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2023年共通テスト傾向と分析・2024年予測

今回で4年目を迎える共通テストですが、前回はこれまでと比較してどのような面が違ったのでしょうか。ここでは、前回とこれまでの傾向の違いや難易度の変化について解説します。また、センター試験から共通テストへ移行した際の変化もおさらいしておきましょう。

入試傾向の変化


前回(2023年)の共通テストは、これまでと同様にセンター試験に比べて問題文の分量が多い傾向が続きました。そのため時間的な余裕がなく、全てを解ききることができなかった受験生も多かったのではないでしょうか。

つまり、センター試験と比べて、時間内で正確に問題を読み解く力、読解力を求められていると言えます。

特に、数学に関しては、センター試験に比べ試験時間が長くなったこともあり、問題のページ数がぐっと増えています。

英語に関しても同様で、センター試験で出題されていた発音・アクセントの問題と文法問題がなくなった分、共通テストでは読解問題の量が増えています。英語でも多くの情報を素早く正確に読み取る力が求められていることがわかります。

また、思考力を問う傾向がより顕著となっています。

国語での現代文と古文の融合問題、英語でちょっとした計算をさせる問題などが例として挙げられます。数学では、会話文形式で問題が進んでいき、思考の過程を問うような問題が、また、理科であれば実験結果の考察、社会であればグラフや統計・史料などを読み解いた上での回答などが求められ、暗記や計算のみでは太刀打ちができません。

基礎的な学力は当然として、それを応用できる力について問われていると言えます。


難易度の変化


2023年の共通テストの平均点、前年度との差は以下の通りです。

赤字:平均点ダウン

2023年の共通テストは2022年に比べ易化しました。

特に、数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学Bは18点ほど上がり、2022年の大幅な難化から、適正な難易度に戻ったと言えるでしょう。


2024年の共通テストはどうなる?


知識をもとに思考力を試す問題は引き続き出題

共通テストでは、知識のみが問われる問題は少なく、その知識をもとにした応用力・思考力が試されます。
基本的な知識や公式などは確実に身に着けた上での応用力を鍛えることが必要です。

出題形式は大きく変わらない

2021年・2022年・2023年と実施され、共通テストの出題形式が定着してきたと思われます。
そのため、2024年は出題傾向を大きく変える可能性は少ないと考えられます。これまでの共通テストの問題形式に慣れておくことが重要になるでしょう。

大幅な難易度の変更はなさそう

2023年は平均点が前年と比べて大きく下がった科目はありませんでした。そのため、大幅な難易度の変更や出題量の変更はないと考えられます
数学は大幅に平均点が上昇しましたが、2022年の大幅な難化から適正値に戻ったと考えれば、今年難化する可能性は低いでしょう。
強いて挙げるとすれば、平均点が5割を下回る、「生物基礎」「生物」「地学」は易化の可能性があります。
また、「地学基礎」は平均点が2年連続7割をこえており、他科目とのバランスを取ることを考えれば、難化が予想されます。


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