投票率の“差”
東京都知事選は小池氏が290万票あまりを獲得して三選を決めた。投票率は60.62%で前回の55.0%を5.2ポイントも上回っている。平成以降11回あった都知事選では、衆院と同日選になった2012年に次ぐ2番目の高さ。候補者乱立と掲示板の“売り出し”が話題になったことも奏功したのだろうか。
きょうの新聞には自治体ごとの投票率も載っていた。ほほう、同じ23区でもかなりの差があるもんだな。
23区の最高は文京区の68.33%、最低は足立区で55.18%。13.15ポイントとは、無視できない差のような気がする。ちなみに足立区は同じ日に都議補選も実施しているが、それもあまり意味はなかったのか(文京区は都知事選だけ)。
もっと目を引いたのは島しょ部の投票率の高さだ。利島村84.34%、青ヶ島村84.00%、御蔵島村81.66%。まあ、それぞれ有権者数は249人、125人、229人だから、大都会と単純に比較はできないのだろう。青ヶ島村では有権者125人で投票者数が105人というのだから、棄権したのはわずかに20人。寝たきりの方もいるだろうから「行かなかった人」が特定できてしまうレベルなのかもしれないな。
もうひとつは2位になった石丸氏の都心部での強さ。たとえば中央区では、さすがに小池氏には及ばなかったものの、蓮舫氏の1.9倍を獲得したという。このあたり、各党は必死に分析しているのだろうなあ。
(24/7/9)