移住者にインタビュー①【北海道石狩市浜益区】

げんげんさんにインタビュー

昨年秋に北海道石狩市浜益へやってきた、げんげんさん。
沖縄出身。

浜ワークに所属して、漁業や農業、飲食業と様々な仕事を経験し、今年の夏からは観光協会への派遣が増え、浜益が一番賑わう夏の裏方業務のほとんどを担ってくれました。
そして、この秋、浜ワークから石狩観光協会浜益事務所へ移籍。
今は「観光協会の人」として働いています。

【浜益に来ようと思ったきっかけ】

くらしごとのサイトを見て。
はじめは厚真の仕事に応募しようと思っていたのだけど、サイトを見た日が締め切りで応募できず、次の特集がたまたま浜ワークだった。
読んでみて、浜ワーク面白そうだなと思って、一次産業に携わったことはなかったので面白そうだなと。
早速、かっちゃん（事務局長）とオンラインで面談して、即決。
何も考えないで来た。笑

・不安だった移住前
衣食住の情報、浜益へのアクセス情報、物件情報、生活環境などの情報がほとんどなく…
まち協のHPで何となくは知れたけれど、生活を始めるのに不安があった。
家の情報もなくて住まいが見つからず最初は居候、３か月くらい経ってからアパートへ移ったよ。
空家はたくさんあるけれど、住めない家が多すぎるね。
住宅問題、何とかしていかなきゃだね。

【移住の決めては何だった？】

インスピレーション、勘。
楽しそうと感じたので来てみた。

【暮らしてみて、働いてみて、どう？】

基本的にのんびりしたい性格なので、せかせかしてないのがいいね。
自分の時間ゆっくり取れているし、楽しんでる、ストレスを感じない。

一次産業は、向き不向きがあるなと思った。
やる気と根性があればできる、と言われるけれど、それだけでは絶対無理だと感じたね。
感覚的なものが必要になるんだよ、農業はまだ何とかなるんだけれど、漁業は自分で考えて動ける人じゃないと厳しいんじゃないかなと感じた。

漁業に従事していたときの様子

【暮らしでこれだけは慣れない…ってことありますか】

買い物。何するにも車で片道１時間かかる。
複合的な店が１件あってもいいのになと思う。

あと、初めて浜益の冬を過ごす人にはアドバイスしてくれる人がいたら嬉しいかも。
冬の装備のこと、除雪のこと、手袋の厚さはどれくらいあればいいとか、細かいことまで教えてもらえたらいいな。
昔、富良野に住んでいたことがあるけれど、雪の質も寒さも違う。
北海道の冬って、地域によって違うから、ひとくくりにできないんだよね。
浜益は富良野より気温が高いけれど、風が強いから、マイナス５度でも体感はマイナス２０度くらい。

【休日は何してる？】

天気のいい日はツーリング行ったり。
何にもないときは幌加内まで蕎麦食いにとか、温泉行ったりとか。
家でユーチューブみたりのんびり過ごす。

【正直、田舎過ぎて不便じゃない？】

うん、不便。笑
正直不便すぎる。
公共機関不足してる。
足がわりになるものないと動けない。
自分はバイクも車もあるからいいけど、足の無い人には相当不便だろうね。

あとは…夕飯食べれるお店ないとか、昼間は食べれるお店あるけれど
パブみたいなところあったらいいなとは感じたねー

あと、段ボールをどこに捨てればいいのか
いまだにわからない。笑
燃えるゴミに出しても持ってってくれない。
滝川とか石狩に行くときに、集積所調べて持っていってるけど、みんなどうしてるの？
宅配とかで段ボールゴミ、出るよね？？？
（春と秋に婦人会の古紙回収に出せることを教えました。あと、ワタナベ家はトドックが回収してくれます）

不便は多いけれど、総じて居心地は悪くないよ。
（田舎の）短所をカバーできれば悪くない。
キャンプ場や温泉もあるしね。

芝生が整備されているキャンプ場

芯からあたたまる浜益温泉

冬は厳しいけど経験してしまえば、まあまあ悪くない。
そんなに冬は長くないしね。

あ、ボットントイレは覚悟しないといけないかな。
（アパートは水洗化してますが、一軒家はまだまだ非水洗多しです）

【田舎暮らしを考えている人にひと言】

基本的に生活をひとりでできるような技術を持つことが大事かな。
備蓄とか１週間分の献立、応用、先を見て買い物できる感覚ないと厳しいかも。
足がないとすごく不便だけど、車さえあればなんとかなる。

「くらしごと」の記事から、たまたま浜益へやってきたげんげんさん。
こうやって、ふらっと来てもらえるのって、いいなと思います。
そして、田舎って人間付き合いが濃かったりしますが、げんげんさんは無理して付き合いを深めることも広げることもせず、自然体で暮らしています。
不便すぎるといいつつも、浜益暮らしを楽しんでもらえているなら嬉しいな。

唐突に始まったインタビュー
さて、シリーズ化なるか？！