共通テスト対策【数学IA】
出題予想 共通テスト「数学ⅠA」
予想①前年度よりやや易化するか
予想②日常生活におけるさまざまな事象を数学的に捉えて考察する問題
予想③証明問題や発展的内容の問題を誘導付きで出題
過去3年間の出題内容
数と式
図形と計量
2次関数
データの分析
場合の数と確率
整数の性質
図形の性質
各範囲ごとの予測・対策
数と式
年々、容易には片付かない問題になっており、今回もその傾向は変わらないと思われる。
様々な式変形や計算方法を経験しておくことが、素早く解くための秘訣である。
図形と計量
前回は、地図を用いて仰角を求める問題が出題されたが、今年も身近なものを数学的に捉えるタイプの問題が出題される可能性がある。
このような問題は、余計な情報を削ぎ落として必要なもの(点や直線など)だけを残した図にする「モデル化」という能力が求められる。
マーク形式の演習問題を解くときは、必ず自分で図を丁寧にかき、モデル化の練習をしよう。
2次関数
前々回は陸上競技を2次関数に「モデル化」する問題が、前回は2次方程式の共通解の問題と2次関数をグラフ化する問題がそれぞれ出題された。前々回の「モデル化」の問題は目新しいように映るが、実際はただの「最大・最小問題」であり、前回の特にグラフ化の問題は、2次関数の係数や定数項の意味することが分かっていれば答えられる問題である。
つまり、本質的な理解がある程度できており、教科書傍用の問題集が不自由なく解ける状態であればよいということである。2次関数は、Ⅰ・AだけでなくⅡ・Bにも登場する最重要分野の1つなので、今のうちにしっかりと復習しておこう。
データの分析
「共通テスト」に変わってからは、散布図や箱ひげ図が多くみられ、ページ数が非常に多くなってきている。そのため、読解力や素早い判断力が求められる。この分野が苦手な受験生は、問題を解く順番を決めたり時間配分を正確に守るなどして、ここで極端にペースを乱されないようにしたい。「変量の変換」は数年前から出題されなくなっているが、重要テーマであることに変わりはないので、是非復習しておいてほしい。
場合の数と確率
「条件付き確率」はここ数年毎回出題されている。苦手な受験生は、まず「条件付き確率の公式」の意味を正確に理解し、易しい問題から丁寧にやり直そう。また、問題の流れとして「全体の一部を誘導で考えさせ、残りの部分は自力で求めさせる」ものが多い。「誘導」は滑走路に引かれたラインのようなもので、最初はそれに従って進めばよいが、離陸してからは自力で進まなければならない。誘導はあくまでも目安で、基本的には自分の頭で考えながら問題を解き進めることが大切である。
整数の性質
日常生活と結び付けやすいのも、問題を派生させやすいのも「1次不定方程式」なので、やはりこれが今年も再重要テーマになるだろう。しかし、近年は出題の仕方もバリエーションが増えて、「ユークリッドの互除法」や「n進法」と絡めながら出題されるようにもなったので、不定方程式だけでなくその周辺の理解も進めておく必要がある。
図形の性質
チェバ・メネラウスの定理や方べきの定理など、基本的な定理しか使われていないのだが、図を丁寧にかいていないと答えまでの道筋が見えにくくなり、途中でつまることになる。また、「図形と計量」の正弦定理や余弦定理を用いる可能性もあるのだが、これも教科書レベルから逸脱していない。つまり、何か特別なことをするのではなく、教科書レベルの公式・定理などがしっかり頭に入っており、十分使いこなせる状態になることが大切である。
いま、やるべき対策は?
・定義や定理などであやふやな部分があれば、必ず教科書などで確認しておく
・細かな計算は、問題用紙の余白にしっかりと書く。小さい字で書くと計算ミスの危険性大
・図は大きく丁寧に。 辺や角の大きさは「それらしく」書く(45°なら45°らしくかき、長さ2の辺が長さ3の辺より長くならないようにかく、など)
・誘導に乗りながらも、「今自分は何をしているか」をできる限り意識する
平均点の推移(過去3年間)
第一志望合格の濱川学院、君の成績をぐんぐん伸ばします!
予備校生コースの詳細はこちらから ↓
高校コースの詳細はこちらから↓