素晴らしい猫沼のはじまり
東日本大震災のあと
数ヶ月間はずーっと小さな地震が続いていたのでした
そんなグラグラな地面にもすっかり慣れて
太古の昔から現代までずーっと揺れていたよねって感覚になっていたある5月の早朝
小さな小さな動物の声で目が覚めたのです
2階のバルコニーから我が家の狭い庭を見ていると
両隣の家の窓が空きまして
「何かいるよね…?」
と寝ぼけ声で確認しあったのでした
両隣の奥様が同時に
「そこじゃない?」と
指差したのは紛れもなく我が狭庭…
やはりか…と
そーっと庭に降りて見たところ
まだ目も開いていない
小さな小さなグレーの
ネズミ?ネコ?と
どちらともわからないぐらいの小さな生き物が
クチナシや紫陽花の足元の雑草の陰で一生懸命に鳴いていました
見たところ一匹だけ…
雑草が丁度大人猫のサイズぐらいに倒れていて
その真ん中にいたので
ひょっとして母猫が側にいるのか?
とも思い
まずは触れずにそのまま静かに家の中に入りました
これが我が家の猫沼で猫天国で猫なしでは居られない毎日の始まりでした
あの日あの時あの場所で君に会えなかったら〜
…
…
いやもう
そんなの想像すら出来ません
きみなしではいられない!!!
ねっ