【DeNA】勝てない大貫を評価する記事
6/2のDeNAvs日本ハムの試合は大貫が先発で登板したが、4回8失点と炎上して、チームは負けてしまった。
これで大貫は10試合に登板して2勝7敗という成績で、非常に厳しい結果になっている。
大貫が登板しているのは日曜なので、日曜日は殆ど勝ててない状態だ。
こうした成績もあって勝てない大貫に対して批判する声も多くなってきたが、これまでの日曜の敗戦を全て大貫のせいにしてしまうことについては、異議を唱えたい。
何故ならここまでの大貫の登板を見ると、単に大貫が打ち込まれて炎上して負けたという試合が殆ど無く、むしろ安定した投球をしながらも援護が無くて負けた試合が多いからだ。
具体的にデータをまとめてみた。
自責点2以下の登板は大貫が最多
これは今シーズンの先発登板した試合のうち、自責点が2以下で抑えた試合の割合を表したグラフだ。
これを見ると、大貫の割合が東よりも多くチームでトップであることが分かる。
つまり自責点2以下の試合を大貫が一番作れてることになり、先発としてはかなり安定していると言えるだろう。
投球回数の違いもあるので先発として東より良いとは言い難いが、それでもチーム内の先発で2番手の安定感と言える。
次の表は、これだけ抑えた中で勝利投手となった回数をまとめたグラフだ。
自責点2以下での勝利投手回数
これを見ると、大貫は8試合も自責点2以下で抑えていながら、勝利投手になった試合は2つしかない。
東は7試合中で4試合で勝利投手となっていて、他の先発も大体5割以上は勝利投手になっている。
なので本来なら大貫も、4~5試合は勝っていてもおかしくなかったが、援護に恵まれなかったことで2つしか勝てなかった。
勝てない大貫の登板にも意味がある
このように大貫は好投しながらも援護が少なく勝ててないことが分かるが、勝てない大貫の登板にも意味はあると考えている。
何故なら長いシーズンを戦っていると、相手先発やこちらの打線の状態次第で、なかなか勝てない日というのは必ず出てくる。
野球は、こちらの先発が好投すれば勝てるという簡単なものではないのだ。
今のところその、やむを得ず勝てない試合が大貫に寄ってしまってるので、逆に言えば援護が多い試合は他の先発が恩恵を受けていることになる。
大貫以上の好投を見せている東はともかくとして、ケイ・ジャクソン・中川颯・石田健などは好投した時に援護を受けているので、遠回しに大貫が彼らの勝利に貢献しているとも考えられる。
また、大貫にQSの登板が多いことでリリーフ陣をあまり使う必要が無く、敗戦でも必要最小限の負担にできている。
これはリリーフ陣のコンディションを整えるのに貢献しているため、シーズンを通して考えれば決して軽んじられるものでは無いだろう。
責任を背負い込まず、今後も安定した投球を
このように大貫は敗戦が多くてもしっかりチームに貢献している。
このことは三浦監督もきっと分かってるはずだ。
なので三浦監督から大貫へのフォローはして欲しいし、球団としても大貫がここまで試合を作ってきたことを査定で評価して欲しい。
大貫自身も敗戦の責任を1人で背負い込まないで、次回はまた安定した投球で試合を作って欲しい。
打線や相手投手にも波はあるので、我慢の投球を続けていれば必ず勝てる波が来るはずだ。
そこでしっかりと勝ち星を稼いで、貯金を作って欲しい。
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