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ポテトチップス:自分の甘さを認めよう

 私にはひとつ心に決めていることがある。それは、一人暮らしで絶対にポテトチップスだけは買わない、ということだ。あれを一つ買ってしまうとすぐに食べたくなってしまう。そして、一度食べ始めると、最後まで食べずにはいられなくなる。そして最後まで食べてしまうと、無性にあの味が恋しく感じるようになってしまうのだ。

 そして、この地獄のルーティンは確実に私を太らせてしまうのだ。一度、陥ってしまった経験がある私は、その怖さをよーく知っている。一度太ってしまったら、どれだけ大変な思いをして元に戻さなければならないのか。その苦労もまた知っている。

 これほどポテトチップスにハマってしまう人間も稀なのだろうか。それとも、普通ポテトチップスを食べても太らないのだろうか。いや、自己制御ができるかどうかの問題だろう、という声が聞こえてきそうである。

 それはごもっともなお話だ。

 私はとことん自分に甘い。甘いとわかっているからこそ、ポテトチップスは絶対に買わない!というように極端な規制をかけなければならないのだ。どこかに抜け道を作っておくと、そこから必ず逃げてしまう、そんな人間なのだ。

 そんな自分はダメな人間なのだろうか。いや、必ずしもそうではないと思っている。甘いとわかっているからこそ極端な規制をかける。抜け道があれば抜けてしまう自分のことは、許してあげるのだ。ここぞという部分にだけ、極端な規制を守ることができれば良いと思っている。

 いやいや、それは自分を甘やかしすぎだろう、という人もきっといるだろう。だけど、マイルールなんてそんなものだ。自分で決めたルールなんて、自己満足でできているのだから。他人にさえ迷惑をかけすぎなければ、それで良いのだ。