【横浜DeNA】阪口 皓亮・高卒6年目の飛躍なるか⁉
高卒5年目まで結果を残せず
阪口は2017年に横浜DeNAがドラフト3位指名した投手で、今年高卒6年目になります。
DeNAがそれまで指名してきた高卒投手の中ではかなり上位の指名で、期待されての指名でした。
しかしなかなか1軍に昇格できず、近年では2軍成績は良いものの、1軍では結果を残せない状態が続いています。
昨季は1軍で僅か1試合の登板に留まっていて、昨季限りで戦力外になった有吉と同じような内容でした。
ドラフト時には期待されていたとはいえ、5年も1軍で結果を残せないと、オフに戦力外通告になってもおかしくないですし、今年はラストチャンスのような年になるでしょう。
勝負の年の6年目春季キャンプでアピール
今年6年目になる阪口ですが、春季キャンプでは1軍スタートを切ることができました。
しかし今年は主力やベテラン選手を2軍で調整させていたため、阪口の1軍スタートはその影響もあったと思われます。
なのでしっかりアピールして結果を残さなければ、すぐ2軍に落とされてしまう危うい立場です。
そうした立場の中で2/18の阪神との練習試合で、阪口は3イニングを与えられて登板しました。
週明けには主力選手たちが1軍に合流する予定なので、ここで結果を残さなければ2軍落ちは確定といえる中での登板でしたが、3回 被安打2 奪三振2 与四球1 無失点という結果を残します。
3イニングを良い形で投げぬくことができ、先発した上茶谷よりも好成績を残しました。
この時の投球の特徴として、直球の球威の良さと、カーブの精度と使い方が効果的でした。
直球は145km前後で、球速的にはそこまで速い球ではないですが、阪神打線を詰まらせてゴロで打ち取れていました。
これに加えて、カーブが効果的で内外角に精度良く投げることができていたため、緩急差で上手く相手打者を泳がせて打ち取れていました。
特に自分が注目したのがこの対戦結果です。
初球スライダー・2球目ストレートがボール球になって厳しくなった時、3球目にインコースのカーブを投げてストライクを取りました。
この攻め方はカーブに自信がないとなかなかできないですし、精度がかなり良くなっています。
そして4球目に同じインコースにストレートを投げてカウントを整え、5球目に外角低めにカーブを投げて見事打ち取っています。
インコースの2球が効いた上で、外角低めにカーブを投げ切れたことで、相手打者を内外と緩急の変化で泳がせることに成功しました。
ストレートとカーブの使い方・精度が実に良く、この投球ができるなら1軍でも通用すると思えるほどでした。
どこまで開幕ローテ候補に残れるか
今回はこのように内容のある良い結果を残せましたが、この1試合だけで1軍に残り続けられるほど甘くはありません。
昨年は1軍登板がわずか1試合に留まった投手なので、まだまだ結果を残し続けないと1軍に残れないでしょう。
とはいえ、この先も登板チャンスはあると思いますし、毎回のチャンスをしっかりモノにして、最後まで開幕ローテ候補として1軍に残り続けられるよう頑張って欲しいです。
2023年のDeNA先発争い
今年のDeNAは先発ローテ枠が殆ど埋まっていて、若手投手たちは5・6番手を争う形になります。
誰が開幕ローテ候補になるのか、以下の記事でまとめています。
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