実家のごはん:自立するということ
ここ数日、考え事で頭をいっぱいにしていたら、ついに体調を崩してしまいました。まあ今日はゆっくり休んで明日には復帰しようというところなのですが。
こういう時に食べたくなるのは、何よりも実家のごはんです。
メニューはなんでも良いんです。実家のごはんが食べたい。実家にいるときにはそれがどれほどありがたいものか、わかっていませんでした。でも、就職して久しぶりに家に帰ってごはんを食べたとき、初めてその温かみを感じました。ごはんを食べただけで安心して、リラックスをすることができました。
小さい頃からずっと食べていた味だからなのでしょうか。それとも母が心を込めて作ってくれた料理だから、なのでしょうか。どちらにせよ、私が求めているのはきっとその温かさなのでしょう。
全てを包み込んでくれるような、その温かさ。一人で頭を抱えている今だからこそ、それが恋しくてたまらない。
今までの人生において私に悩みごとができた時、大抵真っ先に話す相手は家族でした。いくら隠そうとしてもばれてしまうのでした。ばれないように部屋に入って一人で泣いていた時も、入ってきて欲しくないのに親が部屋をノックして、悩みを聞いてくれました。
一人暮らしをはじめてからもそう。一番信用できて、私のことを考えてアドバイスをくれるのは家族でした。だから、何かあれば実家に帰ったり電話をしてしまうのでした。
でも今回は、今回ばかりは、家族に話せない悩みを抱えてしまったのです。一人暮らしだから、隠していてもきっとばれないでしょう。無理やりノックして部屋に入り、話を聞いてくれるなんてこともありません。
一人で解決するしかないのです。正直、きついです。
だけど、これは真の自立への試練なのかもしれません。いざという時頼りにしてしまう親という存在から、今こそ脱却する時がきたのかもしれません。それならこの辛さにも耐えるしかありません。人は痛みを伴って成長していくものだから。
この問題が解決すれば、私は本当に自立したと胸を張っていえるでしょう。
しばらく一人で問題と真摯に向き合ってみます。そして、たまには家に帰ってゆっくりご飯でも食べましょう。