「Let the Monkey Drive」 ~Sparksの詞を訳す⑪~
私、こんなことを始めておきながら、これまで
「およげ!対訳くん」というサイト(ブログ)を知らずにおりました。
申し訳ないですね。
英語歌詞の対訳が、1日1本アップされています。どうなってるんだ一体! 超人だ。
が、スパークスはありませんでした。ルルル
『Let the Monkey Drive』 (運転は猿にまかせて)
21枚目のアルバム『Exotic Creatures Of The Deep』
(エキゾチック・クリーチャーズ・オブ・ザ・ディープ、2008年)の5曲目。
アルバムジャケット(これすごい綺麗)にもモンキーが登場するので、リード曲とでもいいましょうか。
後ろの本:BILKO。これが何を意味するかは・・・!
調べていません。
訳してみた
(1)
僕らはハイウェイ1号を北に向かってる サンタバーバラまで
左手には太平洋、太陽をギラギラ反射して
サンタバーバラは楽しみだ、でもこの愛は夜9時なんて待てない
だから彼女は言った 「おサルに運転させたらどうかしら?」
(2)
運転は猿に任せて
僕らは僕らで楽しもう
バックシートに飛び乗って
ハイウェイ1号へ飛び出そう
車を奴に預ければ
夕日の下を走ってく
運転なんか猿に任せろ
ハイウェイ1号に飛び出そう
(3)
車を追い越し、トラック追い越し、奴はスタバのコーヒーをがぶ飲みしてる
バックシートではすべてが良好
奴は僕らのコトを詮索せざる、聴かざる、じろじろ見ざる
僕ら3人はエンジョイしてるよ、この長いドライブを
(2)*
運転は猿に任せて
僕らは僕らで楽しもう
バックシートに飛び乗って
ハイウェイ1号へ飛び出そう
車を奴に預ければ
夕日の下を走ってく
運転なんか猿に任せろ
ハイウェイ1号に飛び出そう
(4)
運転は猿にやらせよう
それがいいんだよ
だって猿の車なんだ
譲りあうのは大嫌いだし
ショーファーさせておけばいい
僕らがお楽しみの間はね
二人の愛を続けよう
ハイウェイ1号に飛び出そう
(5)
卑猥な動きを学習したおかげか
割り込みやスレスレを走ってく車に対しても
しんなりしてきたね
そういえば奴の免許は切れてなかったか
少しばかり興奮しすぎのようだし
こちら側には もういられないかもね
(6)
でも君と僕はうまくやっている
僕たちは夜9時なんて待てっこなかった
無理だったよ、この愛が強すぎて
奴が何度もブレーキを踏む
でも今すべては最高
猿が来るっていってくれて本当に良かった
(4)*
運転は猿に任せよう
それがいいんだよ
だって猿の車なんだ
譲りあうのは大嫌いだし
ショーファーさせておけばいい
僕らがお楽しみの間はね
2人の愛を続けよう
ハイウェイ1号に飛び出そう
(2)*
運転は猿に任せて
僕らは僕らで楽しもう
バックシートに飛び乗って
ハイウェイ1号へ飛び出そう
車を奴に預ければ
夕日の下を走ってく
運転なんか猿に任せろ
ハイウェイ1号に飛び出そう
(2)*
運転は猿に任せて
僕らは僕らで楽しもう
バックシートに飛び乗って
ハイウェイ1号へ飛び出そう
車を奴に預ければ
夕日の下を走ってく
運転なんか猿に任せろ
ハイウェイ1号に飛び出そう
(4)*
運転は猿に任せよう
それがいいんだよ
だって猿の車なんだ
譲りあうのは大嫌いだし
ショーファーさせておけばいい
僕らがお楽しみの間はね
2人の愛を続けよう
ハイウェイ1号に飛び出そう
わからへん
・比喩?
この歌について、政治の比喩という意見が多いようです。たとえば車を、国や政治体制として、そんなものは猿に任せて僕らは勝手に楽しくやるんだ……と。
ところがYouTubeのコメント欄にはこんな情報が。
この曲が表現したかったものは、「猿が車を運転する」ということ…らしいです。
(1)
ハイウェイ1号(Highway 1)というのは、カリフォルニアの長い高速道路のこと。
いかにもなサンシャインを浴びたドライブウェイで、ふたりのあいのボルテージはマックスすんぜん、なのでしょうか。
(3)
「He never pries in our affairs, he never listens, never stares」
詮索、聴く、凝視。をしない、という一文なので、どうにも「見ざる・聞かざる・言わざる」に引っ張られそうになります。猿ですから。
そして、引っ張られることにしました。
スパークスには「Hear No Evil, See No Evil, Speak No Evil」という曲もあり、英語のことわざでは三猿をそう言うらしいですね。
(4)
ショーファー(chauffeur)
カタカナ語でも使われますが、フランス語で「お抱え運転手」。仕事として運転する。
(6)
「I'm glad the monkey asked to come along」
これ、猿がバックシートにcome alongするのかと、卑猥な考えを抱いてたんですが、たんにここ(旅行)に猿がついてきてたことを指すのだと、改めました。そっちのほうがいい。
猿がバックシートに来る解釈の指し示す先は……キキィーー-ッ! しかありません。(鳴き声かもしれないが)
ひとまず以上です。