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お正月飾りを作ったメモ
新年、あけまして8日目ございます。
関東では1月7日までが松の内、お正月飾りも仕舞われましたので、
昨年に参加した「お正月飾りワークショップ」のメモでも残しておきたいと思います。
(すでにここまでで「松の内」が何だかもわからず書いておりますので、そのようなものであること、ご了承下さいませ)
お正月飾りとは
新年の年神(としがみ)様をお迎えする、目印なのだそうです。
あたらしい年、豊穣などをつかさどる神様をお迎えしておもてなしして、その年の幸いを願うわけですね。
また、不浄なものを家に入れない結界、厄払いの意味もあるそうな。
飾る期間
飾る期間は、12月13日の「正月事(しょうがつごと)始め」以降。
とくに28日が末広がりなので、いいとか。が、うっかり翌日になると29「二重苦」日なのでダメ。31日も一夜飾り、年神様への誠意が足りない、葬式飾りを連想させる、などでダメ。
よって、出すのは30日がラストチャンス。
お正月は松の内(まつのうち)のあいだ、飾りつづけます。
これは関東では1月1日~1月7日。関西では~1月15日。
この期間が、神様が逗留する期間。門松などお正月の飾りを出している間になるんですね。
なぜ関東関西で松の内がズレるか。といえば、以下の記事によると、関東では江戸時代に命令があったせい。
(しかしこうなると、関東は松の内最終日に仕舞い、関西は松の内終わった翌日に仕舞う、という、タイミング面の違いも出ているのですね)
「江戸も昔は、十六日に門松・注連(しめ)縄などを除き納む。寛文二年(1662年)より、七日にこれを除くべきの府命あり。今に至りて、七日これを除く。これ火災しばしばなる故なり。京坂は、今も十六日にこれを除く」
なお鏡餅を食べる「鏡開き」は、それが終わったあとの関東1月11日とずれているので、ちょっと、むずかしい。関西は15日or20日なんだとか。
(なお、鏡餅は神様の居場所、依り代なのだそう。みなさんも(わたしも)撫でたり叩いたりしてたと思いますが……あそこに神様がいらっしゃったのです)。
お正月飾りの場所は、玄関のドア。外からの目印ですからね。
飾りおわったら
神社のお焚き上げに持っていくのが一般的。お正月のものは15日頃におこなわれているそうです。
タイミングなく家で処分するときは、綺麗な紙の上に置き、お塩を振って清める。そのあと、他のものを入れずに一つのゴミ袋で出せばOK、とのことでした。
材料と由来
よくおせちで聞く「まめな正確になりますように、黒豆」とか「腰が曲がるまで長生き、エビ」とか、ああいった由来……ダジャレに限らず……が、お正月飾りの材料にもありますな。きっとあるでしょう。
むかしの主流は
・裏白(夫婦円満)
・ゆずり葉(世代交代)
・ダイダイ(家系、代々繁栄)
など、だったそう。
さて現代は
・松(生命力) →門松も同じ。
・ダリア(栄華、華麗、希望)
・胡蝶蘭(幸福が飛んでくる) →開店祝いによく送られる所以。
・金のモノ(金運アップ)
・稲穂(一粒万倍、豊作)
といったものが多く使われるそうです。
ぜひ売り場で何が組み合わさっているか確かめてください……ってもう売ってないか。
今回作ったもの・手順
はい完成しました!(早い)
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・カラーしめ縄 (青いもの)
・ファンパーム (大きい金の葉)
・松ぼっくり (下に付いてます)
・「迎春」ピック (上に付いてます)
・リボン (右上に、ハートが崩れた形で出ている)
・水引ごぼう〆 (白の縄です)
・ダリア (真ん中の大きい花)
・葉ピック (左上の緑の葉)
・ワイヤー+フローラテープ(各所の留め用。フラワーテープともいう)
・ボンド (各所接着用)
制作中の迷いが顕れた形状になっていますが……
材料は正式です。
(1)水引ごぼう〆、何回巻くか?
手順としましてはですね、まず白の水引ごぼうじめ、これを何巻きするかというところから入ります。
一周ぐるりでカラーしめ縄とおなじくらいの円周にしてもよいし、二周もよい、三周はけっこう固定が力技だがそれでもよい。
というわけで、三周しました。
で、しめ縄に対してどう付けるかという段になりますが、これ3周で凸凹してますから、前や後ろでなく、いっそしめ縄をくぐってはどうか。トンネルからコンニチワしてくるムーブを固定しよう、というわけで、あの形。
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ここで、全体のテーマ「困ったときは気持ちわるいほうを選ぶ」が決まってきました。
(2)ほんとうにこうべを垂れる稲穂だな
次が、稲穂です。これ今回は講師の先生が「特別サービスです」と仰っていたほど、大量なんだとか。その分、扱いもむずかしかった。
これもしめ縄のどこに付けてもいいそうで、使いたい場所にあわせて根っこの方をカットし長さ調整。ワイヤーで縛りつつ、バラけて見た目散漫になりそうなところはボンドで接着。
なんかこう……”FF7のクラウドのポーズで今年の漢字の巨大筆を持ってる”みたいな、穂先がシャパーッ、っと広がってる感じに、したかった……が……。
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(3)花、葉、迎春
はい次。
ファンパーム、ダリア、葉ピック、迎春ピックそれぞれ、ボンドを付けてしめ縄に差し込みます。
ダリアは、はっきり顔になる位置に配置。
ファンパームは稲穂と対置して、ビヨーン感が出ることを目指しました。
とにかく、お正月飾りにある「平面感」をなくしたかったんですよね。
あれ、
気持ちわるいほうを選ぶ はどこへ……?
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葉ピックは、なおざりに。
迎春ピックはせめてもの抵抗に、長さをまったく切らず、タテ串刺しにしましたが、これも他のパーツが各方向散ってるのに対して支柱みたいになってるから……
まとめようとしてるじゃないか!
(4)リボン
これが本当に大変。
実はワークショップの手順では、ボンド等で手が汚れる前、最初にリボンの形を作るとされていたんですが、これが決まらない。
角度を変えながら巻き、球状にしたかったんですが、ホチキスもないし形にならず。
何周か可愛く巻いても、小ぶりだし、いまさらこれを本体にくっ付けても何にもならん、何の影響も生まなくてつまらん、というわけで。
なので、うっかりで折り目がついちゃったのを残して、ハート型っぽくして横から飛び出るようになりました。
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(5)松ぼっくり、そして調整という名のあがき
松ぼっくりも、好きな箇所にワイヤーで付けるだけ。
ここでまた方針がおかしくなって、
「青いからドラえもんみたいにしようかな」
と……考えたわけです。
だから鈴。
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それから、さっき切った稲穂の根元、けっこう硬さがあったので
「挿してみようかな」
というわけで、
ヒゲ。
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出雲大社のしめ縄にお賽銭を射したことはありますが、
稲穂の茎をぶっさすのは、罰当たりにならないのか。
豊穣祈願になるのか。
まとめ
こうして
気持ちわるいお正月飾り
→ 立体感のあるお正月飾り
→ ドラえもん
という変遷(コンセプトのぶれ)を経て、完成したのが、このお正月飾りなのでした。
みなさまはいかがお考えでしょうか。
今振り返ってみると、しめ縄を中心にしすぎましたね。守りすぎた。
次のパーツへクサリ状に長くなっていくようにしたら、どうなっていたんだろう。
また世の中、キャラ弁というジャンルは市民権を得たものの、キャラおせち、そして
「キャラお正月飾り」
には、まだまだ発展の余地があるものと考えております。
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キャラをくっ付けるだけでなく!デコるだけでなく!
そのもの。
キャラお正月飾り界に、一石を投じる作品なのです。
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ブログの内容もぶれている。
ドラえもんの鏡餅
めっちゃええやん。
終