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我々は巨人の肩に乗っている


”おい、ハマチ、お前いつからそんな偉くなったよ。”


こんにちは、ハマチです!

9月も折り返し地点、皆様いかがお過ごしですか?

まだ暑さが厳しいですね。まだ夏なんじゃないかと思いますが、トンボが舞う空を見ると、秋の気配を感じます。

あっという間に時は過ぎ去っていきますね。


さて今回はと言いますと、ちょっとハマチの愚痴を聞いてくださいよ。

ハマチは現在兵庫県におりますが、人生のほとんどを東京で過ごし、職場も10年以上東京でした。

その頃の話です。

ハマチはとある業界の第三者機関の事務員です。
東京にいる時は、総務部や人事部、そして役員秘書なんかをしておりました。

役員秘書はともかく、総務部や人事部なんかは実際の顧客というよりかは社内の人が相手になります。

具体的にいうと会議室の貸し出し、人間ドックや厚生施設の案内などですね。

身内のこと悪くいうのもなのですが、とにかく親の顔が見てみたいと思うほど横柄な態度の人間が多かったのです。

人間ドックの補助内容や、自分の希望通りの会議室が他の予約で埋まっていることに文句を言ったり。
取り扱いを自分の都合のいいように解釈して、よくわからない主張をしてくるということもありました。

そのくせ、「うちの事務は使えない」なんて話していたなどという。

お礼も言えない、挨拶もできない、人のことを見下してお前何様なんだよと感じることが多く、ハマチは自社の職員が大嫌いでした。
(あ、誤解のないように、全員がそういう人ではありませんでした。ごく一部だと思いますが、とにかくひどくて笑)


”ハマチは絶対に、お前らみたいな恥ずかしい人間にはならない”


ずっとそう思っていました。

なんでそんな人間がいるのか、先輩職員が面白い考察をしていました。
ハマチの職場の人は学歴が良い人が多いです。誰もが思い浮かべる、「と」から始まるあの国立大学、東京6大学、地方トップの国立大学・・・。

先輩職員曰く、地方の狭い地域で勉強ができて「神童だ神童だ」と持ち上げられて、自信満々で都心の大学に進学してみたら、自分は「全然神童じゃなかった」という事実を突きつけられる。
でもひたすら高くなったプライドが邪魔をして、自分が偉いとずっと思い込んでいる・・・

なんだかかわいそうになってきました。

これが事実かどうかはわかりませんが、当てはまる職員もいるんじゃないかと思います。

ハマチは結構信じていました。だから、


”ハマチは絶対に、お前らみたいな恥ずかしい人間にはならない、というか、勉強できる子じゃなかったからなろうとしてもなれないwww”


と思っていました。


そんなハマチに転機が訪れます。
転勤が決まり、現場で働くことになりました。

詳細はこの記事↓


ここで初めて、実際にうちの職場のサービスを提供してもらっている人たちとやりとりすることになります。

簡単に言うと、うちはある業界の第三者機関なので、うちの検査を受けてもらう工場などの方々になります。
ハマチの業務内容は検査の結果問題ないですよって内容の証明書を作成する簡単なお仕事・・・・いや作業です。


さて、ここでハマチに予想もしなかったことが起こります。

確認事項があり、工場に連絡した時のことです。

「〇〇(ハマチの職場)のハマチと申します。お世話になっております。」

「あっっ、はい!!いつも大変お世話になっております!」


文章にすると伝わりづらいのですが、会社名を言った途端に相手の声色が若干変わり、緊張しているような印象を受けます。
かなり丁寧に対応してもらえました。

いやいや、ハマチですぞ、役員とかではないですぞ・・・。

初めはとても違和感がありましたが、電話の回数を重ねるうちにそんなことは気にならなくなりました。


*******


ある日、ハマチの作成した証明書に誤記があったので修正してほしい旨、工場から依頼がありました。

内容を確認したら、提出された資料通りに作っていました。
こちら側に間違いはありませんでした。

先方作成の資料自体が誤記だったんだなと思い、資料訂正のため再発行費用も請求する旨連絡したところ、先方から丁寧な言葉で「再発行の手間がかかっているので費用が発生することは承知しているが、資料自体に訂正がない」旨説明がありました。
(慇懃無礼という言葉があるくらいなのでなんとも言えませんが、ハマチは先方のメールの文章を読んで、「こちらに非がない」ことをハマチに失礼にならないように伝えようとしていると受け取りました。)


完全にハマチのミスだったのです。
指摘後の確認作業も、違う行を見ていました。

もちろんすぐに謝りました。費用も請求しません。当たり前です。

ですが、

(この資料わかりにくいんだよな・・・)

内心そんなことを思っていました。


はたと気が付きます。


”おい、ハマチ、お前いつからそんな偉くなったよ。”


自分でミスしておいて、相手のせいにする。
どれだけ立派な人間なのでしょうか。

途端に自分のことが、間違えた挙句、確認もちゃんとできていなかったのに、それを一瞬でも相手のせいにしてしまった自分が、すごく恥ずかしく思えました。

請求書を発行して送ってしまっていたら?相手がモヤモヤしたものを抱えつつも何も言わないでいたら?

ハマチはこの間違いに気付けませんでした。

「ご連絡いただき大変助かりました。ありがとうございました。」

それくらい言ってもよかった。いや、言うべきだった。


そしてこの姿は、ハマチが”絶対にならない”と決めていた、社内の人間にそっくりでした。

本当にショックでした・・・。


*******


なぜこうなったか考えます。

ハマチの会社はとある業界の第三者機関です。
工場の人たちはハマチの会社の検査をクリアしなければ、製品を出荷できません。

必然的にハマチの会社と工場で上下関係が生まれます。

そうなると、ハマチに対して丁寧な対応をすることになります。

違う違う。ハマチに対してじゃない、ハマチの会社の人間に対して、です。


相手が見ているのは「ハマチ」ではありません。
「ハマチの会社」です。


冒頭で触れた、ハマチが大嫌いだった社内の人は、現場でこういう扱いを受け続けて、相手が見ているのが「自分」だと勘違いしてしまった。

会社という”巨人の肩”に乗っていることを忘れてしまった。
だから一瞬とはいえあんな人間になってしまった。

ハマチは気がつけてよかった。社内の人にも早く気がついて欲しいと思う。


”巨人の肩”という言葉は、SUNABACO代表のなかまこさんが、Twitterで度々使用されます。



なかまこさんがこのツイートをされる時、何か不穏な空気を感じ取った界隈は震え上がりますw

自分に思い当たるところはないか、改めて考え直す機会にもなるし、これからも気をつけようと意識を改めるいいきっかけにもなる。

日々これだけ気をつけていながらも、今回一瞬そのことを忘れてしまった。

どうも我々の脳みそは、今自分が立っているこの場所は自分の力で成し遂げたと思いたがる節があるみたいです。


だから、皆さんも気をつけて。
巨人の肩に乗らせていただいているのに、それに気が付かない人間は本当に醜い。
そしていつか振り落とされる。いや、自分から堕ちていく。

そんな醜いモノになりたくないだろ?



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