
平凡な私が沼ったカレー。本場インドでカレーを習いたい!
【人生のモットーは“しょうがない”だった私】
毎日どこかしらが痛い
少しか、いっぱいかの差で
いつも痛い
腰であり
肩であり
頭……
子どもと遊んでいる
と言えば、聞こえはいいが
現実は
追いかけまわし、時間に追われ
リビングで転がるように眠る毎日だった。
なんでこんなに大変なんだろう
友達は平日にモーニングに行っている
私はなんで、平日にモーニングに行けないんだろう……
なんで、お休みできないんだろう……
そう思っても
私は
“しょうがない”と言い聞かせていた
大人なんだから、真面目に働かないといけない
みんな大変なんだからしょうがない
公務員、保育園の先生を選んでいるのだから
お休みできないのはしょうがない
不満はあっても
常にそんなもんよ、しょうがない
と自分に言い聞かせてきた人生でした。
しょうがないと思えば
気が楽になったんです。
だけど、ある言葉を何度も聞かれたことで
私の人生は変わりました。
【何度も聞かれて気が付いた。私、自由に生きたい人だったんだ】
「あなたは、何をしたい人ですか?」
自己啓発の講座を受講する機会があり
先生に聞かれたのです。
「何したい人ですか?」って。
本当に困りました。
だって、子どもの頃からの、夢を叶えて保育士になった。
叶えたいことなんて、特にない。
このまま、実家から1時間以内圏内の
人と結婚して、育休を取り、親に子どもを預けながら、定年まで働く
それが私のビジョンだったからだ。
大人になってから、夢を考える機会など全くなかった。
受講するたびに何度も聞かれ
もやもやしながら日常を過ごしていた私に
とある言葉が降ってきて
実現したい生き方に気が付いた。
「私、このままダンゴムシほじりながら、死にたくない!」

対人間の仕事だから、同じ日なんて1日もない。
だけど、朝来て、遊んで、ご飯を食べて、寝て、また遊ぶ。
繰り返しの生活は、レールの上を歩いている気がした。
このまま、私ダンゴムシほじって
死んでいくなんて……
絶対に嫌だ……
もっと、やりたいことがあるし
平日にモーニングに行きたい。
自由にしていたい。
何度も聞かれて気が付いたのは
自由を渇望している自分でした。
【好きなことを、好きだと言っていいんだと教えてくれたスパイスカレー】
しょうがないといつも
諦めモードで、自分の気持ちよりも
人にどう思われるかが気になって
外ではにこにこしていても、家でどっと疲れる毎日でした。
こと、母親からの評価が気になり
私は、保育士を辞めたいと言えなかったのです。
もう、先生でいることは違うと思っていても
母は、保育士で、公務員の私を好きで
自慢に思っていると感じていました。
だから、限界が来て
出勤中涙が止まらなくなり
教室の前でおいおい泣いて
園長に「休みなさい」と言われた時も
私は1週間、保育園に行っていないことが言えませんでした。
あの時の私は、リストラサラリーマンでした。
家を出て、フードコートや
図書館で過ごしました。
そんな生活を1週間続け、
限界を迎えた私は、母をコメダに呼び出し
「もう、保育園いけない」と打ち明けました。
「なんだ。もう辞めたらいいじゃない」
シロノワールのクリームをつつきながら
母は笑った。
いいの!?
本当にいいの?
びっくりしていると
「ほんとはさ、行ってないの分かってたんだ。
でも、あんたが言わないから、黙っといた方がいいのかなって。
女なんだから、頑張って働かなくてもいいじゃない。
12年もよくやったわよ」
身体のこわばりが溶けた。
母は別に気にしていなかった。
気にしていたのは、私だけだった。
最大の壁を乗り越えた私は
もう何してもいい
先生であっても
そうでなくてもいい
解き放たれ
自分が生きたいように、生きていくと決めた。
【うますぎる スパイスカレー】
別に嫌いでも好きでもない。
家で出てくる1つのメニューくらいにしか思っていなかった。
だけど、ある先生のカレーが私の人生を変えた。
通っていた、発酵料理教室の先生のカレー。
ルーを使っていない
スパイスのカレー
口に含むと
旨味と
香りが広がる。
脂っこさが全くない。
カレーよ。ごめんなさい。
今まで、ナメてました。
うますぎる!!!
一瞬にして、私はスパイスカレーに惹かれ
店を回るようになり
ソロ活が広がって
みんなで食べよう!
スパイスカレー部を作ることになった。

【やっぱり、インドに行きたい!】
カレー部を発足して
4年ほどになる。たった4人で始まったカレー部は
今では120人になった。
ただの保育園の先生だった私は
すみか=カレーのイメージをもってもらえるまでになった。
カレーが好き
ならば、本場に行くか……
周りの友達が、のきなみ
インドに行くようになり
気になり始めた。
ただ、私は極度に胃が弱い……
連日食べると、すぐに吹き出物が出て
胃も痛くなる……
それに、もうそろそろ子どもも欲しい……
インドに行かなくてもいいか。
諦めかけましたが、やっぱり湧き上がってきたのです。
インドでカレーを習いたい!!
本場に行って、源泉に触れたいのです。
スパイスに
スパイスがある文化に触れたい。
ネットでだって、日本でだって習うことはできるかもしれません。
だけど、現地には現地にしかない空気と
世界観がある。
土地でしか学べないものがあるはず。
習ってきたカレーを
日本で再現して
みんなで食べたい。
そして、夢を語る場にしたいのです。
【夢を叶える大人であふれる世の中にしたい】
大人になると、やりたいことにフタをして
上手に自分にウソがつけるようになると思う。
本当はやりたいこと
でも、仕事があるから、
家族がいるから……
夢がないのではなく、忘れているだけだと思うのです。
私だってそうでした。
でも、夢はいつだってもっていいし
叶えていいのです。
インドに行って、カレーを習い
みんなで、カレーを食べる。
私が叶えられるんだから
誰だって出来る
自分がもつ夢を、思い出して叶えて欲しい。
夢を発信し続け、自分もやってみよう
と思う人が1人でも増えてくださったらうれしいです。
私の夢は
“インドでカレーを習い、みんなで食べること”
“全ての大人が、夢を語り、叶える世界にすること”だ。
