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働けないのかもなぁ

2011年大学3年生
誰よりも早く就活を意識し、
誰よりも優秀だと
自分が一番乗りで内定を決めると信じていた

#想像していなかった未来

2012年大学4年生2月
私には一つも内定がなかった
OBOG訪問もして筆記試験対策もして
面接対策のセミナーも通った
内定がなかった

むしろもう諦めてた
内定がないことをネタにして飲み会をする毎日
今思うと幸運だったのは
内定がない友達が周りにいて毎日飲んでたこと
周りが内定だらけだったら死んでたかも笑

大学4年3月にもう一度頑張るかって就活始めた
3月後半、会社説明会に行った会社が忘れられない
社長が延々と話をしている会社
その時点で終了予定時刻を1時間超えていた
『僕の話を6時間聞いてくれた人もいるんだよ。
その人は内定だしたよ』
やべー社会やべー、てか大学4年生の3月ってこんな会社しか残ってないのかって思った笑
一緒に会社説明会に出てた子が『次の面接の予定があって…』と中座したから便乗して私も帰った
あのまま残っていたら何時間拘束されていたんだろうと思う

その時に一緒に帰った子が『内定がないから友達にも会いにくくなって卒業式でなかったんだよね』って話してていた

大学まで行く学力もあって
大学まで行くだけの親からの援助もあって
留年もせずストレートに卒業できる

十分優秀すぎるし恵まれている環境
なんで社会に貢献する、働くということが
できないんだろう
社会から拒絶されているんだろう

自分はともかくこの時期まで就活をしている子たち本当にみんないい子だった
でもみんなほんのり会話に悲しみを感じる
むしろ短期間で就活終わらせた子たちより
こんなに長い期間正社員になる為に頑張り続ける努力、正当に評価するべきだと思った

私はというと結局『大学生』のうちに内定を貰うことはできなかった

2ヶ月ほどフラフラしながら
呑気に教習所に通い始め、
ハローワークに顔を出す
そのハローワークで東京都の未就職者プログラムを見つけた

プログラムでは挨拶や名刺交換の仕方など本来であれば新入社員の研修でやることを一通り研修してそのあとは企業に面接、合格後には期間限定で企業に働く
頑張りが認められれば正社員として雇用してもらえるという仕組みだった

研修後、求人情報を眺めていたときに一番最初に思ったことは

『もう私には大企業で働く未来はないんだな』

実はここが私の2回目の
#想像していなかった未来
だった

その後、このプログラムで中小のIT企業に正社員に決まり、某大手金融機関の下請けとして働く

その後、何度か転職をして下請けとして入った
大手金融機関に今は正社員として働いている

転職して大手に行くぞという気概もなかったし
逆に在学中に内定貰えなかったからって卑屈にも
ならなかった
むしろ就職してからは悪運続きで
しなくてもいい努力せざるを得なかったおかげで経験値だけ貯まっていたところにたまたま運良く転職できたなぁという

就活中も社会人の今も不安になることはある
けれど心の奥底では『でもなんとかなるっしょ』
という楽観的なところと目の前のことに集中していただけだったなぁと思う

大学生の時に『働けないのかもなぁ』と考えていた自分に今までの社会人としての経験を話したらきっとびっくりするだろうなぁと思いながら書いてみた笑

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