「世が世なら切腹だ」
詳細は書けないが、身近でこんなできごとがあった。
関連会社が主催するイベントに皇族のおひとりがご臨席されるものがある。段取り・警備・接遇、、、とにかく大騒ぎになる。
そのイベントの今年のこと。
皇族用にお見せするために用意していた「式次第」で、あろうことかごあいさついただく段取りの記載がすっぽり抜け落ちていて、当日それをご覧になったご本人から「私のあいさつはないのですか?」と聞かれてしまったという。諸般の都合で去年はなかったごあいさつがことしは復活していたもので、前年のコピペだったのだろう。後日、宮内庁の職員から「世が世なら、切腹モノです」という“苦言”があったらしい。担当のバカさ加減には呆れるばかりだが、それよりも浮世離れしたその宮内庁のいいぶりが印象的だったのである。
こんなことを思い出したのはグリコのシステム障害問題からである。基幹システム切り替えの際の障害により冷蔵製品の出荷ができなくなっていて、復旧は6月、売り上げは200億円落ちたという。
こちらの記事ではそのシステム切り替えを主導した“犯人”を指摘している。
https://diamond.jp/articles/-/342762
担当者はいま、どんな状態になっているのだろう?それこそ「切腹モン」の気分で真っ青なのか。それとも特定の個人に起因するという単純なものでもないのか。そして、こうしたプロジェクトではこのような損害について保険のようなものを設定するものなのだろうか?
「怖いもの見たさ」でそうした現場の実情をちょっと知りたい気がしている。
(24/5/11)