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【海日記】#5 沼津・西浦での磯遊び&ウミウシ探し(1)
遊びに行く磯は相模湾沿岸がメインですが、駿河湾も大好きです。駿河湾側でのダイビングは透明度が魅力で、ダイビングをやってたころは井田が一番好きなポイントでした。
今回は沼津・西浦の磯でシュノーケリング(フィンなし)での生き物探しの様子をお届けします。
1.7月10日の潮回り
本当は7月11日(日)に行くつもりだったのですが、天気予報を見て10日に変更しました。
この日は大潮。干潮時刻は11:39でした。バスで向かう都合から10:20から干潮時刻をはさんで2時間半ほど磯をごろごろしていました。
2. 沼津・西浦までの移動からエントリー
沼津の西浦地区は沼津港から内浦湾の対岸に当たる場所です。ダイビングをする人であれば大瀬崎に行く途中、平沢のらららサンビーチのあたりだと言えばわかりやすいでしょうか?
車で行った方が便利な場所ですが、筆者は車を持っていないので沼津駅からバスで移動します…w
沼津駅9:20発江梨行きのバスがその日に西浦まで一番早く到着するバスです。以前は6時台に大瀬岬行きのバスがありましたが今年4月の改正で江梨から先は廃止されてしまいました…( ´・ω・`)ザンネン
ちなみに筆者はラブライブ!シリーズの大ファンでもありますがその話はまた別の機会に…
30分ほどで内浦湾の一番奥に回り込みます。淡島はこの地域の象徴ですね〜
昔は淡島までロープウェイで渡れましたが、今は普通に船で渡るようになってしまいました。
西浦保育所前バス停で下車します。沼津駅からは50分くらい。運賃はちょうど1000円です。
3月までは西浦小学校前バス停でしたが、西浦小学校が統廃合で無くなってしまったため、バス停の名前も変更されていました。小学校が保育所に変わったのかな??
バス停のすぐそばに磯に降りる階段があります。
エントリーポイントはゴロタになっていますが、海に入ると砂地や岩場・藻場など浅瀬にしてはバラエティ豊かな環境になっています。
環境がバラエティに富んでいるということはそれだけ見られる生き物の種類も多いということですね〜
3. 出会った魚の紹介
まずは出会った魚の紹介からいきます!
コケギンポ。
岩に開いた穴を住処にしています。なわばり意識が強いので巣に入っているところに近づくとこちらを威嚇してきます…
威嚇されても別に怖くないのですが…w
背中の斑紋が特徴的な魚がこちらの様子を伺っていました。
見た目が近いのはマトフエフキだけど本当にそうかなぁ…ちょっと自信が無いですw
茎っぽいのが籠上になっているところに魚が隠れていました。
アヤアナハゼかアサヒアナハゼのどちらかだと思いますが、この写真だけだと区別がつきませんね…
クロホシイシモチ。
この日はペアで泳いでいるクロホシイシモチがたくさん見られました。産卵のシーズンが近いのでしょうか?
アオヤガラ。
サイズは小さめですがこんなほとんど潮溜まりといってもいいほどの浅場にも出てくるのですね…見つけた時はヨウジウオの仲間だと思ったのですが、くねくねせずにずっと背筋を伸ばして泳いでいただのでアオヤガラと気がつきました。
こう見えて食べると結構美味い魚です。
チョウチョウウオ。
死滅回遊魚の定番中の定番ですね〜。近年は冬の水温があまり下がらなくなってきているので相模湾や駿河湾でも越冬する個体が普通にいるようです。
写真の個体もこの時期にこのサイズなのでおそらく越冬個体でしょう。
4.出会ったウミウシの紹介
続いてウミウシの紹介です。
アオウミウシ。
ウミウシと言われて真っ先に想像するのはこれですよね?とはいえアメフラシやタツナミガイみたいにそこら辺にごろごろ転がっているわけではないし、配色もきれいなので見つけるとやっぱり嬉しいウミウシです。
左の触角が折れ曲がってますが大丈夫なのでしょうか??
別の個体も紹介します。
背中の模様の入り方に個体差があるので、比べてみるのも楽しいです。
この個体は砂地を一生懸命移動していました。本来は砂地にいるウミウシではないので、波に流されたのでしょうか??
コノハミドリガイ。
食べた藻類から葉緑体を取り入れて光合成をさせるウミウシとして有名です。その性質上浅いところでよく見かける種類です。
西浦の磯では一番よく見かけるウミウシだと思います。
別のところでは2個体が絡み合っていました。しばらく眺めていましたが交接はしていないようでした。
そういえば最近の論文でコノハミドリガイの再生能力について紹介されていました。なんだかすごい再生能力を持っているようですw
ミドリアメフラシ。
小型のアメフラシの仲間でタイドプールでは比較的よく見かけるアメフラシの仲間です。5cm程度でも小型と説明されることからもアメフラシってでかいなぁ〜って思いますw
ユビノウハナガサウミウシ。
ユビノウトサカにくっついてむしゃむしゃ食べてるところをよく見るのですが、この個体の近くにはユビノウトサカはありませんでした。食べ尽くして移動しているところだったのかな?
ヒラミルミドリガイ。
元気のなさそうなミル類(緑藻)を見つけたので確認してみたらヒラミルミドリガイがびっしり…
別のミル類にはもっとびっしり…
これだけたくさん集まっていると正直ちょっと気持ち悪いですね…( ´・ω・`)
今回はこんなにたくさん見られても次回来た時には見つかるとは限らないのもウミウシの面白いところです。
一期一会です。
5.出会った生き物
観察した魚・ウミウシ以外の生き物を紹介します。
イバラカンザシ。
こう見えてゴカイの仲間です。少しでも刺激するとすぐに棲管に引っ込んでしまいますので、慎重に近づきながら撮影しましょう。
ヒラムシの仲間。
真っ赤なヒラムシでかなり目立っていました。ヒラムシの図鑑も持っていますが、ほとんどの写真の説明が「〜ヒラムシの一種」となっていますので、まだまだしっかりとは記載されていないのでしょうね…
イシダタミヤドカリ?
見つけた時は普通のヤマトホンヤドカリだと思っていたのですが、後で写真を確認すると眼柄や触角の模様が違う…
なんやこいつ??と思っていろいろ調べたところイシダタミヤドカリが一番近そうかな??
ヤドカリも結構奥が深くておもしろいのよね〜
タコノマクラ。
変な名前をつけられていますがウニの仲間です。
花びら模様がオシャレで海辺のお土産屋でウニ殻が売られていたりもします。
ラッパウニ。
変な棘の形をしたウニですが、毒を持っているので迂闊に触らないように…
ゼブラガニが付いていないか一通り眺めてみましたが付いていませんでした…( ´・ω・`)ハズレ
6.EXIT
そろそろ上がりましょう。
干潮時刻を中心に同じ時間くらい泳いでいたのでEXIT時の水面の高さは入った時と同じくらいですね〜
2時間半近く泳ぎ続けたのでさすがに疲れました。
隣の平沢バス停まで歩いてきました。といっても5分もかからない距離ですが…。時刻表を見てもわかるようにバスは概ね1時間に1本です。
お腹がすいたので「やま弥」さんでごはんを食べながらバスを待ちます。
7.沼津・西浦グルメ
実は西浦に来るもう一つの目的が「やま弥」さんです。西浦に来た時は必ずここで何か食べています。
鯛丼。
約1年ぶりの西浦だったので今回はやま弥の代名詞でもある鯛丼をいただきました。
これを…
こうして…
ごはんに載せて完成!!
美味いっっ!!( `・ω・´)
鯛を最高に美味しく食べる方法の一つやな〜
やま弥さんの情報はこちら↓
約1年ぶりの西浦の磯でしたがやっぱりバラエティに富んでておもしろいね〜
沼津は井田や大瀬崎にも行きたいのでこの夏は頑張って通おう!!
それではまたどこかの海でお会いしましょう!
前回の磯遊び(2021/6/26葉山・芝崎海岸)の様子はこちら
今回の磯遊びの様子をまとめた動画はこちら↓
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