債務残高増加と金利上昇で米国は銀行も家計も火の車
今年のFRBによる利上げによって、米国金融機関のカネ不足が顕著となってましたが、多くの米国銀行がFRBに泣きついて緊急融資枠の美名の下で借金を増やして自転車操業をやっている模様です。
資金手当てに窮した銀行等が、Bank term funding program(BTFP)を利用してFRBから巨額借入を増やさざるを得ないということでしょう。
利上げ後に保有米国債の時価損失額が膨らみ、資金不足に陥ってる為、満期の「額面」と同額(=債券の損失分は自動的に穴埋めされる額)の融資を受けられる制度は有り難い、ということかと。
資金需要の高まる年末時期に向けて、11~12月の資金不足がいかんともし難いということで、借入額を増やさないと無理なのでしょう?
銀行等の金融機関がFRBの借入額を増やしてきた話は、以前にも指摘した。
FRBの報告書を少し読んでみましたw
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 27, 2023
>https://t.co/Z1jAsz0k30
F爺が日銀の債務超過ガーと豪語してたがw
FRBの損失は大きいぞ?w
・米国債&財務証券の含み損は1兆103億ドル
・国庫納付は574億ドルの赤字
・付利の当座預金残高は3620億ドル増加
表17の付利平残で外国中銀口座が914億ドルと
プライマリーディーラー&金融機関当座は約3737億ドルの増加(対前年比)w
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 27, 2023
もっと決定的なのがw
FRBが金融機関向け貸出(primary,secondary他)が年末167億ドル→6月末は2800億ドル超の大幅増w
(うち91日超の長期貸しが約1080億ドル)
FRBに泣きついた貸しが増えた、って可能性を予想だねww
22年末時点には約168億ドルだった借入額が、半年後に2800億ドル超と大幅に増加していたわけです。
これにはBTFPの借入額が含まれているのかもしれませんが、11月以降のBTFP借入額の300億ドル程度の増加という表に見えてる額どころの話ではないのです。
中銀のB/Sが1946億ドルの減少だが、売現先オペ残が5千億ドル以上減って、付利口座にシフトした為、市場流動性はややタイトになったとか?(ド素人考えw)
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 27, 2023
RRPの利率水準とか取引規模は分からないが、FF金利以下の取引はほぼ消滅してるのかもしれんなw
ま、以前より引締効果は出たってことだねw
米国商業銀行が保有していた米国債を大幅に減額してたw
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 26, 2023
じゃあ、誰が買ってるのかな?w米国内でw
>https://t.co/YdGx3HJuKn
22年9月に比し直近10月11日では、米国債等が約4850億ドル減少してるw
預金も22年9月17.892兆ドル→23年5月17.173兆ドルと7190億ドル減少するも、今は17.353に微増w
ウェルズ・ファーゴの口座凍結の話題は、現金の不足という面から見れば、何となく理解できそうな気もw
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 26, 2023
今も綱渡りは続いてるが、最悪期よりは資金繰りがどうにかやった、ってか?w
現状で商業銀行の米国債買い余力がない、だろ?w
それなのにw国内消化できてるのって、どういうカラクリで?w
大手銀行だけじゃなく、booking.comなどの不払い問題が騒ぎになっていた時期の話なのです。
その後、FRBが銀行への借入増額や米国大手金融機関とか謎の海外投資家or 外国中央銀行が資金供給を支援したのか、米国債の買い資金が復活し金利が下がったわけです。
それに平行してBTFPの借入残高も大幅に増加したようです。小賢しい資金繰りを裏でやったはずですね。
先週末、米国の大手銀行の預金システムで未入金が発生してたのか?w
— 浜菊会 (@hamagikukai) November 8, 2023
全銀ネットはシステム障害だったが、こちらは理由が不明?w
"Bank of America (BAC), JPMorgan (JPM), U.S. Bancorp (USB) and Wells Fargo (WFC) to fail to receive deposits"
資金不足?
→https://t.co/8LNHEMsRHf
11月3日~6日頃、入金が止まってたらしいが
— 浜菊会 (@hamagikukai) November 8, 2023
また、米帝の銀行が飛んでたんだってよw
>https://t.co/U2LweF39mz
Citizens Bankが潰れて、資金繰りが多方面でおかしくなりww
FRBの決済システム全体に波及した?w
他が資金ショートしてないことにするべくw帳尻合わせに時間を要したのか?w
大手銀行の資金繰りの困窮だけでは済まず、地域銀行が現実に破綻した為に、FRBに泣きつく金融機関が殺到したのでしょうw
仕方なくFRBが資金手当てをできるよう、貸出を増やしたわけです。
(これが日本の場合だと、97年の拓銀破綻の際には、日銀に資金貸出を拒否させた連中(当時は大蔵支配下だったので、政治的理由でしょう)がいたのです。意図的に金融不安を煽り、銀行破綻に導いて金融支配をしようと目論んでいた連中がいたからです。)
米国の流動性が低下し、金融機関がカネ不足に陥ってると窺われるデータは他にもありました。
米国の貯蓄投資差額についてのデータ(BEA)
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 26, 2023
>https://t.co/xu0H5cAjxS
今年2Qまで連続でマイナスw
貯蓄率も低下(18.3→16.8%)w
何より「統計上の不突合」が表中最大の(20年-38億ドル→)4197億ドルw
誤差脱漏の増大が加速って変だと思わない?w
借金返済に回ると貯蓄は減るの?ww
あのさ
— 浜菊会 (@hamagikukai) October 27, 2023
約4200億ドル=63兆円もの「統計的に行方不明のお金」がある帳簿って、信頼度はどうだと思う?w
貯蓄-投資balanceで63兆円も使途不明金だとw粉飾でもやってるのかな、とかw痛くもない腹を探られるんじゃね?w
米国の統計ってwそういう水準なんだぜ?
イカサマ自転車操業の臭いがするw https://t.co/xrPTx7NxOs
米国経済というのは、見かけ上の繁栄を装ってはいるが、実態としては「借金を増やし続ける」→「インフレ率が高騰する」ということで、過剰流動性を元に株高・不動産高といった資産価格上昇によって巨万の富を築くという戦法なのです。
しかし、その株価上昇は誘蛾灯のような効果を持つ為に、「マグニフィセント7」株のような巨大な時価総額をもたらすわけです。
こうした手法について、リーマンショック以前に指摘したことがある。
米国経済は、概ねこの想像したような経過を辿っているように思います。
行動様式としては、多重債務者の自転車操業のようですねww
家計債務もクレジットカード債務残高の増加として見てとれます。
クレジットカード債務残高:
— Gold River (@Goldriver2020) December 22, 2023
米国経済にとって大きな懸念
1兆㌦を超えるクレカ負債と
貯蓄が枯渇していく事で
消費者は窮地に陥っている
クレカ金利の高さは
更なる圧力となるだろう https://t.co/MFQzvHBqc4 pic.twitter.com/F3Da9WJCJr
これまでは、見合うコストを払わずに借金を増額してきたので、今は金利上昇やインフレ税でコストを払うターンになっていると思います。