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金融システムという不安要素

 専門家ではないので、世界経済のことはさっぱりわからない。というか、専門家すら予測できない事態があれよあれよと進むことが多いのだから、素人は呆然と見守るしかない。

 今月はアメリカの2つの銀行の経営破綻が伝えられ、さらにスイスのクレディ・スイスまで経営不安が起きている。「クレディ・スイスでは幹部の不祥事が相次いだ」など、それぞれのケースに固有の理由があるのはもちろんだろう。

 それでも、インフレ懸念によるアメリカの急激な利上げ継続という“荒療治”が各方面に軋轢を生んでいるのは間違いない。自動車の運転でも「急ブレーキ」「急ハンドル」「急発進」など、とにかく“急”がつくことはやってはいけない。それと同じだよね。

 アラカンという年回りになると、こうした世界の動きからますます切り離されたような気分にもなる。それでも日本経済の先行きや物価高は我々の生活というミクロレベルにも影響は必至。叢雲のような不安がつのる。
(23/3/20)

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