これは買い!カリグラフィーの訳書新刊
こんにちは はまね先生です。
日本で数少ないプロのカリグラファーとして20年以上活動しています。
教材監修(6書体のカリグラフィー・モダンカリグラフィー)・書籍
(日本語からリンク先にいけます)
今回は絶対買い!の書籍紹介です。(私の本ではありません)
カッパープレート カリグラフィー (日本語) 株式会社ビー・エヌ・エヌ
SBN:978-4-8025-1183-4
定価:本体3,500円+税
仕様:B5判/240ページ
発売日:2021年01月20日
著者:シュテファニー・ヴァイゲレ
翻訳:朝倉 紀子
デザイン:日向 麻梨子
カッパープレート体というカリグラフィーの書体についての本です。
カリグラフィー初心者さんにも役立つ道具の選び方や使い方、歴史など充実しています。(全240ページもあります)
書籍記載のQRコードからガイドシート(書き込み式練習線)を手に入れることができます。
カッパープレート体は難易度高めの書体ですが、説明を理解しながらゆっくり進むとよいでしょう。
小文字は8つの基本ストロークといった具体的な考え方と書き方がわかります。
大文字や飾り線などの作例もたくさんあり、カリグラフィーの世界が広がります。
おすすめのつけペンの一つ ブラウゼ・ステノ・ニブ361
ニブとはペン先のことです。
ネット検索で見つからない方は 手に入りやすいGぺんやHUNT101アーティストペンでもいいかもしれません。
ガイドシートの種類は豊富。練習が終わったら名前と日付を書く欄があるので励みになります。こういった一工夫が嬉しいですね。
解説動画を作りました。本の概略だけでなく、カリグラフィーも書いているので様子を知ることもできます。
===ここからは個人的な話===
カッパープレート体は20年以上前にカルチャースクールで小田原先生と中澤先生のコンビで教えていただきました。
20代無職だった私は来る日もくる日もカリグラフィーの練習を続けました。この頑張りが今の自分を支えてくれているのは間違いありません。
一度学んでしまうといちから復習することはないので、改めて本でカッパープレート体をゼロベースから学べるきっかけとなりました。
著者のシュテファニー・ヴァイゲレさんはドイツの方。本ではときどきおちゃめなセリフがあり、そばにいるような気持ちです。
本を読むことは他人の世界観をのぞくこと。知らなかったことを見せてもらったり、違う意見にふれて自分の考えを見直したりと会話をしているのです。
またこの本によって救われた気持ちでいます。
近年カリグラフィーは学ぶものではなく、スタイリングや発信の道具になっていることにしっくりこない日々でした。
カリグラフィーは人にみせるためにやるのではなく、自分自身の中で育てる技術なんだ、と再確認できました。
一気に読むのはもったいないので30分タイマーをかけて少しずつ読み進めています。書きながら調べながらなので数ページしか進めませんが至福の時間です。
YouTubeの書籍紹介動画では著者のシュテファニー・ヴァイゲレさんからコメントをいただきました。
インスタでもDMのやりとりをさせていただいており、便利な世の中になったなあと感じます。
【再掲】
カッパープレート カリグラフィー (日本語) 株式会社ビー・エヌ・エヌ
誰かの活力になりますように