朝ドラの“崖”
(プチネタバレあり)NHK朝ドラ「虎に翼」がきょう大団円を迎えた。このところは最終回へ向けていろいろなテーマをバタバタと回収していたようになったのはいささか残念だったが、十分に楽しめたのである。
テレビドラマを滅多に見てこなかった私でも、印象に残った場面が多かった。伊藤沙莉の芸達者ぶり、松山ケンイチの丁寧な芝居、花江さん役の森田望智さんやよねさん役の土居志央梨さんのブレイクなど、いろいろ忘れられない。そして最終回のラストは半年間の印象的なシーンをぎゅっと詰め込んだ映像で、これも胸アツだったのである。
こうなると橋本環奈が主役を務める次作の番宣映像を見てもあまり心が動かされない。そう、すっかり寅ロスである。
こうして半年ごとに“崖”を迎えるのは朝ドラの宿命。「制作するNHKも、ドラマファンもこれを乗り越えてきたのかー」という感慨が大きい日である。
(24/9/27)