故郷を廻る六部は…
私の実家は都心のターミナル駅からおよそ30分、都下の新興住宅地にある。両親は健在だが、ドア to ドア30分通勤に慣れてしまうと滅多に行くことがない街になっている。
41年前のアルバイトで一緒だった仲間を中心とするメンバーとはその後も付き合いが続いていて、昨日はその都下の街に7人が集まった。
なにしろ全員が60歳を超えた。つい先月に定年退職した者、孫が生まれた者、定年後も赴任地で再雇用されている者などさまざまだ。それぞれの親のようすは一様になかなか大変であることも確認、私は長男の結婚と次男の就職を“報告”した。
ちょっと早めに地元駅に到着したので、時間つぶしにショッピングセンターの本屋などをぶらぶらする。なにしろ25年間住んでいた街だ、エスカレーターに乗るだけで懐かしい思い出が立ち上ってくる。「ああ、私はこの街で幸せに育ててもらったんだな」と両親や祖父母のことを思い出してホワッとする。
久しぶりにワイワイやればあっという間に40年前の気分が戻ってくる楽しい時間になった。実家に立ち寄らなかったことが申し訳なかったが。
(24/4/30)