ブックレビュー:お金は寝かせて増やしなさい
お金を寝かして増やす。すなわち、長期積立分散投資をやりましょうという意味です。インデックス投資の試算運用の入門書になります。日本でのインデックス投資の歴史は浅く、著者の水瀬ケンイチさんは、ロクなインデックスファンドがなかった15年前からインデックス投資をやられていた方です。(最古参!)
私自身、他の書籍やyoutubeなどで、インデックス投資の勉強は初めていましたので、知っている内容は多かったのですが、初めての方でも入門書として非常にわかりやすい内容だとおもいます。
長期積立投資を続ける肝として、いかに株が下落しようと冷静を保ち株を売却しないか。落胆せずに値下がりを好機ととらえ、値下がりした株を買い続けるか(バイ&ホールド)。積立を続ける事で、値上がりのタイミング(稲妻の一瞬)を逃さないかが挙げられます。
水瀬さんは流石に15年も続けられているだけあって、リーマン・ショックや東日本大震災などのでの大幅な下落を経験されています。ただ、株価は経済の平均回帰性によりしばらくすると値が戻ってきます。
まわりが持ち株を売却していくなか、グッとこらえ。ブログの読者の誹謗中傷にも耐えた姿は、長期の投資を始めている方には、励みになると思います。
インデックス投資の歴史は浅いだけに、長くやられた方があまりいません。
そうなると、NISAなどで満期を迎えた方がどのように最後売却するのかは、不安な要素であります。万が一売却するタイミングに、株が暴落していたら。。。本の中では、株式と債券の比率を年齢を重ねるによって債券の割り合いを増やしましょうとあります。債券はローリスク、ローリターン。債券の割合を増やしていくことにより、売却するときにリスクを減らす効果があります。(ハ)