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コロナがもたらす全国移住


都心5区のオフィスの「空室率」が発表された。空室率の上昇にはなんとか歯止めがかかったが、賃料の下落は17カ月連続だという。もちろん背景にあるのは新型コロナウイルスによる経済の停滞と、テレワーク・地方移住の流れだろう。

オミクロン株の流行爆発によって弊社でも「原則テレワーク勤務」という指示がまた出されてしまった。

オンラインによる打合せ・会議はもはや当たり前になったが、会社で顔を合わせて雑談しながら業務を進めることにはやはり意義があるし、言葉では説明しきれない業務の流れを肌感覚で把握することは大切だと思う。これはやっぱり「会社にくることが仕事だと思っている」と批判される昭和おやじの考え方なのかなあ。

Yahooは4月からの人事制度で「居住地は日本国内であればどこでも可能」「交通費の片道の上限を撤廃(月の上限は15万円)「飛行機による通勤も可」だという。すごい。

これが認められれば子育てや親の介護など「ワークライフバランス」で困っている人も状況が大きく改善するだろう。確かに優秀な人材の確保につながりそうだ。

私が就職活動をやっていたバブル前夜。そのころ注目された「第四次全国総合開発計画」=四全総では「多極分散型国土を実現」「東京一極集中の是正方策」と謳ったが、その後も東京への一極集中は進み、それが土地バブルにつながった。

テレワークによる働き方改革が起爆剤になって、当時は是正できなかった国土のいびつな発展をこんどこそ変えられるのか。

不動産会社や東京の鉄道各社は気が気じゃないのだろうけど。
(22/1/14)

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