令和5年12月議会 個別質問 2-1.福祉総合相談センターの相談状況について
浜中吾郎です。前回に引き続き、私が市原市議会で個別質問した内容について順次載せていきます!
令和5年第4回定例会の個別質問(令和5年12月14日実施)のうち「介護・福祉について」より。
(以下、発言内容)
次に『介護・福祉について』のうち『地域の現状と相談体制について』伺います。小出市長も度々言及されておりますが、高度経済成長期に人口流入が大きく起こった関係上、急激な高齢化・福祉ニーズへの対応もまた拡大している状況がございます。そうした中、令和3年度から分野や世代を問わない相談を受け止められるように「福祉総合相談センター」が発足し、翌年度には市内9箇所ある地域包括支援センターに地区福祉総合相談センターの機能が追加されています。福祉総合相談センターの発足からは2年以上が経過したわけですが、現状の相談状況及び今後の展望について伺います。
(以下、保健福祉部長答弁)
福祉総合相談センターについて、お答えいたします。
はじめに、現在の相談状況につきましては、令和5年10月末現在、新規相談件数は249件であり、昨年度の同時期に比べ、1割以上の増加となっております。また、主な相談内容といたしましては、うつ・不眠・依存症・適応障害といったメンタルヘルスに関することが29.3%、障害者手帳所持者や障がいの疑いがある方への支援に関することが26.7%、病気や経済的困窮に関することが14.8%となっており、これらで全体の70%を超えております。
事例をご紹介いたしますと、18歳の女性からの相談で、40代の両親と、乳児を含む妹2人と、5人で暮らしていたところ、母の入院をきっかけに、義理の父のネグレクトが始まり、関係が悪化した事案であります。福祉総合相談センターは、児童相談所、子ども家庭総合支援課と連携のもと、支援を続けた結果、乳児の妹は、児童相談所の一時保護に繋がりました。一方、相談者である18歳女性は、精神的に不安定なところがあったため、通院同行支援を行うとともに、義理の父と別世帯にする必要性もあったことから、新たな居所の確保に繋げたところです。このように、福祉総合相談センターでは、世代や分野を超えて、複雑で困難な事例への支援に取り組んでいるところです。
次に、今後の展望につきましては、孤独・孤立の問題をはじめ、更に増えていくことが見込まれる、複雑化・複合化した課題を抱えている個人や世帯に対しまして、地域との連携を密にし、適切な支援機関につなげられるよう、より細やかな相談支援の体制づくりに努めてまいります。
(答弁を受けての浜中の意見)
事例紹介がありましたが、今後、福祉総合相談センターの支援が必要な複合的かつ長期の伴走が求められるケース・ケース自体の総数が増えていくことが予想される。各機関のスムーズな連携やきめ細やかな伴走には専門人材の確保や体制の拡充を見据えて取り組むことが求められる。また地域間でいかに情報を共有するか、知ってもらうかということが極めて重要。市内でも様々な取り組みがあるため、関係機関と連携しながら様々な介護サービス、福祉サービスの理解が深まる機会をつくれるよう取り組んでほしい。
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