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第5回ボイトレ

5回目のボイトレに行ってきたので、感想を備忘録として残したい。

サンプルボイスの原稿作成

今回はオーディション用のサンプルボイスを録るための原稿作成を行った。

私はてっきりオーディションでは与えられた原稿を読むものだとばかり思っていたが、その前段階で声優をふるいにかけるために、ボイスサンプルなるものを提出するのだという。

そして声優さんたちは、そのボイスサンプル用の原稿をご自身で作成しているというのだから驚きだ。

私も今回マネージャーさんと相談しながら4つほど作成してみた。
ナレーション原稿が2つ、キャラクター原稿が2つだ。

やってみて分かったが、自分でキャラクターやシチュエーションを考えて、ゼロイチで台詞や原稿をつくるのは、よほどのセンスがないと難しい。

しかも、オーディション用に使うので、自分の声の強みが客観的に分かっていないと、その努力が無駄になってしまう可能性がある。

自分の強みを理解する上で、マネージャーさんからの意見はとても参考になった。やはり自分ではそうでもないと思っていることの方が自分の強みだったりするものだ。

自分の強みがわかると、どんなキャラクターで、どんなシチュエーションのセリフを言わせたいかまではなんとなくイメージが湧いてくる。
ただ、それを具体的なセリフに落とし込むのはさらに難しい。
自分の滑舌も考慮しなければならない。

しかし、今はいい時代だ。ChatGPTがあるではないか。
GPTにキャラクターの属性、シチュエーションの情報を与えて、「この時、このキャラクターが言いそうなセリフを考えて」と指示すると、それっぽいセリフをいくつか提案してくれる。

もちろん、100点満点のセリフはなかなか作成してくれないが、それでもたたき台としては十分だ。あとはそれを自分の言いたい言い回しにチューニングすればOK。

一応私はエンジニアなので、ChatGPTのAPIを利用した声優さん用のデモ原稿作成用アプリでも近いうちに作ってみようと思う。

ナレーションはBGMを意識して

ナレーションはBGMを流して練習するといい。
それだけで話し方が変わってくるから。
原稿から状況をイメージするだけだとうまくいかない。
ナレーションはBGMの雰囲気に飲まれるくらいがいいのかもしれない。
例えばサスペンスのBGMとか。今はYouTubeにいくらでもありますね。


セリフは掛け合いを意識して

キャラクターのセリフは掛け合いを意識するだけで厚みが出る。
間の取り方や声色に具体性が帯びるのだ。
いい掛け合いをイメージするにはシチュエーションをより具体的にする必要がある。
場合によってはセリフが変わってくるかもしれない。
けどそれでいいのです。
できるだけ感情を乗せれるセリフをつくりましょう。

低い声を出すには

私は低い声を出すのが苦手です。
正確には自分では低いと思っていたのに、ボイトレを続ける中で、
自分の声は「若くて、高い」という特徴に気付いた感じです。
それ以来、カラオケで福山雅治を入れなくなりました。

意識して低い声を出すには腹筋に力をいれて、声に空気を混ぜながら喋るといいです。腹筋をするときのように、上体を起こした状態で発生練習をするのが効果的です。

喉を潰したら元も子もないですが、かっこいい低音ボイスを出してみたいものですね。

「ないものねだり」すな

人には必ず適材適所がある。
「自分のやりたいこと」と「他人が自分に求めること」は必ずしも一致しないのである。
声優予備軍として最近そんなことをよく考える。

よく言われることだけれど、自分が努力しないでできること、
無理せずにできることは自分の才能である。

私の場合は自分の声は「低くて、落ち着いている」のが特徴だと思っていたけれど、実は「若くて、高めで、やんちゃ」であることが分かった。

正直納得いっていない部分もあるけれど、周囲の評価を無視して、
「低い声」のマーケットで勝負してしまったら、ものすごい苦労することになるのだと思う。

自分の強みを早い段階で理解して、得意を伸ばしていく。
私の場合は低い声が特徴の年齢層高めのキャラクターはできないかもしれないけれど、若い20代のキャラクターは無理せずにこなせるし、もっと演技がうまくなれば少年マンガの主人公のような青年役もできるようになるかもしれない。

逆に私が憧れる低い声が武器の人たちは、私の得意な若いキャラクターは向いていないのかもしれない。
世の中トレードオフです。自分の才能を伸ばすために、選択と集中を決断しましょう。

私の好きな声メモ

私はたまたまオーディションに合格して、声優予備軍になったものの、
全然アニメも見ないし、声優さんたちに詳しくないため、さすがに失礼かなと思うようになってきた。
なので勉強のために、私の好きな声の人たちをまとめてみる。

平田広明さん

ワンピースのサンジ役、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウの吹き替えが有名でしょうか。私の場合は宇宙兄弟が好きなので、主人公の南波六太役の声として認識していました。最近だと「恋は雨上がりのように」の近藤正己役を演じておられます。
平田さんの声は低く、落ち着いたトーンが印象的で、包容力があります。
まさにないものねだり。私には真似できない声です。

津田健次郎さん

代表作はいろいろあるのでしょうが、私は呪術廻戦の七海建人役とチェンソーマンの岸辺役の声として認識していました。最近だと「チ。 ―地球の運動について―」の異端審査官ノヴァク役を演じておられます。
津田さんは渋くて低い声が特徴的で、冷静なのに威圧感のあるキャラクターを演じられたら天下一品だと思います。

服部 潤さん

服部さんは声優というよりはナレーターだと思いますが、この方の声を聞かない日はないんじゃないかというくらい聞きなじみのある声です。代表作はとんねるずのみなさんのおかげでした、ミュージックステーション、王様のブランチ、水曜日のダウンタウン、ゴッドタンあたりでしょうか。
低めのトーンで落ち着いた声質はとても聞き取りやすく、ナレーションにぴったりな声だなぁと思います。個人的にはバラエティーのVTRに服部さんのナレーションが入るだけで、3倍くらい面白く見えてる気がします。あと、よく笑わないで原稿を読めるなと。

今回は3名だけにしておきます。ありゃした。

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