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Photo by
yuri_gaeru
「おじいちゃんのラクダシャツみたい…」
おしゃれというものにまったく興味がなく、基本的にいつも同じスタイルでいる。
冬の定番はユニクロのダークグレーのカシミヤセーターだ。軽くて暖かいので数シーズン着用していた。ところが、やはりというべきか、ヨタってきてついに脇の下に穴があいた。長男には「背中にも穴があるよ!もう捨てなよ」と言われてしまった。
さすがに反省してユニクロのHPを見る。同じ製品がある。それだけではない、シーズン終盤とあって9900円が7900円になっているではないか。「ムフフ、こりゃおトクだわい」とほくそ笑むが、なんとほとんどの色が売り切れている。自分のMサイズで在庫があったのはベージュ、ワイン(レッド)、ナチュラル(オフホワイト)だけなのだ。消去法でベージュを購入。
届いたものを見ると、予想よりもずっと明るい色合いである。「かなり目立つ色だから、さすがに毎日着るのはバレバレだな」と、さすがにこれくらいのことはわかるのである。結局ダークグレーをカミさんに繕ってもらって、隔日で着ることにした。
昨日はベージュの順番だった。夕刻、私の姿をしげしげと見つめていたカミさんがぽつりと「なんだかその色、おじいちゃんみたいね。ほら、ラクダシャツの色だから」。
とっさに「もうおじいちゃんだから、いいの!」と強がってはみたが、なるほどそういう目で鏡を見ると、もうラクダシャツにしか見えないのである。
服装、色合い、姿勢、話し方…。こうしてヒトはどんどん老けて見られるようになるのだな。
(24/3/17)