第一章:ボーイズ・BE・アンビシャス
一話:怠惰の少年『Boys, be ambitious.』
ーー少年よ、大志を抱け。
社会科の教師がダラダラと進行し皆んなが眠気を隠せない退屈な5限目の授業中のこと。教室に吹き込む強い夏風がたまたま自身の教科書のページをめくりあげた。
その時、ふと教科書に目をやったら映り込んだ言葉がコレだった。
誰がこんな無責任なことを言ったのか。この言葉が大嫌いだ。
幼い頃、どこでこの言葉を耳にしたのか。耳にこびり付いて離れず、言葉に酔っていた。自身の夢を追い求めることを