バイアスと数字のイタズラで人生失敗した話
”結婚の平均年齢は30歳くらいでしょ?まだ大丈夫や。”
こんにちは、ハマチです。
ハマチが住む兵庫県は最近ぐっと冷え込んできました。
近所の車販売店、先月までハロウィンのデコレーションだったのに、今はクリスマスツリーと装飾が輝いています。
近所のスーパーもカボチャではなくサンタさんが描かれているブーツに入ったお菓子が並ぶようになりました。
いつの間にかハロウィンを終わってしまった・・・。USJのハロウィン行きたかったです笑
この切り替えの速さ、ハマチも見習いたいものです。
さて、ちょいと気が早いですが、去年のクリスマスどうしていたっけ?などと考えたりします。
昨年のクリスマス時期に以下の記事を更新しました。寂しいやつです。
この記事の冒頭、ハマチは聞き捨てならないことを書いています。
「ハマチは大きくなったらお姫様になりたい・・・!お嫁さんじゃないよ?お姫様!お嫁さんは誰でもなれるから!」
この発言はハマチがまだ幼子だった頃、つまりモジャコかワカナの時に言ったものです。(蛇足)
ハマチ、現在アラフォーと呼べちゃう年齢、独身。もちろん結婚歴なし。
今の姿を当時のハマチに見せてやりたいです。
ハマチよ、これが30年後のお前の姿や。お嫁さんは誰でもなれるわけやないんや・・・。
今からなら余裕だから、お姫様ではなくお嫁さんを目指しなさい。勉強しろよ。貯金しろよ。目と歯は大事にしろよ。(歴史改変)
話がそれましたが、なぜ幼子ハマチはそんなことを思っていたのでしょうか。理由をめっちゃ覚えています。
ハマチにはお父さんとお母さんがいます。周りの友達にもお父さんとお母さんがいます。
お父さんとお母さんがいない子が周りに一人もいませんでした。気が付かなかっただけかもしれませんけど。
加えて独身という大人もいませんでした。幼子ハマチなんだから大人の知り合いがいるわけではありません。
両親の人間関係も同じように結婚している人がほとんどでした。
なので当時のハマチの世界では、男女は結ばれて子供ができるもの、というのが常識でした。
大人になれば、結婚相手が必ず現れる。そして子供ができる。
ウェディングドレスを着た花嫁は結婚したらなれます。
正確にはドレスを着るには洋装で結婚式をする、ですが、当時のハマチはそんなこと知ったこっちゃありません。
叔母さんも結婚式をしたし、テレビドラマでも結婚式の映像を見ました。
大人になれば必ず結婚できるのだから、女性というものはお嫁さんに必ずなれる。そう信じておりました。
月日は流れて高校生のハマチ。イナダくらいでしょうか。(蛇足)
様々な恋愛漫画では高校生が恋愛するものが描かれます。
高校生になったら彼氏ができて恋愛するものと思っていました。
しかし現実はそう甘くありません。
憧れの先輩はいたし、好きな人もできたけど、お付き合いには至りませんでした。
この辺で「現実は漫画やドラマとは違う」ということにいい加減気が付くべきでしたが、社会人になってから恋愛する漫画もありましたので、ハマチはこのコースなんだな、と勝手に納得していました。
だって大人になったら結婚するんですから。
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社会人となったハマチ。
夜遅くまで残業していたら、同じ部署のイケメンがご飯でもどう?って誘ってくれる。
・・・そんな妄想が叶うことはありませんでした。(そもそもイケメンなんていなk)
先輩や同期が次々に結婚していきます。
不思議なことに焦りはありませんでした。
なぜかというと、”結婚の平均年齢は30歳くらいだから、20代のうちはまだ大丈夫”という根拠のない自信・思い込みがあったからです。
無理に探そうとせず、流れに身を任せていれば大丈夫。
きっと素敵な相手が現れる。
そんな呑気なことを考えていました。
やりたいことを・・・で走ったのはオタ活・推し活です。
それを通して友達もたくさんできました。が、その中に結婚している人はいませんでした。
このまま独身を貫くのもいいのかな、などと思いました。
「大人になったらみんな結婚する」説が崩壊した瞬間でした。
人間にぶつけるべき「好き」という感情を二次元に注ぎ込んだ結果は、多少の快楽としんどさと3桁万円の借金でした。
ハマチの20代はこうして終わりを告げます。
いよいよ30代。
全く出会いがないことに焦りを覚えます。
社会人になってからも好きな人ができたり、お付き合いできたこともありましたが、すぐにお別れとなり、思い描いた生活には程遠かったです。
当時所属していた部署の派遣さんが婚活しているという話を聞きました。
いや、今までも婚活しているという話は聞いたことあったのですが、どこか自分には関係ない話、違う世界の話だと思って聞いておりました。
婚活というのは、相談所にガッツリお金を払って相手を紹介してもらい、なんかいい感じのホテルの日本庭園で散歩しながら「ご趣味は?」などと聞くものだと思っていました。(お見合い要素がミックスされていますねw)
しかし最近の婚活は、飲み会形式などカジュアルなものが多く、ネットから気軽に申し込みができるものと知りました。
参加費用も飲み会レベルだし、女性は料金が安く設定されています。
早速参加してみるハマチ。
借金があるにも関わらず、この辺のフッ軽さはなかなかのものです。
参加してみた結果、実りがあったわけではありませんでした。
いや、マッチングしてご飯に行った人もいましたが、「この人と結婚するのはちょっと・・・」でした。(その節はホンマすんません・・・)
大変申し訳ないのですが、自分のことを棚に上げて言うと、「この中から選ばなきゃいけないのか?」というのが正直な感想でした。
ハマチの王子様はどこに行ったんか。流石におかしいと思い、改めて結婚の平均年齢を調べてみました。
今回記事を作成するにあたってChat GPTさんに聞きましたが、当時は厚生労働省やそのデータを元にまとめた記事などを見ました。
30代となったハマチはすでに平均を超えていることをこの時知ります。
30歳が平均というのは、大きく外れてはいませんがハマチの思い込みでしかなかったのです。
加えて、”中央値”という言葉を知りました。
中央値とは呼んで字の如く、データのちょうど真ん中の数字、のことです。
上の図を借りて、30代独身者の平均貯蓄額は500万弱とありますが、中央値が75万と大きな乖離があります。
平均値ですと、例えばデータの中にごく少数であっても外れた数値があると、必要以上に多かったり少なかったりする値が出ます。
ごく一部の貯蓄が数千万円ある人が値を釣り上げているということです。
中央値の方がしっくりくるのはこのためです。
何かデータを見るときは、平均値を鵜呑みにするのではなく、中央値も参考にするべきでした。
話を戻して、初婚年齢の中央値を見てみます。
貯蓄額ほどではないですが、平均値より若干若いです。
これは、一部の晩婚の方が値を引き上げたからであり、多くの人は30歳手前で結婚しています。
加えて出会ってすぐに結婚する人よりも数年お付き合いしてからの結婚が大多数なため、27歳で結婚するには25歳までに将来の結婚相手と出会っています。
30歳になってからアワアワ行動しているハマチには厳しすぎる現実でした。
ハマチが推し活にうつつを抜かしている間に、素敵な男女はさっさと出会ってさっさと結婚していました。
自分も含めて、まだ結婚していないのは「売れ残った」人たちといっても過言ではないです。
「この中から選ばなきゃいけないのか?」
と思っていたのは、自分だけでなく相手もです。
選べる時期はとうに過ぎておりました。
気がつくのが遅過ぎた。
なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう。
後悔したところで、もう後の祭りです。
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「自分の周りの人たち」だけでなくもっと多くの人々
「平均値」の性質
この2つを知らなかったがばかりに、「結婚」という人生の一大イベントを迎えることなく、過ぎていくハマチの人生。
もちろん「結婚」だけが幸せではありません。
結婚しても幸せでない人もいますし、結婚しなくても幸せな人がいます。
それでも、思考することを捨てたが故に「結婚」そして「出産」という人生に関わる経験を諦めることになってしまった。
「自分の見える範囲」が全てではなく、もっとたくさんの人と交わるべきでした。
「平均値」だけでなく「中央値」がある。データの見方をもっと勉強しておくべきでした。
そしてそこから「大人になったら、30歳くらいまでには結婚できる」というしょうもないバイアスを捨て去って、幸せになるべく行動するべきでした。
自分を幸せにしてくれる王子様なんてどこにもいません。
そんなのおとぎ話、フィクションの世界の産物です。
せめて同じ過ちは繰り返さない。
一刻も早く行動しろ。
知識を身につけろ。
思い込みは捨てろ。
それを元に更なる行動を起こし、多くの経験をしろ。
たくさんの人と交われ。
自分の幸せは自分の手で掴み取るんだ。
お前の人生を生きるのはお前自身だよ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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