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共通テスト対策【日本史B】


出題予想 共通テスト「日本史B」


予想①「世界遺産」からみる日本の歴史が狙われる

予想②「人々の生活・生業」に注目する

予想③「史料の読解力」と時系列の把握が肝心


各設問ごとの予測・対策


第1問 テーマ史

貨幣史や経済史はこれまでも頻出の範囲。アイヌや琉球との関係の歴史や教育制度成立の過程の歴史もよく出題されている。加えて、憲法・外交・政治・条約・文化など多岐にわたる範囲が予想される、今一度、教科書レベルの基礎知識を丁寧に学習しておくことが必要。

第2問 原始・古代史

2022年に引き続き、図版・史料の問題は続くと予測される。仏教史をメインにすえ、信仰の特徴を体系化し、各時代、文化ごとの寺院建築、絵画や彫刻、仏像や作庭様式など文化財についても併せて学習しておく。

第3問 中世史

人々の生活・生業に注目することが重要。鎌倉・室町それぞれの経済史(貨幣・農業・手工業など)アジア諸国との貿易の変化を確実に理解しておく。また、「大河ドラマ」から関連付けて出題されることも多いので、平安後期から鎌倉時代までの武家政権の成立過程の流れ、幕府と朝廷の関係性の変遷等も要注意。

第4問 近世史

古代〜近世に所謂資料読解問題が集中しており、近世、近代になるにつれて、資料考察よりも知識を要求する問題が増加する。政治・経済・外交を中心として体系的に知識を固めておく。江戸時代の初期・末期の諸外国との外交関係を把握するとともに、諸藩の藩政改革や対外的な関係性もよく問われる。

第5問 近代史

資本主義の発展(経済)、議会政治の成立と変遷(政治)、それに伴い近代化していった技術や研究成果(文化)を中心として学習する。また、正確な時系列に基づく外交史も必須。現存する制度や機関の成立過程、逆に現在にはない制度や機関についても復習しておく。

第6問 近現代史

近代史と同様に、政治・経済・文化・外交が主たる軸になるが、それぞれの範囲の概要を時系列にのっとり「タテ」に繋ぎ、かつ同時にそれぞれを「ヨコ」に繋ぐ、いわば立体的に知識を体系化することが肝心。戦後復興や国交正常化の歴史、唯一の被爆国としての東西冷戦時代における日本の立場などもよく問われる。

・「世界遺産」

近年日本の国内で世界遺産に登録されたものからの出題も考えられる。例えば、沖ノ島から古代朝鮮半島との文化交流、潜伏キリシタンから開国までの対外関係等、富岡製糸場からの日本の殖産興業、経済発展の歴史、さらに労働環境改善運動の歴史など。


いま、やるべき対策は?


資料(史料・図版・地図・統計表・グラフ)を利用した問題に慣れる

共通テストにおいては、多種多様な資料を利用した問題が多く出題される。極力多くの問題を解き、読解力などを養成するとともに、多彩な形式に慣れておく。

歴史上の出来事の因果関係や意義を重視する

「思考力・読解力」が問われる共通テスト、歴史上の出来事の因果関係や歴史的意義といった、歴史用語の暗記だけでは対応できない問題が出題される。教科書を読む、問題を解くなどの際に、因果関係や歴史的意義などにしっかりと着目して取り組むことが肝心。


平均点の推移(過去3年間)


平均点
・2023年 59.75
・2022年 52.81
・2021年 64.26

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