大田中組テレホン法話「こころの糧」
初めまして。仁摩町宅野龍善寺住職の渡邉美夏子と申します。
今回のテレホン法話より、前住職から引き継ぎ法話を担当することになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
私は20年余り介護の仕事をしておりましたが、10年くらい前から中仏の通信教育を受けて得度し通信教育を卒業と同時に教師教習を受け3年前に継職法要をさせていただいたという経緯でございます。
初めてのテレホン法話ということで何を話そうかと考えておりましたが、今の日本は大変平和な国でありますが、世界ではたくさんの国で戦争がおきています。
アフガニスタン・ウクライナ・ガザ地区・ミャンマーと毎日のようにニュースで報道されています。
浄土真宗と「平和」ということを考えてみますと「殺してはならなぬ、殺さしてはならぬ、また他の人々が殺害しているのを容認してはならぬ」とあります。これは釈尊の言葉です。
そして争いや対立は「怨みをすててこそ息む」とも説かれています。どのような理由があっても仏教は暴力や武力を否定しています。
浄土真宗の聖典では「仏説無量寿経」に仏が歩みゆかれれるところには、武器をとって争うこともなくなる(兵丈無用)と説かれています。
また親鸞聖人のご消息に「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ」と語られています。仏教が広まることで世の中は安らかで平穏となり争いや武力衝突がなくなる。これを理想とするのが念仏者です。
「平和」は仏教において中心的な価値のひとつであり続けています。世界各地で起こっている戦争のニュースが流れないことを願うばかりです。
南無阿弥陀仏・・・
大田中組 龍善寺 渡邉美夏子 師
2024(令和6)年4月1日~15日まで配信