったと考えられます。

これが大学生中心の指名から高校生中心の指名に変わった際に発生する、補強のタイムラグです。

ただ、この戦力低下は指名した高校生が1軍に上がってくるまでの一時的なもので、その証拠に今年は2019年に指名した森敬斗が1軍戦力になってきました。
現状の1軍遊撃手がほぼ大和と森の併用になっているため、森がいないと戦力的に厳しい状態だったのは明らかです。
つまり遊撃手は補強のタイムラグが早くも解消されつつあります。
これに加えて、更に今後高卒の選手が1軍に上がってこれれば、高校生指名への切り替えが成功したと言えるでしょう。

2019~2021年はちょうどこのようなタイミングだったため、一時的な戦力低下が発生していました。
しかしそれも、今後は森の台頭を皮切りに高卒が1軍に上がってこれるようになれば、また1軍戦力が充実してきてAクラスの戦力になっていくでしょう。
実際、今年はそうなりつつありますし、順調に変わってきています。

今年のドラフトで高校生指名は?

球団として指名方針が高校生中心になりつつあり、現時点ではこの方針は継続されていくはずです。
むしろ森が結果を残せていて、小園の育成が順調なら、今年もドラフト1位に高校生を指名する可能性は高いです。
仮に現在、高校生から1位指名を予想するなら、以下の選手が該当すると考えられます。

山田 陽翔(右投手・近江)
田中 晴也(右投手・日本文理)
松尾 汐恩(捕手・大阪桐蔭)
内藤 鵬(三塁手・日本航空石川)
浅野 翔吾(中堅手・高松商)

現在のところ、各ポジションでトップクラスなのはこの選手たちだと考えられます。
ただ高校生はちょうど今が夏の大会の真っ最中で、特に1位指名候補になる選手は甲子園での結果も重要になります。
なのでこれからが見極めるのに重要な期間で、DeNAスカウト陣も今が1番力をいれて視察してるはずです。

今年も指名傾向が変わらないなら、高校生の上位指名があり、全体でも高校生指名の割合が半分以上になってくるはずです。

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