自分の誇れる自分であれ。〜ベトナムで2週間インターンした話〜
私の人生のターニングポイントは大学2年の春だった。
大学2年の春、武者修行プログラムというものに参加した。ベトナムに2週間泊まり込んで、チームでビジネスを立ち上げるというガッチガチのプログラムに。
「きみの変態を支援する」
とかいう一見怪しげな広告。
友達が参加するって話を聞いて、怪しいけれどそれ以上に魅力を感じたのを覚えている。
説明会に行ったその日に参加を決めた。
武者修行の紹介ムービーで見た参加者、ファシリテーター、説明会で説明してくれたインターン生、みんな、目がキラキラしていた。
目指しているものは人それぞれだけど、そして何を目指すべきかわからない人もいたけれど、でもみんな「前へ」進もうとしていた。変わろうとしていた。強い意志があった。
☆武者修行の紹介ムービーはこちら!
どう変わりたいのかはさっぱり分からなかったけど、とにかく変わりたいと思っていた私は、一か八かで武者修行に飛び込んだ。約30万かけて。
生まれて初めての異国の地
飛行機から初めて見たベトナムは、日本とは全く違った。
ああここは本当に外国なんだ、私やっていけるのかな、と泣きそうなほど不安になったのを覚えている。
景色も、食べ物も、匂いも、街の色も、何もかもが真新しかった。
【ミッション】外国人相手にアンケートをとる
お土産屋の新商品開発チームになった私は、まずは外国人相手にどんな商品にニーズがあるのかをアンケートを取った。
当然英語なわけで、英語がからっきしな私はチームメイトに説明役を任せっぱなしだった。
チームメイトの後ろで、ただ佇む人になっていた。
なんのためにここまで来たんだろう。
こんなんじゃ、ここまで来た意味がない!
とりあえずやる。やってみたらできることもある!
なんとかしなければと思った私は、
チームメイトが言っていることをとにかく真似した。
もし何を言っているか分からなくなったら、笑顔でジェスチャーした。
話すよりも書くことの方がまだできるので、筆談をした。
そんなことを繰り返すうち、会話は全く出来ないままだけど、外国人に一通りの意思を伝えることができるようになった。
アンケートを取ったり、商品を勧めたりすることができるようになった。
コミュニケーションの第一歩は、相手と関わろうとする意思、そして笑顔だと知った。
⬇️スルーされても、鋼のメンタルで声をかけ続けられる私と英語ができる人で、ペアになる作戦中
武者修行が教えてくれたこと
武者修行に行ってなにか変わったかと言われれば、さほど大きな変化はなかったように思う。ビジネスは結局最後まで分からないままだったし、英語も全く上達しなかった。
ただ、度胸がついた。
英語が出来なくても、外国人に自分たちが開発したお土産を売ることができた。外国人にアンケートを取ったり、しまいには市場で現地の人相手に、かなり値切って商品を発注したりもできた。
結果的にビジネスは上手くいかなかったし、最終プレゼンでボッコボコにされたあと、チームメンバーとひたすらに柑橘系のまずいお酒を飲んで夜を明かして、プログラムは終わったけれど。
私は変われると、まだまだ前に進めると思えた。
ベトナムで過ごした2週間は、私に東南アジア的な少しばかりの陽気さと自信をくれた。
自走式エンジンを搭載せよ。
これは武者修行中散々言われたことだけど、当時はさっぱり分からなかった。
でも、今ならちょっとだけわかる気がする。
行き先を自分で決めて、走ること。
その繰り返しをできるようになりなさいってこと。
自分で選んだ、自分の人生を生きなさいということ。
チームメイトが、私に贈ってくれた「他人の思う自分じゃなく、自分の信じる自分で」という言葉。
今ならわかる。今ならわかるよ。
自分の誇れる自分であれ。
あれから二年半。変わりたい、前に進みたいと、もがき続けてきた。
そうすると人間やっぱり成長するもんで。
自分の選択を少しずつ信じることができるようになった。
武者修行プログラムは、私の大学生活の1つの転機だったなと思う。
自分の誇れる自分になるための。
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