消えた?“荒れる成人式”
「成人の日」はのんびり読書三昧していて、あまりテレビは見ていなかった。このため見逃していたのかもしれないが、ことしは「成人式で暴れる新成人」というニュースを見かけなかった気がする。
「元気があってよろしい」くらいに見ている大人もいるのだろうが、圧倒的多数の普通の新成人は不快に思うのではないか。
あのような“奇怪で滑稽な異物”を見せるのもテレビの役割のひとつだし、コメンテーターの批判と合わせて視聴者の「あれあれ、いけませんねえ」という“良識”をくすぐるのもひとつの“お約束”だ。
もちろん「地元の悪い仲間の伝統があるから」という側面もあるだろう。しかしメディアが面白おかしく取り上げるから「よし、次は俺たちの番だ」と張り切る輩がいるのも確かだろう。
「構ってやる」からやりたくなる。マスコミだけでなく、行政当局や警察も申し合わせて徹底的に無視すれば、張り合いがなくなってしまうのではないか。
(24/1/14)