ChatGPTに聞いてみた<57> イギリスが行った略奪に関すること・・
どう考えても返還しないといけないよねえ。
しかも王冠に使ってるなんておかしいよ。
問:イギリス所有の略奪品には何がありますか?
王家にまつわるものを教えて下さい。
イギリスは、植民地時代や戦争を通じて多くの文化的遺産を収集・略奪しており、その中には王家にまつわる貴重な品々も含まれています。以下に、イギリスが所有している代表的な「略奪品」で、王家に関係するものをいくつか挙げます。
1. コ・イ・ヌール(Koh-i-Noor)ダイヤモンド
起源: インドのムガル帝国、ペルシャ、アフガニスタン、パンジャブを経て、1849年にイギリス東インド会社によって奪われた。
現在の所在: イギリス王室の王冠の一部として、ロンドンのロンドン塔で保管。
背景: ヴィクトリア女王に献上され、以後イギリス王室の象徴的な宝石として使用されている。インド、パキスタン、アフガニスタンなどが返還を求めている。
2. ティプー・スルタンの玉座の一部
起源: インドのマイソール王国の支配者、ティプー・スルタンの所有。
略奪の経緯: 第四次マイソール戦争(1799年)でイギリスが勝利し、彼の宮殿から宝物を奪取。
現在の所在: 王冠やその他の装飾品がイギリス国内の博物館や個人コレクションに保管されている。
3. エチオピアのマクダ(聖櫃の装飾品)
起源: エチオピア皇帝テウォドロス2世の所有。
略奪の経緯: 1868年のマグダラ遠征で、イギリス軍が皇帝の宮殿を占拠し、多くの宝物や宗教的遺物を持ち帰った。
現在の所在: 大英博物館やヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)に展示されている。エチオピア政府は返還を求めている。
4. ベナン王国のブロンズ像
起源: ナイジェリアのベナン王国。
略奪の経緯: 1897年のベナン遠征で、イギリス軍が王宮から数千点の芸術品を略奪。
現在の所在: 大英博物館や個人コレクションに分散して保管。ナイジェリア政府が返還交渉を進めている。
5. セインツ・ジョージ・クロス勲章
起源: マルタ騎士団による宗教的な勲章で、イギリス王室に関連。
略奪の経緯: ナポレオン戦争後、イギリスがマルタを支配し、このような勲章や歴史的品々を保有。
現在の所在: ロンドンやウィンザー城のコレクション。
王室関連品の返還問題
これらの品々は、多くの場合、元の所有国や地域から返還要求を受けています。しかし、イギリス政府や王室、博物館は「合法的に取得された」「保存や展示のために必要」といった理由で返還を拒否してきました。この問題は、歴史的正義や文化遺産の回復に関する国際的な議論を引き起こしています。
問:返還問題の進捗を教えて下さい。
イギリスが所有する略奪品の返還問題は、近年さまざまな進展を見せています。以下に主な事例を挙げます。
1. ベナン・ブロンズの返還
ロンドンのホーニマン博物館は、ナイジェリアから略奪されたベナン・ブロンズを返還する動きを見せています。2022年11月には、4つの工芸品がナイジェリアへ返還されるために展示から取り除かれました。
2. パルテノン神殿の彫刻(エルギン・マーブルズ)
ギリシャ政府は、19世紀初頭にイギリスの外交官がアテネから持ち帰ったパルテノン神殿の彫刻の返還を長年求めています。大英博物館はこれに対し、「現実的な策」を模索するとしていますが、具体的な返還には至っていません。2023年には、ギリシャとの間で貸与契約の交渉が行われましたが、所有権の問題で合意には至りませんでした。
3. ガーナの金銀製品の貸与
大英博物館とヴィクトリア・アルバート博物館は、ガーナから略奪された金銀製品32点を150年ぶりに本国に戻すと発表しました。ただし、これは正式な返還ではなく、「貸与」という形を取っています。イギリスの法律では、博物館所蔵品の譲渡が禁止されているため、正式な返還が難しい状況です。
4. 大英博物館の所蔵品盗難問題
2023年、大英博物館で所蔵品の盗難が発覚し、館長が辞任する事態となりました。この問題は、同館の管理体制や所蔵品の来歴に対する信頼性に疑問を投げかけ、返還問題にも影響を与える可能性があります。
これらの事例から、イギリスにおける略奪品の返還問題は徐々に進展しているものの、法律や所有権の問題、国際関係など複雑な要因が絡み合い、解決には時間を要する状況が続いています。