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「変えられるのは自分だけ…」その本当の意味とは?
最近、よく耳にする「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」という言葉。
これを「だから、私が頑張らなきゃいけないってことですよね…」と話してくれた方がいて(しかも複数!)いや、そんな風に解釈しなくていいと思いますよ〜と。
たとえば、まったく家のことをやらない家族(あるいはパートナー)がいたとして。あなたは毎日の家事でヘトヘトになっている。
辛いな、嫌だなぁって思っているときに「他人は変えられないけど、自分は変えられるんだよ」と言われたらどーでしょう?
「そっか、家族は変えられないもんね。じゃあ私が楽しめる工夫をしてみよう!文句ばかり言うのではなく、お世話できる家族がいることに幸せを感じてみよう!」って思えますかね?
私ならこう思います。それじゃあ、ただ我慢しろってことじゃないか!怒
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「変えられるのは自分だけ」が本当に意味するところは?
それは、自分は自分のために行動を変えられるってことなのかなと。
あなたにまず、やってもらいたいのは「私はどうしたいかな?」と問いかけてあげることです。さっきの例でいえば
・夕ご飯つくりたくない!
・旅に出たい!
・ショッピングに行きたい!
・何もやらない日がほしい!
もし、こんな声が聞こえるのなら。実行してあげることが「自分を変える」であり、つまりは「自分の行動を変える」ってことなのです。
家事をせずに一人で外に遊びに行っちゃったら、家族が怒るんじゃない?と思われますかね。たしかに、そういうこともあるでしょう。あなたが今まで家事を頑張ってこなしていたのに、突然いなくなってしまうんですから。
怒りは相手のものなので、あなたにはどうすることもできません。「相手は変えられない」とは、相手の感情はあなたにはコントロールできないという意味でもあります。
自分のやりたいことをやると家族が怒り、それをあなたが辛いと感じるのであれば。そこでまた「私はどうしたいかな?」が発動します。
・怒られてばっかりで辛いから、一人になりたい!
・家事分担について話し合いをしたい!
そんな声が聞こえてきたら、また行動に移しましょう。家事分担について、きちんと話をしたいと相手に伝えるのです。
決裂して、一人暮らしの選択肢が出てくるかもしれないし。あなたの行動によって、家族に変化をもたらす場合もあります。
「なんでもやってくれるから別にいいや」と思っていた家族が「このままだと離れていってしまうかも…」と反省して、ちゃんと話し合いをしてくれたり。「え!?好きで家事をしていたんじゃないの!?」と驚いて役割分担するようになったり(実際、このケースよくあります)
「俺が家事やろうとすると、文句言われるから止めちゃったんだよ」と本音を話してくれるかもしれません。
あるいは「家事をしてくれないお前なんていらない」と本性(?)を見せ。結果、大切にしてくれない家族と離れる決意ができることも。
つまり、最初から誰かを変えようとしても難しい。まずは自分の行動を変えてみる。
「変えられるのは自分だけ」は、我慢をしてポジティブに物事を考えなさいということではありません。行動することで見える、新しい世界を体験してください。応援してます。
こういうのも以前書いたのでぜひ。
今回の記事は、ことばと広告さんに添削していただきました。
文章の内容を変えずに、読みやすく、わかりやすくしていただいて大感激です。
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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
対話のカケラ(マガジン)
ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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