【通訳案内士】全国通訳案内士二次試験(その②)
スピーチの次は、通訳試験でした。
これも内容はほぼ覚えていないので、ざっくり。おばちゃん(日本人の方の試験官)が日本語をしゃべり、それを紙にメモリます。
「京都は世界文化遺産に指定されており、17の神社、寺、城郭で成り立っています。例えば、(確か観光地の名前が、2、3箇所)などです。外国人旅行客にも人気で、多くの場所でカメラを持つ外国人観光客でにぎわっています。(あと一文あった気が…)」
意外と短いな、という印象を受けました。頑張ればメモ使わずに、記憶で行けるかとも思いますが、小心者の僕はメモを見ながら、つっかえながらも無難に訳しました。ここに関しては特に質問がなかった気が。
次に紙を渡されて、ここに書いてあるシチュエーションの時にあなたはどうしますか?という問題がでました。これが新しく出てきた「通訳案内の実務」に関する問題だと思います。問題は以下のような感じです。
「あなたは海外旅行者と京都一日ツアーに行きます。目的地は二条城、金閣寺、(あと2、3か所)と平等院鳳凰堂ですが、平等院鳳凰堂は場所が離れているので間に合いそうにありません(たしか時間も書いてあったはず…30分ぐらい足りない、とか)。あなたならどうしますか?」
ざっくりとこんな感じだったと思います。正直、京都の地理勘が無いのでヤバいと思いましたが、とりあえず、
「今日の日程なんですが、時間の都合上、平等院には行けないかもしれない。平等院の代わりに近くのほかのとこに替えてみるという案もありますよ。」と言ってみました。以下、対話方式で(実際は英語ですが、日本語でスミマセン)。
ネイティブ:「例えば、どんなとこがおすすめ?」
僕:「金閣寺ときたら、銀閣寺も見てみたらどうですか?銀閣寺は金閣寺と違って、銀色ではないですが、書院造りという日本伝統の建築をみることができます。」
ネイティブ:「平等院は貴重なところなの?」
僕:「平等院は浄土思想に基づくお庭があります。浄土というのは天国を意味しています。鳳凰堂という建物も有名で、10円の硬貨に載っています。」
ネイティブ:「へぇー、じゃあ結構重要なんだ。ほかの観光地の時間を短くして、少しでも平等院見れないかな?」
僕:「それぞれの観光地の滞在時間をすごく短くしたら、ひょっとしたら見れるかもしれない。(土地勘、移動時間がわからないのでざっくりした回答。)」
ネイティブ:「音楽を聴きたいんだけど、いい場所ない?」
僕:(急に話題が変わったのでちょっと困る。でも何か話さないといけないので)「えーっと…、祇園コーナーっていうのはどうですか?そこでは舞妓さんの踊りを見ることができるんだけど、日本の伝統音楽も聴けると思う。音楽だけじゃなくて、お茶体験とかもできます。」
ネイティブ:「舞妓って何?」
僕:「舞妓というのは芸者の見習いの事を言います。芸者になるには若い時から修行しなくちゃいけなくて、舞妓はその修行中の人の事を言います。」
ネイティブ:「へぇー、大変なんだねぇ。」
そんな感じで、特に平等院の代替案も決まらず、ここでおばちゃんが「はい、時間になったので終了します。」と閉めて、試験終了でした。
正直、試験が終わった後は「うーん、微妙だな…。」と思っていて、まぁ、来年も受けてみるかという感じだったのですが、無事に合格できました。二次試験の勉強方法は、また違う記事で書きたいと思います。