やっぱり米価の釣り上げ工作か?



昨年8月に米穀先物導入といい、米不足騒動の勃発といい、南海トラフ地震での買い煽りといい、明らかに異常な状況が続いていた。


一致した行動が起こるのは、共通の情報や目的を有しているから、である。

公害ワクチンに加担した連中が大勢いたように、米価の釣り上げと買占めも類似の構造を有するというのが当方の邪推である。



更に数字を発見したので、挙げておきたい。


2024(令和6)年8月の米穀の相対取引の数字である。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/aitaikakaku-185.pdf


毎月の数字が公表されている(初めて知りました)



で、9月から平成6年産の米が登場してくるので、令和4年産の米は統計表から消えますが、令和6年の1~12月の数字から令和5年産の米の取引数量は次のようになっていた。


月 トン数 前年同月比%  令和4年産のトン数 前年比%

1  164964  139     323811  71
2  230018  120     366325  76
3  277152  76    244666  87
4  211854  48    116462  86
5  100715  71    64189  111
6    71180  93    65736  101
7    66373  104     57899  119
8    68810  46    50360  63
9  128979  196
10   171630  160
11   136160  110
12   164964  125
計  1792799  

全体の収量(約670万トン?)から見れば、約180万トンしか数字に表れてこないので一概には言えないが、不自然に感じる点を書くと次の通り。

・3月、4月には前年同月比で相対取引がかなり減少

・5月以降は新米が出るのに備えるとか、高温多湿時期に入るので在庫をあまり持たないようにしてるのか取引高が例年減るのだろうけれど、7月までの3か月間は古米の方に需要増加があった。令和5年産を敢えて避けた、ということか?

・8月は令和5/4年産のいずれも激減。米が存在しないわけではないのに、だ。「売り渋り」が発生していた可能性。店頭から在庫が払底した8月末までの状況を知らないはずがないだろう。

・令和5年産の米が無くなっていたかと言えば、全然違う。令和6年産の新米が市場に投入された後になってから、9月以降に急激に5年産米が例年より数十パーセントも多く取引された。

・つまり、令和5年産を売り渋って出さないでおき、8月の需要超過を見計らって9月以降に「古米になってしまうはずの5年産米」を放出し活発に相対取引が行われた、ということだ。

令和4年産米が在庫ゼロになったわけでもないのに、米不足と言われ出した8月に限って、市場関係者が一斉に米穀取引を止めたとでも?
4年産と5年産の両方が前年同月比で半減以下という、同時に取引されなくなるというのは「かなり特殊な事情」がないと変では?


現に、9月以降の価格の上昇を確認した後になってから、5年産米が前年比2倍で相対取引が行われたわけでしょう?
これは価格が上昇することを「事前に知っている」インサイダーと同類の動きなのでは?

卸業者たちが「米が手に入らない」という割りに、昨年9月以降に例年より圧倒的に多くの相対取引が発生したことを、どう説明できるんですか?


令和4年産米が9月以降に、どういう取引数量だったのかも知りたいですわ。昨年1~4月には前年比10%超の減少だったのに、価格が上がってから取引数量の増大だと「売り渋り・買占め」効果で大儲けだったことが分かるので。


これって、農林中金を救済する為の資金が必要だから、とか、そういう理由も関係してるんですか?

令和5年産米が6~8月に供給を絞りに絞って不足へ導き、店頭の在庫払底となってから価格上昇を誘導した。
そして9月以降に前年比2倍とか数十%とか供給を増加させ、高値で売り抜けたように思えるわけですよ。


まあ、この20年、米価の下落で苦しめられてきた農家さんには同情するし、今の価格回復の恩恵を受けて欲しいとは思いますが、汚い策で金儲けを画策してやった結果なら、その過程を問題視するのは当然だ。


そして、これをシナリオ通りにやった連中がいる、ということなんですよ。そいつらの成功体験は、また次も、別な件でも同様なイカサマを実行されるということだ。
それは到底許し難いという話です。



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