普通の人、という病

入院していました。

(それで時間があったので、東野圭吾さん「マスカレード・ホテル」と有川浩さん「三匹のおっさん」を読了)


私がいたのは精神科の閉鎖病棟です。

そこで見たもの。

いい大人と言われるような年齢の人たちが、気に入らない人のことをあだ名で呼び、陰口を言ったりからかったりする姿。

「周りと同じように振る舞うことができない」「みんなと違う」人を差別する姿。

閉鎖病棟に来てまですることか?と、最初は怒りました。
(私はどちらともできるだけ関わらないようにしていました)

でも、

やっぱりそれが人間なのかもしれないと思いました。

どこにいても、私たち人間は、

誰かを貶めないと生きていけない。

私だって、自分より不幸な人を見たくてたまらなくなり、ネットニュースを見続けてしまうことがある。

普通の人になりたいといつも思っていたけど、

時々人間やめたいとも思うし、

それでも、
久しぶりに家に帰ってこれて、大事な人たちに会えて、
今、私は、少しほっとしている。

ただそれだけ。

ただそれだけのことでした。

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