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はるとなりと申します

春隣(はるとなり)とは

晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。春の隣は春が近いということ。春がもうすぐそこまで来ていること。春の気配。春を待ちわびる気持ちに立った季語。

きごさい歳時記 より



いま
春の匂いがした

と思うときがある。

ああ
まだこんなに寒くても
春の空気はやってきているんだな

と、カチカチにこった身体が
一瞬ふっとゆるむ。


すれ違う人みんなに
いま春来てましたよね
と言いたいような
こっそり自分だけの秘密に
しておきたいような


新しく何かを始めたくて、うわついてしまう感じが嫌いじゃない。


すぐそこまで春は来ていて、その気配があちらこちらに感じられるのです。はんぶん凍っていた小川の流れが、さらさらと軽い音に変わったり。木の芽がふくらんできたり。冷たいいっぽうだった風が、ほんの少しだけ何かの匂いをふくむようになったり。窓越しにさす日の光が、前よりも力づよくなったり。
でも、まだ春じゃない。
その感じが、好きです。

『わたしの好きな季語』川上弘美 より





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New「はるとなりの木」です


#春隣
#季語
#冬から春へ
#何か始めたりしたい春

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はるとなり
何かしらの形で誰かに小さなhappyをお届けできたら嬉しいな〜そしてそれが広がっていけばさらにhappyですねえ