洗剤の使用量、減らしてみませんか
地球にある水で、私たち人間が使える水は地球上にある総量の僅か1%なのだそうです。
大地にろ過された水しか私たちは口にすることができません。
一日でも水が無くなったら私たちは生きていくことができないのです。
それなのに私たちは水をあまりにも雑に扱い、貴重な水に毒を混ぜ混んでいないでしょうか。
私たちが日常の生活で水に流しこむ毒とは「洗剤」です。
〇今の生活のままで被災したら生活できない
あなたは普段どのくらい洗剤を使っていますか?
もしも災害に遭って水が使えなくなったらじゃぶじゃぶと水を使う事は出来なくなります。
その生活習慣のままで被災したら困りませんか?
防災グッズの中に洗剤は入っていません。
しかし避難生活が1週間以上になると水道が使えないことは大ダメージになります。
私は洗剤の使用量を普段から減らす生活にしておけば災害対策にもなるのではないかと思っています。
と言うわけでどこまで減らせるのか、そのヒントです。
戦後の日本では年間1家族に2個の石鹸を配給したそうです。
たった2個ですよ。
それでも当時の人はそれを大事に使って衣類を洗い、身体も髪も洗っていました。
足りなかったでしょう。
でも、やるしかなかったのだと思いますが、それに関しての不満は聞いたことがありません。
恐らく、何とかなるんです。
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〇水洗いだけでも汚れの8割が落ちる
水洗いだけで汚れの8割が落ちるとの情報をネット上で沢山目にしてきました。
元々そんなに洗剤を使わないようにしていましたが、ふと洗剤使わなくてもいいんじゃないかなと、洗濯ものの一部を水洗いだけにしてみました。
というのは間違って洗剤入れずに洗濯しても洗い上がりが殆ど違わないような気がしたからです。
桶で綺麗だろうと思われる物を手洗いしてみましたが、さほど水は汚れません。
やっぱり水だけじゃ落ちないのかな?
と思いつつ靴下を洗ってみたら、すごく水が汚くなったのです。
水が汚れなかったのは、洗濯ものが汚れていなかったからのようだ、水洗いだけでも結構いけるじゃないのと自信を得ました。
この後洗濯機で水洗い1回だけですすいでみました。
さて乾かしたタオルに驚いたのですが、においが気になっていたタオルの臭いが無くなっていたのです!
沢山の洗濯物をまとめて入れてかき回していただけで、実は洗えてなかったんですよ。
子供の靴下を洗ったことがあるお母さんならわかると思いますが、洗濯機で泥だらけの靴下を洗剤入れてかきまわしても綺麗になりません。
だから綺麗好きなお母さんは「ウタマロ石鹸」でごしごし手洗いします。(ウタマロ石鹸には言いたい事いっぱいあるけど、ここでは割愛)
でも現実には泥汚れはブラシや洗濯板でかきだすほうが綺麗になります。
泥汚れには油分が含まれているらしく石鹸を使えばより綺麗になりますが、基本的に物理的な力が必要です。
私は面倒で毎回の手洗いなんて出来なくて、黒い靴下だけにして洗濯機で回すだけにしてましたが、実は洗濯洗剤ではあんまり洗えてなかったと思います。
多分あれも水洗いと洗い上がりは大差なかったでしょう。
下着も水洗いだけで汚れは落ちます。
汚れが気になるところだけ石鹸こすりつけて洗った後は水洗いだけで大丈夫。
とはいえ真夏は洗剤を使ってしっかり洗わないと臭くなってきますから、しっかり洗わなければなりません。
洗剤はこんな時に「やむをえず」使うものだと思います。
汗もかいてない、何の汚れも付いていないように見えるものをわざわざ洗剤入れて洗う必要はないように思います。
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〇洗いすぎでアトピーになっていませんか
私の子供たちは私と生活していた頃は特段肌がかゆいだのブツブツしてるだのは言いませんでした。
しかし私と離れて生活するようになってからフケが出るようになったり、額にぶつぶつが出るようになったりしたので、洗剤の使用を控えるように伝えたら症状がおさまったようです。
「身体を洗うのも洗剤を出来るだけ使わないように、洗髪もいわゆる「湯シャン」にしなさい。全く使わないわけではなく気になった時だけ使えばいいんだよ」と指導しました。
程なく彼らの額のぶつぶつは消えました。
実は私が割と敏感で、若い頃額に痛いぶつぶつが出ていたのですが、湯シャンに変えてみるみるぶつぶつが消えた経験があったのです。
夫から「そんなことあるか、気のせいだ!」と言われ、シャンプーを購入して使ってから程なく額にぶつぶつが出るようになりました。
以降、夫は何も言わなくなりました。
夫の家族は洗剤、薬、保存料にやたら信頼を置いていて、洗剤はジャンジャン使います。
私は「神経質だ、頭おかしい」と言われてましたが、実感として洗剤は身体に良くないと感じていたので極力使わないようにしていました。
しかし現代の子供たちにやけにアレルギーが多く過敏症を抱えている人が多い現状を見れば、親世代が洗剤を使いすぎたことが原因なのは可能性としてはかなりあると思います。
環境に化学物質が多すぎるのではないかと思うのです。
ちなみに夫の家庭の遺伝子が強いのではないと思います。
夫と近い遺伝子のはずの義妹のお子さんはアトピーを発症しました。
遺伝子ではなさそうです。
強い洗剤で毎日身体を洗い、更に界面活性剤入りのボディローションを塗りつけるようなことをしていれば肌の防御壁を壊してしまうのは当然ではないでしょうか。
もしかしたらアトピーで困っている方の何割かには、子供時代に洗いすぎて肌を壊してしまった人がいるかもしれません。
皮膚科のお医者様の指導はほとんどの場合「何も付けないで放置してください」です。
どうしてそんなにつける必要があるかと言えば、表皮の保護成分を洗い流しすぎるからでしょう。
高齢者世代は洗剤を使うように宣伝されたので洗剤を使わなければ綺麗にならないと言いますが、そんなことはありません。
その大量に使った化学物質のツケが子や孫世代には出ています。
もう洗脳されているので減らして欲しいと伝えても聞く耳を持ってもらえませんが気が付いた人は出来るだけ使わないようにしたいものです。
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〇ボディケアに大量の洗剤は必要でしょうか?
洗剤は綺麗にするものなのに、汚すって…?と思うでしょうか。
実はお風呂を汚しているのは洗剤類です。
私はお風呂でできるだけ洗剤を使わないようになってからお風呂が綺麗になってきたことに気が付きました。
汚れと洗剤が混じって浴室に残り、それがカビの原因となってお風呂場が汚くなっていたのです。
お風呂では多様なケア製品を使います。
特に洗い流すリンス、トリートメント、ボディソープ、入浴剤、保湿乳液、デリケート用洗剤などなど…。
トリートメントの中には髪に定着させるためのコーティング剤が入っています。
石鹸と汚れが反応して石化してカルキ汚れになり、更にシリコンがコーティングします。
想像すればわかりますよね。
汚れをどんどんコーティングしてしまうんです。
かなり丁寧に洗い流さないとお風呂にはコーティング剤が残り、汚れがどんどん積み重なっていきます。
特に鏡に付くと真っ白になって非常に汚らしい印象になります。
カルキだけの水汚れだけならクエン酸かけてささっと拭けば取れてしまいます。
お風呂を汚してるのは、実は洗剤なんですよ。
お風呂にあれこれ持ち込まないと水かけるだけで掃除はほぼ終わるので憂鬱な風呂掃除の仕事が無くなります。
水がほとんど使えない環境になるかもしれない災害時ならば、トリートメント付けて流すような贅沢な水の使い方は出来ないでしょう。
洗い流すトリートメントをやめてアウトバストリートメントにしませんか。
昔の女性は椿油を髪に付けていました。
現代求められる質感とは違うので、艶やかな黒髪を求める人でないなら椿油よりヘアケア製品のほうが良いですよ。
ヘアオイルやヘアマスク、ワックスを使うと余計な化学物質を下水に流す必要もありませんし日頃からお風呂を汚すこともありません。
しかも使用量が非常に少ないので大変経済的です。
付けた物を洗い流す製品は沢山使わせるため、沢山消費させるためのものです。
更に湯シャンしているならば髪に何か付けると髪が重くなるので使うのは本当に少量を時々。
私は美容院で頂いた小さなヘアマスクのサンプルを一年以上使っています。
更にスキンケアとヘアケアのオイルは同じものを使う癖がついていると災害時でも小さなオイルのボトル1本で全身のケアが出来る安心感があります。
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〇ハミガキ粉は必要ない
歯医者さんの指導では歯磨き粉は必要ないと言われています。
実際のところ歯磨き粉なくても磨けます。
物足りなくてつい歯磨き粉を使ってしまいますが、毎回ハミガキ粉は使わない工夫をしたほうが良いと思います。
一日に1回程度にとどめ、可能なら歯磨き粉は全く使わないようにする。
昔の人はどうしていたのかと言うと、磨き粉など使わず木の枝などでこするなどしていたようです。
穀物を食べるようになって虫歯が出始め、
砂糖が流通するようになって爆発的に虫歯が増えたそうなので、甘いものを極力食べないのが虫歯を防ぐには最も手っ取り早いようです。
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〇最上等の洗剤は水
私の感覚では洗剤を使えば使うほど汚なくなります。
洗剤ボトルの周りには水垢が付くし、垂れた洗剤がこびりついて、そこに埃がくっつく。
洗剤を毎日使うから洗濯機の中には洗剤成分を餌にした黒カビが付く。
洗剤を含んだ水が飛ぶから鏡も水回りも汚くなる。
掃除していて思うのは洗剤無ければこんなに汚れない、と言う事です。
洗剤で汚しているんですよ。
綺麗にするのは水です。
洗剤は補助です。
油を落とすには界面活性剤で溶かす必要がありますが、それ以外の汚れは水で薄めればほとんど落ちます。
「お清めの水」と言うのはありますが「お清めの洗剤」なんてないです。
そもそも毎回洗剤つかわなければならないというのは思い込みではないでしょうか?
においが残るほどだと洗剤の消費量はすごく多いです。
ある方は持ち物から食品から、洗剤の強い匂いがしていました。
この方が食器を洗う時、食器洗い洗剤のボトルを逆さにしてジャー!と押し出しているのを見た時は卒倒しそうになりました。
洗剤を沢山使えばすすぎの水も沢山使わなければなりません。
環境を汚すし水も余計に使う。
しかも洗い物に油汚れが無い時でも使う癖が付いています。
知恵が無いというか、無神経な印象がします。
使えば使うほど汚れは落ちず、むしろ様々なトラブルを発生させます。
下水に大量に流し浄化に負荷をかけ、身体も痛め、強い香り成分で香料アレルギーにも。
実際その方は店舗の掃除の臭いで気持ち悪くなると言っていました。
自分で使ってきた香料で香料アレルギーになっているのでしょう。
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〇洗剤は環境を汚す
食事の後の食器洗いですが、昔の人はお椀にお湯を入れてお茶を飲み、最後は布巾で拭って食器洗いは終了です。使う時は穏やかな洗剤、灰や米ぬかで洗っていたそうです。
合成洗剤を使っては洗わなかったので洗い物の水は汚れていないので庭の作物に栄養のある水として与えることが可能でした。
でも洗剤を使った水を庭の植物に与えたら枯れてしまいます。
洗剤は水を汚しているのです。
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以上のことから洗剤を使いすぎない癖が付いていると災害時の水が少ない環境でも困らないと思うのです。
水なんて蛇口ひねればいくらでも出てくるもの、ただみたいなものなどと言わず水を大切に使うようにしてみませんか。
いざとなった時、きっと随分と身を助けます。