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難聴になるほどのパワハラ体験…退職交渉から転職成功、そして最後の仕返しまで全公開!
*この記事は有料記事ですが9割(ほぼ全文)が無料で読めます。最後のおまけ部分はパワハラ上司が読んだら身バレする可能性もあるため有料としています。気にしすぎかも知れませんが…。参考にしたい方・興味のある方は読んでいただければ幸いです。過去記事をまとめたもの+新規記事となります。この記事に私のパワハラ体験でお伝えしたいことがまとめてあります。
なぜ私のパワハラ体験を共有したいと思ったのか?
私がこの記事を書くと決めたきっかけが、2025年、新年早々に目にした「退職代行サービス」の利用者が急増しているとうニュースでした。退職代行というと、若手社員が利用するものだと思っていたのですが、実際には50代や60代のベテラン社員まで使っているという事実に驚きました。私はなぜ退職代行がこれほどまでに普及しているのか疑問に思い調べてみると、一番多かった理由は「退職を引き留められた(引き留められそう)」というもので、それに加えて「自分から退職を言い出せない」「退職後にトラブルになるのが怖い」といった理由も挙げられていました。
特に「退職を引き留められた」という理由には、会社がその人材を手放したくないというポジティブな側面もあれば、社員の気持ちを無視して引き止めようとするネガティブな面もあります。こんなとき、退職代行サービスを使うことで少なくともトラブルを避けることができるかもしれません。
実は私は上司からパワーハラスメント(いわゆるパワハラ)を受けて、難聴も発症し、退職も拒否され心身ともにボロボロになった経験があります。まさに地獄ですね。そんな私ですが、人に助けられて無事に退職することが出来ました。この記事では私のパワハラ体験とその地獄(職場)から抜け出した(退職)した経験をお話しします。また、最後に退職後にそのパワハラ上司に仕返しできた個人的なスッキリ体験もお話しします(そこまで期待しないでください)。
ここで私が職場でのパワハラについてお話ししますと言えるのもその職場で私と上司の事例がパワハラ公認されたからです。私の主観ではなく、きちんと公認されたパワハラ事例なのでより参考になるかと思い記事にしました。パワハラで悩む方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
・実際に私が経験したパワハラ体験の内容
・私がパワハラにより発症した低音障害型感音難聴について
・実際に私がパワハラから抜け出した方法
・私がパワハラ上司に対して行った仕事での仕返し(悪いことではないですよ)
登場人物紹介:私とパワハラ上司Yさん
当時、私の上司はYさんという主任。最初、先輩から「気難しい人だ」と聞いていたので、少し話しづらい印象がありました。しかし、先輩のおかげでYさんと話すチャンスができ、私が大学で特に好きだった講義について熱心に話すと、Yさんが興味を持ってくれているのがわかり、少し安心したことを今でも覚えています。このYさんが今後、私に対してパワハラを行う実行犯なのです。
パワハラのきっかけは新入社員歓迎会!?
パワハラの始まり➖新入社員歓迎会のハプニング
私が入社して最初の歓迎会、同期と久しぶりに会えるのを楽しみにしていました。飲み会が始まり、他部署の先輩たちも集まって賑やかな雰囲気に。私は乾杯して楽しくおしゃべりしていましたが、私の部署からの参加者が少なく、少し不安になりました。Yさんもまだ来ていなかったので、ちょっと気になっていたんです。
その後、ようやくYさんが登場。しかし、私はYさんにビールを注ごうとしたものの、お酒を飲まないと知って断られてしまいました。後で知ったことですが、私の部署ではお酒を飲まない人が多く、歓迎会自体も控えめに開かれていたのです。Yさんが現れたときには、会はほとんど終わりかけていたんです。
予期せぬ叱責:歓迎会後のトラブル
歓迎会が終わり、会場を出たところで課長に呼び止められました。酔っ払った様子で「お前、何だ?自分ばかり楽しんで、お酒も注がなかったって聞いたぞ!」と叱られ、正直、「ビールを注ごうとしたのに断られたのに…」と思いつつも謝るしかありませんでした。
その後、Yさんがニコニコしながら近づいてきて、「社会ってものを教えてやる」と言われ、嫌な予感がしました。まさに、この瞬間から私の「地獄の日々」が始まったのです。
説教タイムの始まり… 2時間の長い戦い
次の日、出勤するとYさんから呼び出され、休憩室で二人きり。そこでなんと、2時間もの説教タイムが始まりました。「歓迎会での態度はどうだったのだ?自分の部署の人にお酒も注がずに楽しんでいたな」と、延々と続けられ、私はただひたすら謝ることしかできませんでした。
学生時代やアルバイトの歓迎会では、こんなに厳しく注意されたことはありませんでした。正直、かなり衝撃的でした。
この経験から、私は「歓迎会も仕事の一環として真剣に取り組まないといけないのだ」と学びました。正直、その後は「飲み会に参加するのが怖いな…」という気持ちが強くなりました。
ちなみに、同じ部署に配属された同期は、他部署の先輩たちと仲良くなって、次の日から仕事が楽になったと聞いて、少し羨ましく思いました。やっぱり、歓迎会も仕事の一部なんだなと実感した瞬間でした。
実際に私が体験した職場でのパワハラ体験 7選
① 小さな挨拶さえ問題視される日々
私が「これはおかしい」と強く感じた最初の出来事は、他部署のスタッフに「おはようございます!今日もよろしくお願いします!」と挨拶をしたときでした。その一言がきっかけで、Yさんに呼び出され、「なぜ楽しそうに話しているんだ。仕事を舐めるな」と厳しく叱責されました。2時間にも及ぶ説教に、最初は「自分が何か間違ったのだろうか」と戸惑うばかりでした。
しかし、振り返ると、挨拶のどこが悪いのか全く分かりません。ただの挨拶に怒りをぶつけるのは理不尽としか言いようがありませんでした。
② 後輩との関係を詮索される理不尽さ
次に印象深かったのは、後輩との関わりに対するYさんの詮索です。同じ部署の後輩が仕事終わりの私を待っていてくれた日、Yさんに「後輩はお前を好きなのか?付き合っているのか?」と問い詰められました。ここでも2時間以上の説教。待っていた後輩は先に帰ってしまいました。
その後輩が後日、「申し訳ない」と私に謝ってきたとき、私は後輩が何も悪くないのに謝られることが本当に辛かったです。ただ、その日は食事に行き後輩とグチを言い合い、少し心が軽くなったことが救いでした。
③ メモひとつで怒りの対象に
Yさんへの伝言メモをデスクに置いたときも、些細なことから大きな問題に発展しました。Yさんは「メモの置き方が悪い」「紙が折れている」と怒り、机に叩きつけました。
その後も、2時間以上にわたり叱責されることに。こんな小さなことで怒りをぶつけられるたびに、「社会は本当に厳しい」と思い込んでいました。ただ、Yさん以外の人からは「ありがとう」と言われることしかなかったので、Yさんの理不尽さが際立っていたのだと思います。
④ 職場の飲み会も苦痛の場に
職場の飲み会も私にとってはストレスの場でした。Yさんは私を隣に座らせ、「お酒を飲めないのにウーロン茶を注げ」と指示し、嫌味を言い続けました。
周囲には他のスタッフもいたのに、誰も助けてくれませんでした。「飲み会」という形式的な場でさえ、逃れられないYさんの攻撃に、ただ耐えるしかありませんでした。
⑤ 公の場での屈辱
特に辛かったのは、公の場で仕事を否定されたことです。Yさんの指示でスタッフ全員の前でプレゼンを行った際、必ず途中で「何を言いたいのか分からない」と中断され、批判を浴びました。
周囲の視線が痛く、何度も言葉を飲み込みました。それでも、「もっと成長しよう」と思い、必死に努力を続けたことを覚えています。
⑥ 外見を笑われる辛さ
髪を切った日には「その髪型、変だな」と笑われました。その場では笑ってやり過ごしましたが、内心では深く傷ついていました。容姿への批判は、自信を失わせる大きな要因となりました。
⑦定時で帰ろうとしても叱責される理不尽さ
2年目には、自分の仕事を時間内に終えられるようになりました。しかし、定時で帰ろうとしたとき、Yさんに呼び止められ、「お前はサボっているから定時で終わるんだ。他の先輩の分まで働け」と職場に戻されました。
実際には、先輩に手伝うことがないか尋ねても「もう終わっている」と言われ、Yさんが私を確認もせず叱責していたことが明らかでした。このような理不尽さに、何度も心が折れそうになりました。
誰にも相談できない孤独
当時の私は、すべて自分のせいだと思い込もうとしていました。「もっとしっかりしていれば、怒られることもない」と考え、一人で抱え込む日々。しかし、振り返れば、それらは明らかにパワハラでした。
後輩が「大丈夫ですか?」と心配してくれる姿を見ても、自分の弱さに打ちのめされていました。
ついに現れた体調への影響-難聴との戦いの始まり-
ついに、体に異変が現れました。職場へ向かう朝、動悸が激しくなり、足が重くなる。文章にしている今でも、当時のことを思い出すと胸が苦しくなります。
Yさんからの執拗なお説教が続いて約1年が経過した頃、私は体調の変化を感じ始めていました。ある日、友人と食事をしていると、彼の話す声が不思議と聞き取りにくくなっていることに気づきました。耳の中に水が入ったような違和感があり、さらにめまいも加わっていました。友人から「すぐに病院に行った方がいい」と勧められ、翌日耳鼻科を受診しました。 診断結果は「低音障害型感音難聴」。初めて聞く病名に戸惑いました。これまで風邪くらいしか引いたことのなかった私にとって、それはとても衝撃的な出来事でした。耳鼻科の先生に「何かストレスや悩みがある?」と聞かれ、私はこれまで抱えてきた職場での苦しみを話してみました。すると先生は、「それはひどいね。パワハラというより、いじめのようだね」と同情してくださいました。そして、「しっかり治療しないと耳は元に戻らない。最低でも1週間、仕事を休んでストレス源を排除することが必要」と言われました。
低音障害型感音難聴とは?
この病気の主な症状は、特に低音域の音が聞こえづらくなることです。実際に私の聴力検査をしてみると、低音部分の聴力が大きく低下していました。また、耳鳴りや会話が聞き取りにくい、周囲の音が歪んで聞こえることもありました。
私は特に、静かな場所で耳鳴りが強くなることが多く、趣味の音楽を聴くことも減り、楽しみが減ってしまいました。さらに、めまいや吐き気も伴うことがあり、つらい日々が続きました。
パワハラが症状の悪化を引き起こす?
一番辛かったのは、症状が休んで回復したかなと思った矢先に、上司からのパワハラで再発することでした。毎回症状が悪化していくことに、もう良くならないのではないかという不安に悩まされました。
生活に与えた影響
低音障害型感音難聴により、日常生活や仕事に多くの支障が出ました。職場では会話が少し聞き取りにくく、電話や会議で重要な情報を逃すこともありました。また、耳鳴りが続くことで、集中力が著しく低下しました。家族や友人との会話も同様に聞き取りにくく、普段楽しんでいた読書も、めまいで集中できなくなってしまいました。
最大の問題は、パワハラが続く限り症状が悪化し続けるのではないかという恐怖でした。
難聴治療の日々とYさんの介入
診断後、私は点滴治療を開始しました。しかし治療開始からわずか2日目、信じられない出来事が起こります。なんとYさんが私の病室に現れたのです。点滴を受けている私を見て、彼はこう言い放ちました。 「他のスタッフは働いているのに、君は何をしているんだ?」 その言葉を聞いた瞬間、私は動悸が激しくなり、気持ち悪さと悲しさが込み上げてきました。横で何か話しているようでしたが、その内容はほとんど耳に入りませんでした。治療中ですら、私は安心して休むことができないんだと痛感しました。 結局、難聴は完全には治らず、今でも疲れがたまると耳の調子が悪くなります。ただ、日常生活には支障がない程度には回復しました。しかし、この難聴の発症をきっかけに、私の人生は大きく動き始めたのです。
思わぬ助言と転職の決意
治療中の休職理由を職場に報告した際、たまたま近くにいた別部署のAさんに話しかけられました。Aさんは以前、同じように難聴を発症して休職した部下を持っていた経験があるそうで、「しっかり休ませないと耳は治らない。ストレスが大きいのではないか」と、私の課長に進言してくれました。 その言葉に課長も心配してくれたようですが、私の抱えていた問題―つまりYさんからの扱い―については知らなかったのだと思います。それでも、私はもうこの職場では働き続けられないと感じ、転職を決意しました。
「愚痴を聞いてほしい」から始まった転職活動—パワハラ経験者の転職エージェント活用—
職場でのパワハラに耐え続けるうちに、私は限界を迎えていました。心も体もボロボロで、朝起きるだけでめまいがし、夜は布団に入っても眠れない。食欲もどんどん落ちていきました。
それでも、「辞めるわけにはいかない」「転職なんて無理だ」と自分に言い聞かせ、無理やり仕事を続けていました。そんなある日、ふと「誰かにこの苦しさを聞いてほしい」と思い、たまたま見つけた転職エージェントに連絡をしました。
すると、すぐに返信がありました。最初はただの愚痴のつもりだったのに、その一歩が思いがけず人生を大きく変えるきっかけになったのです。
パワハラと体調不良、そして転職活動のはじまり
「上司の暴言に耐えられない」「残業代もカットされる」「もう限界かもしれない」——そんな思いを転職エージェントの担当者にぶつけました。
転職エージェントといえば、仕事を紹介するのが目的だと思っていたのですが、担当者は思いのほか親身になって話を聞いてくれました。それどころか、パワハラを受けている人向けの具体的なアドバイスまでしてくれたのです。
「毎朝、会社に行くのが苦しくて体調が悪くなるんです…」
そう伝えると、担当者はすぐにこう言いました。
「それ、もう心も体も悲鳴を上げていますよ。無理しすぎると、本当に働けなくなります。」
この言葉が胸に刺さりました。私は毎日、頭痛や吐き気を感じながら、ただ「しがみついているだけ」だったのかもしれません。
でも、それは「働いている」のではなく、ただ「壊れていく過程」だったのです。
転職エージェントの情報網とパワハラ被害者の声
転職エージェントは、企業の評判や職場環境を調査するネットワークを持っています。求人票だけではわからない「本当の職場環境」を知ることができるのは、大きな強みでした。
さらに、私の担当者は、過去に同じような状況で転職した人の実例も教えてくれました。
「実際にパワハラに耐えかねて転職し、新しい職場で生き生きと働いている人がたくさんいますよ。」
そう言われたとき、私は「私も次の一歩を踏み出せるかもしれない」と思いました。
地獄から抜け出すために始めた転職活動の結果がさらなる地獄へ
職場に内緒で、休日を利用して就職活動を始めました。最初は不安でしたが、自分が本当に働きたいと思える会社を見つけることができたとき、未来への希望が湧きました。新しい職場での挑戦が、今の私に必要だと確信したのです。 そして、ついに課長に退職の意向を伝えることにしました。しかし、それが新たな戦いの始まりとなりました。退職を申し出た瞬間から、これまでにないほどの攻撃が私に降りかかってきたのです。
退職交渉、課長の豹変
勤務終了後、課長に話し合いの時間をいただき、会議室で二人きりになりました。 私は正直にYさんからのパワハラと体調不良に限界を感じ、退職させて欲しいことを課長に伝えました。すると、課長の態度が一変。突然、テーブルを叩き、声を荒げました。 「Yさんはお前のためを思って言ってるんだろ!ありがたい話じゃないか!そんなの辞める理由になるか!」「絶対に退職は認めない!この話はもう終わりだ!」そう言い放ち、課長は会議室を出て行ってしまいました。
「退職を認めない」なんてことがあるのか? これは私の人生なのに…。
さらなるパワハラ、地獄の日々
私の退職交渉の情報をYさんはすぐに察知したのでしょうか。退職を申し出てからすぐにYさんのパワハラはさらに悪化しました。 毎日のように業務中に呼び出され、誰もいない場所で延々とお説教です。もはやお説教の理由も分かりません。何もしてないのに毎日お説教です。お説教をすることでYさんの時間が奪われるという理由で永遠とお説教されました。 今でも忘れられない最悪の発言が
「私はこの業界で力がある。お前が他で働けないようにしてやるからな」
まだ社会人2年目の私に、こんな脅しが必要だったのでしょうか?
救いの手、ハラスメント対策委員会
そんなとき、他部署の主任が「最近どう?」と声をかけてくれました。
私は思い切って「もう無理です。辞めようと思います」と伝えました。
主任は「どうしたの?」と真剣に聞いてくれたので、私はすべてを話しました。
後日、応接室のような立派な部屋に呼ばれ、主任ともう一人の面識のない方がいました。
「実は私、ハラスメント対策委員会の責任者になったんだ」
主任は私の話をじっくり聞き、「それは明らかにハラスメントだ」と認めてくれました。
会社としても対応が始まり、Yさんと課長は厳しく注意を受けました。
そして退職へ
結果的に、私は無事に退職することができました。
課長は「そんなつもりじゃなかった」とヘラヘラし、Yさんは最後まで謝ることなく、なぜか「飲みに行かない?」 と誘ってきました。もちろん断りました(笑)。
ただ、ひとつだけ心に残っている言葉があります。
「私はこの業界で力がある。お前が他で働けないようにしてやるからな」
しかし、私は負けません。新しい環境で、自分らしく生きていきます。
私が退職後もパワハラは続く・・・
パワハラ上司の次なるターゲットは私の後輩!?
私はパワハラ職場を退職した後も、残してきた後輩のことが気になり、月に一度くらいのペースで食事に行っていました。何度か会ううちに、後輩の様子がどこかおかしいことに気が付きました。
以前は、大きな声で手を叩いて笑い、お酒も豪快に飲み干していた彼女。しかし、最近は元気がなく、うつむきがち。普段なら「女子力低くなってるよ〜!」と私にツッコまれるほどの明るさがあったのに、そのエネルギーが感じられないのです。
「職場で何かあった?」と尋ねると、彼女は急に泣き出しました。
「Yさんからパワハラを受けている…」
やはり、人は簡単には変わらないもの。私というターゲットがいなくなれば、新たなターゲットを見つけて攻撃する——それがパワハラ上司のやり口なのです。
後輩はすでに退職を考えていました。そして、私の経験が良い手本になったのか、他部署の仲の良い人に相談し、その人の紹介で新しい職場へ転職していきました。
ここからは、パワハラのターゲット制度について少し掘り下げてみたいと思います。
パワハラは職場の伝統芸!?「ターゲット制度」の真実
あなたの職場に、こんな人はいませんか?
・「いじられキャラ」と言われる人
・「変わってるよね」と評される人
・ いつも上司から怒られている人
・他の人も同じミスをしているのに、その人だけ指摘される人
こうした「ターゲット」を作る上司は、部下を下に見ており、「反抗しない」「言いやすい」と思った相手を皆の前で怒鳴ったり、理不尽に注意したりするのです。「職場内でターゲットが決まっている」という話を聞いたことはありませんか?
私は実際に聞いたことがありますし、経験もしました。
なぜ、こんなターゲット制度が存在するのでしょうか?
職場は「価値を提供する場」のはずなのに…
本来、仕事とは「価値あるものを提供し、その対価としてお金をもらう」ものです。
例えば、Appleは高性能なiPhoneを提供し、ラーメン屋は美味しいラーメンを作る。どんな職場でも、それぞれの役割を担うスタッフが協力して、一つの価値を生み出しているはずです。
しかし、そんな職場の中で、なぜいじめのようなパワハラが発生するのでしょうか?
私が経験したのは、上司からのパワハラです。ある程度の立場にいるはずの上司が、なぜ特定のターゲットを決めて攻撃するのでしょうか?
ターゲット制度は「隠れた社風」
ターゲットにされる人には、こんなレッテルが貼られます。
・「態度が悪い」
・「やる気が感じられない」
・「成長が見られない」
しかし、そもそも私たちは、
・インターンや説明会で職場の雰囲気を知り
・筆記試験や小論文を突破し
・採用面接をクリアして
その職場に入社したのです。
なのに、いざ入社すると「やっぱりダメだった」とターゲットにされ、場合によっては「あの大学の人は採用しない」「中途採用は取らない」など、後の採用にまで影響を及ぼすことも。
ターゲットにされると、周りの目も変わります。
・「今年のターゲットはあいつだね」
・「1年我慢すれば、来年は別のターゲットになるよ」
・「去年のターゲットはあの人だよ」
こんな言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
就職活動中の学生には、こんなターゲット制度の存在は伝えられません。
「この職場では、毎年1名のターゲットを決めてハラスメントをする伝統があります」
こんなことを言われたら、誰も入職しないですよね。でも、実際にはこのターゲット制度が存在する職場は少なくないのです。
ターゲット制度がある職場の特徴
就職活動中の方へ、ターゲット制度がありそうな職場の見極め方(私見あり)をお伝えします。
1.上司の発言が威圧的
・「この職場には○○な人はいらない」と排除的な表現をする
・ 欲しい人材を語るのではなく、不要な人材を明確にする
2. 部下が怯えている
・上司と話すとき、部下が萎縮している
・上司を尊敬している様子がない
3. 新人の反応をチェック
・新人がターゲットになりやすい
・こっそり新人に職場の雰囲気を聞いてみる
もし「新人はすぐ辞める」「ターゲットが毎年決まっている」といった職場なら、要注意です。
まとめ
私はターゲット制度のある職場で、パワハラを受け、退職しました。
しかし、退職後に気づいたのは、「ターゲットにされるのは自分が悪いからではない」ということ。
もし、今の職場で理不尽な扱いを受けているなら、転職という選択肢を考えてもいいかもしれません。
そして、就職活動中の方は、ぜひ職場の空気をしっかり見極めてください。
私の経験はあくまでも一例だと思います。「ターゲット制度」のない職場で、あなたらしく働ける場所を見つけられることを願っています。
(おまけ)パワハラ上司への仕返し(有料)
後輩に対しても私同様にパワハラをしていたYさんを、私は許すことができませんでした。後輩の退職をきっかけに、私はYさんに対して何かしらの仕返しをしたいと強く思うようになりました。
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