組織の悪者
あいつは困りますと、運営のおばさんに相談した。
そうなの。と聞いてくれた。
それは一夜限りのことだった。
次の日、その運営のおばさんがやってきて、
「会費払ってないそうね」。
その夜、青年サークルであいつは、あははははは! と笑っていた。
おれ会費払ってないしなあ、おれ金持ってないしなあ。
ずっと会議中に一人で言っている。
「どうしてここへ来るの? 千円必要なのよ?」
運営のおばさんは、逆にこっちを攻撃してきて、組織全体の悪者扱い。
「劇場はなんでも思い通りになる、面白いところだえっ!」
叫んでるあの男。