雨夜の中、風を感じながら歩く
今どこに向かっているかというと最寄りの駅。
時間は午前1時をすでに回っている。
こんな時間になぜと思ったあなた。
自分もなぜにこうなっているのか、今日1日を振り返っている。
朝出る時に、財布を持たなかったことが全ての原因である。
1日を外で過ごし、電車はスマホで、コンビニでの購入も同じくスマホ。
夕方にカフェで、割り勘の必要が発生して、ことの事態を認識する。
その後のご飯も、立替でお願いして、なんの問題もなく1日を終えようと最寄りに着いた。
がしかしながら、自転車を停めていた場所で100円が必要になる。
電子マネーは使えない。そんなに進んだ駐輪場ではない。
カバンにワンコインないか探すも、朝入れ替えた鞄であって、一時期は入ってる時もあったけど、今はあるはずもない。
次の日にというのは余計にお金もかかるし、やるなら今日しかない。今のうちに。
そんなこんなで、迷うことはなく、やることははっきりとしていた。
家に帰って身軽になって、もう一度最寄り駅のそばに歩くのだ。
夜の散歩だ。と言っても、こうしてスマホを片手に打ってるだけだ。
もうすぐ駐輪場に到着だ。この後どうしよう。
帰るだけではあるのだけど、コンビニで何か買おうか。
若干の心の中での揺れが起きている。
ゆらゆらと音楽に耳を傾けながら、ふと聞いていた音楽が終わる。
信号機の音が遠くに聞こえていた。もう自転車に乗っている。
しとしとと雨の音がする。自転車の車輪が地面との接触で地面の水分を感じる。
駐輪場のメーターは、この身近な時間の中で上がっていた。
やることなすこと後手に回っている。こういう時はもう焦らず騒がす心穏やかに淡々とやるしかない。
家につけばもうあとは寝るだけ。雨が強くなってきた。強い風を感じる。
ちょっとした油断から起きるこうした事態。。。