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【海日記】#16 過去最高の透明度の海でクロダイと泳いだ 【葉山】
2021年9月20日に行ってきました葉山・芝崎でのフィンスイム&磯でごろごろで見つけた生き物を紹介します。台風が過ぎたあとの海でしたが、過去最高レベルで水はきれいで、生き物にもたくさん出会えました。
1. 9月12日の潮回り
この日は大潮、干潮時刻は10:16でした。フィンスイムでの観察も行うつもりだったので、平均干潮位線を下回る8:00前後に到着するように磯へ向かいました。
2. 葉山・芝崎海岸までの移動からエントリー
かなり早い時間に海に到着するように動いていたので、いつものJR逗子駅ではなく、京急の逗子・葉山駅からバスに乗りました。ところが、思ってよりも混んでいて座れず…。やっぱり早い時間からでもJR逗子駅からバスに乗るべきですね…。
芝崎のリーフに到着です。
写真からもわかるようにいい天気!!透明度もかんり良さそうな雰囲気です。
到着した時間の潮位は60〜70cmといったところでしょうか?歩いて渡ると腰のあたりまで水に浸かるくらいの水位です。
大人が水に濡れてもよい格好で渡る分には問題はありませんが、子ども連れの方が渡るにはちょっと深いので、もっと浅くなる時間帯を狙うかライフジャケットを装備して渡るかですね。
いつものポイントまで移動しました。前半1時間くらいは泳ぎながら魚を中心に、後半は浅いところを這い回りながら小さな生き物をさがし、全部で3時間程度遊んできました。
3. フィンスイム中に出会った生き物
時折、5mくらい潜りながらの生き物探し&撮影です。
素潜りをして水面を見上げながら写真を撮りました。
水がきれいだったので、太陽光によって水の透明感がダイレクトに伝わる写真ですね〜。これだけ水がきれいだと泳いでいても気持ちいいです。
あまり素潜りは得意ではないのですが、たまに潜るとこういう光景に出会えたりします。
上から差し込む光と魚の影はやっぱり絵になりますが、もっと真下から撮ればもっと印象的な写真になったのに…というのが本音ですw
小さいサイズのメジナがたくさん群れているところを見つけました。
もしかしたらイスズミかもしれませんが、この距離だと見分けはつかないです。メジナは釣り人にも人気がありますが、どこがそんなに人気になるのか釣りをしないのでよくわかりません…
クロダイが2匹並んで泳いでいました。
30cmくらいでしたので、まずまずの型ですね。このクロダイを堤防から狙っている釣り師はたくさんいますが、なかなか釣り上げるのは難しいようです。
クロダイは好奇心が強いらしく、泳いでいると一緒についてくるケースが結構あります。そういえば、ダイビングをやっていたころはマダイがついてきたり、ウミウシの写真を撮っているところを「なになに〜?」って感じで覗き込まれたりしていました。
タイの仲間は頭のいい魚だと思います。
トゲチョウチョウウオ。
このあたりは動画をメインに撮影していたので、気づいたら写真はこの1枚しか撮っていませんでした…
ボラの群れとか、ちょっと危険なクラゲとか見所はたくさんあったのですが…
※動画は後日、youtubeにまとめます。
4. 磯をごろごろしながら出会った生き物
今回は結構がっつりごろごろしてきました。
がっつりごろごろするというのは、おかしな表現かもしれませんが…。
フィンスイム後の磯の様子はこんな感じです。
「2. 葉山・芝崎海岸までの移動からエントリー」で紹介している4枚目の写真と同じ場所なのですが、かなり潮が干いていることがわかると思います。
岩の隙間にウニがたくさんはまっています。たぶんムラサキウニです。
ウニはエサが乏しい環境でも生き続けられるのでだいたいどこの磯にもこんな感じで岩の隙間に隠れています。
海藻の根本をかじって切り離してしまうので、ウニが増えすぎると磯の環境としてはあまり良くありません。定期的に駆除を行なっている海域もあるようです。
岩の穴からコケギンポが顔を出していました。
縄張り意識が強いので、指を近づけると威嚇してきます。
ダイビングで見られるコケギンポはだいたいこんな感じで穴から顔を出しているのですが、磯遊びでは穴から出て移動しているところもよく見ます。
イソクズガニ。甲羅に海藻をびっしりつけて周りの環境に溶け込んでいるのですが、結構動くのですぐにバレてしまいます。
甲羅に海藻やカイメンなどをくっつけて擬態するカニは結構たくさんいます。捕まえるとカニであることがよくわかるので、見つけたらじっくり観察してみてください。
この写真にイソクズガニが写っているのがわかりますか?
写真で見るとなかなかわかりにくいのですが、実際は動くのでわりとすぐにわかります。
クロスジアメフラシ。
アメフラシの仲間ですが、紫の汁は出しません。
体長2cmくらいで所々に青い斑点があるのが美しいのですが、この日は大量に発生している当たり日で、1つの石の裏に10匹以上くっついていることもありました。たくさん群れていると正直なところちょっと気持ち悪いですw
ミドリアメフラシ。
こちらもアメフラシの仲間ですが、刺激しても紫色の汁は出しません。図鑑では刺激すると白い汁を出すと紹介されていますが、出す量が少ないのかいまだに見たことがありません。
小判型のかわいらしいウミウシを見つけました。
最初は何ウミウシだかわからなかったのですが、観察ケースに入れてじっくりと観察してみたところ…
特徴的は斑点がみられることから、クモガタウミウシの小さいやつだとわかりました。小さいころはなかなかかわいらしい姿をしているんですね〜
ちなみに通常サイズの雲形ウミウシはこちら。
焦げたお好み焼きみたいな姿をしていますが、裏側はきれいなので、ひっくり返したくなるウミウシナンバーワンと呼ばれています(私の中では…)。
サムーラミノウミウシです。
イロミノウミウシとよく似ているウミウシですが、触角の形で区別がつきます。
こちらはイロミノウミウシです。
サムーラミノウミウシは触覚に粒状のイボがたくさんついているのに対して、イロミノウミウシはネジ状の形になっているという違いです。
こういったちょっとした形の違いで別の種類に分類されるので、ウミウシを見分けようとするときには細かいところまで注意が必要です。
クロシタナシウミウシ。
磯遊びでみつかる定番のウミウシですね!3cmくらいとそれなりのサイズである上に、岩の表面をよく歩いているので、芝崎では一番見つけやすいウミウシではないでしょうか?
数がいるのはオトメウミウシですが、石をひっくり返さないと見つからないので…
ツヅレウミウシ。
こちらも実は芝崎にはたくさんいるウミウシなのですが、石の裏側にくっついているのと、なにより地味な見た目なので、あまり話題に上がらないやつです。
最近の研究で、分類体系に大きな変更があったので、この先に発行される図鑑では位置付けが大きく変わっているかもしれません。
カメノコフシエラガイ。
濃い赤が印象的なウミウシ。3cmくらいとまずまずの大きさでした。
観察ケースに入れるとさらに赤が映えますね〜
フシエラガイのグループは夜行性のものが多いので、昼間は石の裏側でじっとしています。観察後は元の状態に戻してあげましょう。
5. EXIT
3時間程度遊び尽くして今回は終了です。
そろそろ潮回り的に磯遊びに向かない時期になってきます。10月〜12月は一番干く時間帯が夜中になること、1月〜3月はそもそも寒すぎることから磯遊びに向かないんですよね…。
ガッツリと海に入るのはそろそろ終わりですが、網を使ってガサガサするなど別の遊びかたもあるので、海には通うと思います。
それではまたどこかの磯でお会いしましょう〜♪
前回はこちら↓
【海日記】#15 チョウチョウウオもウミウシもたくさんの種類と出会いました。【真鶴】
前回の葉山はこちら↓
【海日記】#14 チョウチョウウオの仲間がたくさん出てきてにぎわいを見せた海【葉山】
今回の磯遊びの様子をまとめた動画はこちら↓
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