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看護大学生 大学院助産師過程受験のハナシ③


前回までのお話

 前回の投稿では、大学4年生の春から8月まで、私がどのように大学院受験に向けて行動をしていたのかをお話ししました。
領域実習を行いながら、土日はバイトとサークルをしており、受験に向けて勉強していると言えないような生活を送っていました。院試受験のための事前面談についても一つ前の投稿に詳しく書いていますので、まだご覧になっていない方は、よろしければ目を通してみてください。
 さて、今回はついに受験が目前に迫った8月に何をしていたかについてご紹介していきたいと思います。

院試直前の1か月の過ごし方📒

 私はついに院試まで1か月を切った8月頭から、やっと本腰を入れて勉強を始めました。と言っても8月の2週目までは週に3回程、1回3時間のアルバイトをしていました。
 院試の科目は、専門科目(母性・小児)、英語、口述試験(面接)でした。
3校受験したので、簡単にそれぞれの科目の問題の傾向をまとめてみます。

専門科目

①母性看護の教科書で言う、概論の部分についてや周産期における児や母体    の状態などについて、きちんと理解できているかを「○○について説明しなさい」といった形式で聞かれる問題
②分娩時の状況からその母子の状態をアセスメントする状況設定問題
③母性看護の歴史や覚えておかなければならない数値、語句などが穴抜きで 出題される問題
大きく分けてこの3つになります。③以外はどれも記述式です。

英語

ベースは英語の医療に関する文献を読み取り、
①文章に関する質問に日本語、もしくは英語で答える問題
②下線部、あるいは全文を和訳する問題
英語はこの2つです。

口述試験(面接)

面接に関しては、学校によってたくさんのことを聞かれたので、ざっとですが、
①学校志望理由
②助産師志望理由
③大学4年間で学んだこと
④実習で学んだこと、印象に残っていること

などは高い確率で聞かれる質問でした。

ここから科目別に勉強方法をご紹介していきます。
まず初めに取り掛かったのは専門科目です。母性の実習に行ってはいたものの、受験のための知識はまだまだ足りていませんでした。そこで私は医学書院の母性看護学概論、各論を使って、全ての知識を頭に入れるべく、教科書を読み、付箋ノートを作りました。なぜ医学書院の教科書を使ったかというと、専門学校の説明会に参加した際、実際に通っている学生さんが医学書院の教科書を隅から隅まで勉強したということを言っていたからです。また、通っている大学の先生も医学書院の教科書をベースに勉強したらいいよ、と言っていたのを思いだし、図書館で教科書を借りて勉強を勧めました。
 教科書を読みこむだけでは性格的に全然頭に入らないということもあり、自分の知識として定着しやすいと感じた付箋ノートで勉強を進めていきました。ひとつひとつの項目を網羅的に勉強していくので、地道で時間がない中で絶対にやるべきでない方法だったと思いますが、私としてはいい方法でした。
 付箋ノートは毎日専門科目の勉強として毎日コツコツ(急ピッチで)作成し、およそ2週間ほどで大体作り終えました。そこからは過去問の専門科目を解いていき、そこで出た問題からの知識をまた付箋に書いてノートに貼っていく、という勉強方法をとっていました。ですので、専門科目の勉強に関しては付箋ノートの作成を行っていた、というのが簡潔な答えです。
ここでポイントなのが、書くだけで絶対に終わらない、ということです。自分が書いたものを何度も何度も繰り返し見直し、反復することで頭にたたき入れていく、という作業も込みで付箋ノートでの勉強を行っていました。
また、文章だけで理解ができない時や、病態や疾病をより詳しく理解したいときは、病気がみえるの産科の本も使って勉強していました。


次に、英語の勉強方法をご紹介します。
 英語はとにかく過去問を解きまくりました。本番までに何周もしました。
 まず一度目に時間を気にせず解いてみて、難しさに絶望しました( ;∀;)
なんせ、医療単語なんてどこでも習ったことが無かったからです。毎回の問題で取り上げられる題材は、心臓血管の病気についてや、肺炎についてというものから、少子高齢化や看護師教育についてなどで、問題を解くためには、その話題に関連した知識+医療単語の知識が必要でした。試験には英和辞典の使用が許可されていたため、過去問の英文の単語を読み進めるたびに辞書を引き、亀のようなペースで読解を進めていたのが8月の頭です。解き終わるとわからなかった(辞書で調べた)単語をノートに書き出し、自分だけの単語帳を作っていました。
 それに加えて、お母さんが英文読解のテキストを買ってくれたのでそちらも解いていました。ネットの口コミでは、「神テキスト」と言われていることもあり、私自身解いていても程よい難しさだな、と感じた良問ぞろいのテキストでした。そのテキストの問題形式は、英文を読んで、それに関する質問に正解(T:truth)か、間違っている(F:falese)かを答えるものでしたが、受験校の中には全文和訳の問題を出題する学校もあったので、そのテキストの英文を問題を解いた後に全文和訳していました。
 ここで、「神テキスト気になるなあ」と思っていただいた方には大変申し訳ないのですが、なんとこの神テキスト、解答がありません。見つけられなかっただけかもしれませんが、私は解答なしで勉強していました(;^ω^)
ですが自分で和訳し、問題を解き、答えを考えるといういい練習になったと感じています(苦しい言い訳です)。
 また、試験1週間前頃に、医療単語が載っている病院のサイトを見つけ、今まで読んできた英文の医療単語以外の単語を勉強しました。この勉強も院試の英語を解くために役に立ったかなと感じています。
 英語の勉強法はこのような感じでした。あまり制限時間にこだわらず勉強をしていましたが、本番ではもれなく時間が足りず焦りまくりました。
時間を気にして過去問を解くこと、英語の力を直前で上げるのは難しいので辞書をめちゃくちゃ早く引く練習をすることも良いかなと思います(バカっぽく見えますが、辞書が早く引けると案外試験には有利です笑)


 面接については、また別の投稿で詳しくお話しさせていただきますが、就職試験を春に受けていたので、学校志望理由や助産師志望理由を考える事にもあまり苦労しなかったです。また、実習で学んだこと、印象に残ったことや、大学生活で学んだことなどは就職試験用に考えたものをそのまま採用しました。就職試験の時に作ったいろいろな質問への回答を思い出し、頭に入れていました。

勉強方法をご紹介しましたが、1日の中で、専門科目と英語の勉強は必ずするようにしていました。どちらかを1日怠ればその分前日の知識が消えていくという感覚だったので、毎日継続して英語も母性も勉強するようスケジュールを立てて勉強していました。
また、面接についてしっかり準備しだしたのは試験1週間前です。おおよその質問に対する答えをワードで作成、印刷し、そこからは毎朝勉強を始める前に一連の質問に対する答えを暗記し、ノールックで言えるように何周かしてから専門科目や英語に取り掛かっていました。

今日のまとめ

今回は受験直前の8月にしていた勉強法をまとめてみました。
さすがに8月はしっかり勉強しました。というか8月にするしかありませんでした。こんなに焦ったことがないというくらい焦りながら毎朝8時頃から夕方7時までスタバに入り浸っていました。
今回のお話に出てきたテキストや教科書はリンクを貼っていますので、よろしければチェックしてみてください。
次回は面接について詳しく対策などをお話ししようと思っています。
これから受験を考えている方は、こんなにギリギリで焦って勉強した人もいるんだなあ、と安心してもらえたらと思います(決してギリギリにやっても大丈夫だと言っているわけではありません、これを読んだあなたは今すぐにでも勉強を始めてください)。

本日も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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