【横浜DeNA】教育リーグの若手選手雑感
3月に入って1軍ではオープン戦で主力選手の調整が行われ、2軍では1軍昇格候補の調整や、若手選手の育成が行われています。
DeNAではドラフト1位指名の松尾汐恩が2軍行きになりましたが、その直後から教育リーグにスタメン出場するなど、実戦経験を積ませることができています。
この松尾を含めて、現時点での注目する若手選手4人の状態について、感想をまとめてみました。
DeNA若手選手雑感(3月上旬時点)
松尾 汐恩
松尾は3/7から2軍に合流しましたが、その後合流直後の教育リーグの試合では6番・指名打者でスタメン出場しています。そして初安打を記録して結果を残しました。
3/8の試合にも出場して、この時はスタメンでは無いものの、7回の守備から捕手で出場して3イニングを守りました。
打席にも立ち1打数1安打の結果を残したので、2日連続安打を記録しています。
打撃については1軍のオープン戦でこそ安打には繋がらなかったものの、外野への鋭い当たりがあったり、空振り三振が少なかったりなど、打撃技術の高さの片鱗を見せていました。
それが2軍では結果となって表れた形になり、やはり打つ方は今後の2軍戦でも結果を残すことが期待できます。
今のところ、1年目の森敬斗よりも打撃に確実性があり、高卒ルーキーとしては結構良い成績を残すことができそうです。
守備面はまだこれから課題を克服していく必要があり、キャッチング技術や送球技術は特に磨いていく必要があります。
2軍では他にも若手捕手がいるので、ずっとスタメンマスクを被ってるわけにもいきませんが、週2日はスタメンマスク、2日は7回から捕手で途中出場、2日は指名打者として出場などの配分で出場させることで、実戦を経験しながら捕手技術を向上させていくことは可能でしょう。
ある程度2軍で結果を残せるなら、実戦でどんどん起用されていくはずなので、ファンも松尾の成長をしっかり見ていけるはずです。
粟飯原 龍之介
今季高卒2年目の粟飯原は、打撃面に関しては結構首脳陣からの評価が高いです。
その理由が教育リーグの出場頻度と打順で、ここまで3試合で全てスタメン出場しており、1番打者や3番打者でも起用されていることです。
2軍は調整や育成目的の起用になりますが、打てる選手や期待している選手が上位打線で起用されます。なので上位打線で起用されている粟飯原は首脳陣から打撃を期待されています。
実際、四球を選んだり長打を含めたマルチヒットを打ったり、結果を残していますし、1年目の頃と比較してもかなり良い状態に仕上がってきたと言えるでしょう。
粟飯原の1年目は打率1割台でOPSも.550を切っていて、なかなか結果を残せませんでしたが、この分なら2年目の打撃成績は大きく飛躍することが期待できます。
今季は2軍で主力打者として活躍し、来年の3年目に1軍昇格できるようになると、順調な成長ぶりと言えるでしょう。
ただ、粟飯原が残っている大きな課題が守備です。
2軍では主にセカンドで起用されていますが、1年目から失策が多く捕球も送球も課題が沢山ありました。
教育リーグではまだ失策はついていないですが、捕球や送球がやや不安定に見えるので、今季は打撃以上に改善が必要です。
更に1軍のセカンドは牧がレギュラーなので、将来的に出場機会を増やすにはショートやサードも守れるようになる必要がありますし、それらを含めて守備力向上が必要です。
まずセカンドで安定し、そしてショートやサードも守れるようになることが、今季の粟飯原の目標と言えるかもしれません。
東妻 純平
昨季オフに1軍捕手の嶺井がFA移籍したことで、今季高卒4年目の東妻は1軍昇格が期待されていましたが、春季キャンプではずっと2軍でした。
代わりに高卒ルーキーの松尾がキャンプを1軍で完走したことで、早くも松尾に抜かれてしまったのかと思われましたが、教育リーグの内容を見る限りそういったことはなく、攻守ともに昨季から成長が伺えます。
教育リーグではスタメン捕手として起用されて、打撃でも長打を含むマルチ安打を記録して結果を残しています。
また守備でも、守備機会はまだ少ないですが昨季の課題だった捕球や送球が安定してますし、守備面で大きく足を引っ張るような形にはなっていません。
東妻は昨季時点で2軍の打撃成績が良く、残る課題は守備のみという状態でしたが、その守備も改善してきていれば、少なくとも今季中に1軍昇格のチャンスがまわってくるでしょう。
松尾や他の捕手との競争にもなるため、かなり熾烈な争いになりますがそこを勝ち抜いて次世代の正捕手候補として挙がってくれば、捕手の将来がとても明るくなります。
中川 虎大
春季キャンプでは一時期リハビリ組に登録されていて、故障を心配されていましたが、そこから順調に回復し、既に実戦登板できる状態になっています。
教育リーグでの中川の投球は他の投手と一線を画すものがあり、球威やキレはもう1軍で通用するレベルです。
故障明けなのであと数試合は2軍で投げさせるかもしれませんが、それで問題なければ1軍昇格は時間の問題です。
中川は昨季1軍で8試合の登板に留まりました。高卒6年目でそろそろ1軍定着しないと厳しい立場ですし、今季は少なくとも30~40試合は登板し、リリーフ陣を支える必要があります。
年齢的には入江の1つ下になるため、中川が台頭してくれば、また1人若いリリーフが1軍に定着することになり、長期的な活躍が見込めます。
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